******************************************************************** 隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」 第86号     −健康・農業・食・図書・人物情報・高齢者と若者の交流誌− 2002.6.27(木)発行 西東京市・ひばりが丘 原田 勉 *************************************発行部数 1701 部************* <キーワード>   健康・食べ物・農林園芸・図書を中心とした雑学情報を提供し、庶民の歴史 も残す。高齢者と若者の交流ミニコミ誌。お互いに情報を交流しましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次--------------------------------------------------------------- <読者の声>ピカチュウさん、もんてすQさん、うちださん、隅田さん、松石 さん、廣さん、やさきさん、うちださん、 ◎6月22日「読者の集い」の報告・原田 勉◎ <舌耕のネタ>サッカーとガン患者と免疫力の増強 <日本たまご事情>「有機農産物も危険?」愛鶏園 斎藤富士雄 <安曇野から>「農業はズクなしでは出来ない」農家:橋渡良知(74歳) <体にやさしい鍼灸のはなし>2、東洋医学について 山下鍼灸院・山下健 <山崎農業研究所>はがき通信186総会・シンポのお知らせ 小泉浩郎 <おすすめの新刊>『自然生態修復工学入門』養父志乃夫著 農文協 <私の近況報告>6月13〜6月26日。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。---------------------------------------- <読者の声> ■6/12 ピカチュウさんから: 「有事法について私の思うこと。」    ピカチュウ 24歳   最近、街のあちこちで市民集会が開かれている。それは、主に有事法に反対 するデモや集会である。何気なく、聞いていると有事法が法案化されれば、自 衛隊が危機的状況になったら、自由に戦うことが出来るようである。私は、戦 争は絶対に反対である。そのために今回の法案にも個人的には反対である。な ぜならば、今までの歴史は、繰り返しているからである。せっかく、被爆国と して、他の国にはない平和憲法があるのに、……。平和守るをことも、愛国心 ではないだろうか。読者のみなさんの御批判・御意見をお願い致します。 ○コメント:有事法は継続審議ですかね。監視を怠らないで、頑張りましょう。 ■6/16 もんてすQさんから: いつも興味深く読ませていただいております。もんてすQと申します。 「戦争は忘れたころにやってくる」 とのことですが、若造の立場から、これについて、 いくつか思うところを申し上げようと思います。 わたしたちの世代は、戦争経験者ではありません(20代)。 したがって、自分の戦争体験を語る、ということはできません。 いずれ、誰かの戦争体験を聞く、ということもできなくなるでしょう。 しかしわたしたちは、第一次・二次世界大戦、ファシズムや原子爆弾などの情 報を、 多くの≪映像≫で知っており、映像で語りつくせない多くの部分を、 さまざまな文書を以って知らされています。 その悲惨さとおろかさを、たとえ体験していなくても知ることはできます。 たしかに、体験と映像とでは、レヴェルはまるで違うでしょう。 しかしそれは、歴史の進展上、やむをえないことだと思います。 中世の魔女狩りの野蛮を体験したひとびとがもはや一人もいないとしても、 われわれはこの野蛮を文書資料で知ることができます。 それで充分だと思うし、またその≪資料≫の充実こそ、 人類の歴史にとって大切だということになります。 「抑圧されたひとびとの、声なき声を言葉に変えること」、 これが哲学の課題だと思っております。 その意味で、映像と文書とを問わず、語り部(広い意味で)の言葉は ひじょうに大事であり、それがあれば、 戦争の悲惨さについては、若い世代の、非体験者のあいだにも、 充分に「受け継がれる」のだと信じることは、 けっして不当ではないと思います。 ≪語り部≫はあくまで出発点であり、終着点ではありません。 なるほど、最近の日本国民の≪右傾化≫は、わたしも気になってはいます。 ただ、それは、戦争を体験しなかったことが原因というよりは、 むしろ社会そのものの逼塞状況が原因ではないでしょうか。 不思議なことに、社会が冷たくなればなるほど、厳しくなればなるほど、 ひとびとは、社会に抵抗感を示すのではなくて、 逆に社会に積極的に従属しようとし、国家の臣民であろうとし、 他の社会を排除し、敵視し、これに攻撃的になります。 つまり右傾化するのです。 状況が逼塞しているから、せっかくの≪歴史≫も思い出せなくなる。 そんなことよりも目先のことだけで手いっぱいになる。 いくら≪資料≫があっても、見向きもされなければ意味がありません。 そのことこそが問題なのだと思います。 問題の根は深く、逼塞状況をただすことと、そのために≪現在の問題≫を ≪現在の視点≫で解決しようとすること、そこで過去の歴史をいつも≪参照≫ していくこと、 これらを複合させつつ社会批判するという、地味な行動をくり返すしか手はあ りません。 難しいことですね。 長々と駄弁を弄してきました。 原田さんの今後のますますのご活躍を期待いたしております。 もんてすQ mogmar@mx9.freecom.ne.jp http://www52.tok2.com/home/monq/ http://www.mag2.com/m/0000090270.htm ○コメント:ホームページとメルマガも拝見しました。哲学をわかりやすく教 えて下さい。 ■6/16 うちださんから:  お元気でご活躍のご様子、嬉しく拝読させて頂いております。 何の知識もなく、参加できないことが残念です。  前に、アロエの話だけで、何のお役にも立てなかった事を 申し訳なく思って過ごして参りましたところ、 友人から、連絡があり「生まれたばかりの小さなアロエべラが、 四本有るので二本でよかったら」とのことでした。 これは日本でうまれたアロエだそうです。 2、3本でもよろしければお送りさせていただこうと思いますので、 送り先をお知らせくださいますか? (必要がなければ、断っていただいて結構です、  もう少し、数が揃えば良かったのですが) ○コメント:アロエ頂きます。民間薬も大切ですから、栽培してジュースを飲 みます。 ■6/16 隅田さんから: 原田 兄 初めて湘南藤沢からメールをします。お元気ですか。小生も貴兄に習って74 歳になりましたので、ITとやらで新しい知恵と、知識を探して、自分の世界を 広げてみますと言うとカッコ良いのですが、インターネットでいろんな人と碁 が打ちたくなったのが本音です。そして余暇にE-メールをと勉強中。初期設定 で難儀しました。 今度の日光の休暇村での同窓会は、16名でいつものように小島の案内と本江 の植物の解説で自然を満喫してきました。 すみませんが、松村君のアドレスを教えて下さい。日光で聞き漏らしましたの で。 ○コメント:74歳からのインターネット大賛成、これで同期生3人目です。 ■6/18 松石さんから: 長くご無沙汰しておりましたが、自分ではそんなに長くたって居るなんて 思っていませんでした。『電子耕』はいつも楽しみにして拝読しております。 原田様の本当に力強く頑張っていらっしゃいますようで、私も病気には 負けていられないといつも自身を励ましております。 現在は概ね10日に一回輸血に通っていますが幸い、特別な副作用も なく、小旅行くらいは出かけたりしております。 最近まで自宅で個人事業の方の経理処理を、アルバイトとしてやって 居ましたが、先方が倒産してしまって今のところ仕事もなく気ままに 日を過ごすことに抵抗を感じたりして、ちょっとストレスがあるくらいで すが、周りの友人たちに励まされて何とかやっております。 原田様やご高齢の近藤先生のようなお方もいらっしゃると思うと自分の 不甲斐なさが悔しいのですが、相手の信用の上に成り立つ仕事なので 現在ではどうにもなりません。 勝手なことばかり並べまして申し訳ございませんでした。 あんなつたない文章がお役に立つのでしょうか?身が縮むようですが 何かのお役に立てるのでしたら、どうぞお使いくださいませ。 皆様のように農業についても学問についても全く無知でお恥ずかしいの ですが・・・。 どうかお体にくれぐれもお気をつけられましてご活躍のほどを、陰より お祈り申し上げております。 ご本が出来ましたらお知らせくださいませ。楽しみに致しております。 ○コメント:くれぐれもお大事に。本が出来たら読んでください。 ■6/18 廣さんから: 原田先生、ご無沙汰しております。  電子耕毎回楽しく拝読させていただいております。  先生、お体のご加減はいかがでしょうか?  私は二月ほど前、手術・入院いたしまして、現在はもう体力も回復し、職場 にも復帰いたしましたが、私が入った四人部屋は、内二人が癌患者の方で、私 にも軽く癌疑惑がかけられていましたので(有難い事に癌ではありませんでし た)、癌とは、たとえ歳が若くとも、なんと近くにある病気なのだろうと身を もって体験いたしました。 ○コメント:若くてもガンの恐怖に脅かされることがあるんですね。今度バッ クナンバーを読んでいて、読者のなかに障害・病気の人が多いのに気がつきま した。その中で一日一日を大事に生きておられる方も多いのも分かりました。 ■6/21 やさきさんから: わたくしのアンケートの回答の一部を引用されるとのこと、もちろんかまいま せん。 しかし、ろくなことを書いてませんのでお恥ずかしい限りです。 交流会ですが、お誘い有難うございます。一度お目にかかりたくは思いますが、 当日は都合がつきそうにありません。また何かの折に参加させていただきたく 思います。 ○コメント:創刊号ころから読んで頂いているのですね。有り難うございます。 ■6/22 うちださんから:アロエ 少しばかりのアロエですが、昨日(21日) 送らせていただきました。 私にアロエを教えてくれた友人から貰ったアロエの 資料を同封いたしました。 アロエの良さが少しでも解っていただけると思います。 今日は四ツ谷に来られているのですね。 お疲れが出ませんように。 ■6/24 田んぼのおばさんから:ワールドカップサッカー  このところのサッカー熱にいささかうんざりしてテレビをつける気にもなり ません。(サッカーが嫌いというのでもないのですが)    スポーツは、オリンピックでもそうですが国と国の戦いでもあります。各国 が国の威信をかけて全力で戦う、自国に誇りを持って、国旗を振って…。わが 国のサポーターも然り。でも、どうなのでしょうか、若い彼らは何を思って君 が代を歌い、日の丸を振り、日の丸をフェイスペインティングしているのでし ょうか。先日たまたま昼休みの中学校へ出かけましたら、上の階で生徒たちが 君が代を大合唱し、日本チャチャチャとやっていました。  サッカー熱をあおっているのは文部科学省ではないかと疑いたくもなります。 こうやって小さな子どものうちから抵抗なく君が代を歌うように仕向けている のかと。  われわれも、卒業式のシーズンばかりでなくもう少し真剣に考える時ではな いでしょうか。マスコミのとり上げ方にも不満があります。なんてご都合主義 なのだ! と。これを機会に日本中で『国旗』『国歌』について議論する風潮が広まれば、 ワールドカップサッカーをわが国で行ったことの大きな功績になると思うので すが。 ○コメント:W杯サッカーはナショナリズムのお祭ですね。日の丸・君が代の 議論になれば面白いと思いますが、祭がすんだら何が残るのでしょうか? ■6/24 中原さんから:読者の集い 山崎農研の総会の時にでもお目にかかるのを楽しみに。 川辺君は元気で,これから東北/北海道で、 草地・土壌のコンサルテイションをして7月末には オーストラリアに帰るようです。 彼は,次の2点を強調してました。 1.刺しの入った牛肉は,すき焼きやしゃぶしゃぶ に合う物で、蛋白源として日常に食するものでは 無い事を消費者によく理解いただきたい。 2.野草地で牛を飼うことは,日本の国土の多くが 農業に適さない土地があり、その活用として、また 牛の生理にも合い,微量要素の摂取が出来、健康 によい食肉が生産される。  生産方式の転換は消費者の理解が有って可能 になるというものでした。  昼間 GOLFを楽しんだ後,御徒町の吉池で 一杯やりました。同期13名が集まりました。    総研  中原 拝 ○コメント:川辺さんの言う通り、高級牛肉を毎日食べるのは体によくない。 日本農業はもっと草の利用をすることに賛成です。 ■6/24 あんざわさんから:   「電子耕」いつも楽しみに読ませて頂いております。  私のつたない自己満足のアンケートで宜しければOKです。 秋の「発刊」が楽しみです! さて 過日6/22(土)は、 さぞご盛況でしたでしょうね。  私は残念ながら 出席できませんでしたが またの機会がありましたら 是非こんどこその思いです。 原田様のパワーには  読者としてとても勇気ずけられます。 どうか御身大切にお励みください。 ○コメント:読者の集いは下記で述べます。今後もよろしく。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎6月22日「読者の集い」の報告・原田 勉◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 参加者8人<栢沼(かやぬま)さん、山崎農研:安富さん/田口さん、愛鶏 園:斎藤さん、ベネット:青木さん、環境クラブ:増山さん、原田勉、原田太 郎>で1時から4時まで、農業、農薬、BSE、たまご・養鶏、病気、酸性雨、 メルマガの表現など広い範囲での話題が出て休む暇もなく続きました。  初めてのオフ会で、やはり「人間同士の話し合い」がいかに大切かが、良く 分かりました。中でも印象に残ったのは、たまご事情の筆者・斎藤さんの「病 気をして、考え方もかわり、息子や従業員に遺す遺言のつもりで、エッセイを 書いている。それがある緊張感をともない、良いリハビリになっている」とい う発言でした。そのほか、今度の本について、いろいろ助言を頂き、たいへん 参考になりました。  これを基にして、最終稿の仕上げに入ります。皆さんに感謝します。 集いの後のメールは次の通りです。 ■6/23 栢沼さんから: 栢沼です。昨日のオフ会、大変、有意義な会でした、又、会場 の設定など、ご苦労さまでした。 原田様のお元気なお姿を拝見いたし、ホッといたしました。 又、原田さま以下、ご参加の皆様のご発言も大いに参考になりました。 反面、私の幼稚な発言をご容赦下さい。 尚、記念出版にあたり、ご成功を心よりお祈り申し上げます。では、又。 ■6/23 環境クラブ・増山さんから: いろいろ楽しかったです。 一度時間を作って、斎藤さんの農場を訪問したいと思っています。 それから、ご本の方ですが、 思いきって、 この間の連載企画が決まるまでの 環境クラブとのやりとりを 公開しちゃったらどうでしょうか? 実用情報にこだわる原田さんと 「ゴミの出し方」、「野菜の見分け方」のレベルでやる気のない増山 その食い違いを越えて、「中学生にどう環境問題を教えるか」 と言う智恵が出てきたわけです。 「意見の対立」から、新しい企画は生まれるって 話しなら、 「メルマガ」本としても、役立つと思います。 御岳バイオ有機会の宮川さん、エコムの森さん、 環境クラブは、ビジネスパートナーとは、何度も大喧嘩しています。 ○コメント:編集同人の双方の話し合いによる企画決定のプロセスは是非、こ んどの本に取り入れましょう。 ■6/23 斎藤さんから: 昨日は有難うございました。 お顔を拝見してびっくりしました、楽しい事は理屈抜きに本当に身体に良いの ですね。 私もあやかってこの手で行きましよう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ>サッカーとガン患者と免疫力の増強 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  サッカー・ワールドカップを闘った日本選手の活躍に声援を送ったのはスタ ジアムのサポーターだけではなかった。大声援ではない、静かな声援を送った のはガンなどの難病に悩んでいる患者であった。  ベルギー、ロシア、チュニジアと勝ち進んで決勝トーナメントに進出したこ とを我がことのように喜んだ。病床から観戦していた患者たちは、選手たちの 激しい体のぶっつかり合い、こぼれ球を拾う争い、そして決勝に進んだことに 心からの声援を送った。興奮の中に選手たちから闘う元気を貰ったからである。  ガン患者(ことに私と同じ骨髄腫の患者)にとって、ありがちな合併症の感 染症は免疫力の低下によるものだ。ガン治療中の患者たちは抗ガン剤によって 免疫抑制などの副作用があり、呼吸器、泌尿器、皮膚に感染症を起こしやすい。 それを防ぐため予防注射や抗生剤も使うが、ふだんから患者とその家族にとっ ていかに免疫力をつけるかは、重要な課題である。  感染症を防ぐために、プラスになるものは民間薬なども高い金を使って服用 している。それと合わせて、いかに前向きに病気と闘うか、気持ちの持ち方も 大きく影響する。家族や友人の励ましも必要不可欠だ。  それと今度のようにサッカー選手の闘いが感動と興奮をあたえてくれた。そ の様子がメーリングリストにも現れていた。 感動は病気と闘う免疫力の増強につながる。そのプラス面を生かすことが延 命につながる。患者も闘っているのです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <日本たまご事情>「有機農産物も危険?」愛鶏園 斎藤富士雄 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先月、ドイツからの便りによれば、牛のBSE問題を発端に大きく揺らいだ食の 安全性問題もようやく落ち着きを見せてきた、その矢先今度は有機農産物とし て生産された鶏卵,鶏肉が除草剤ニトロフェン(発ガン性物質として10年前 に禁止)に汚染されていたことが判り、大きくマスコミに取り上げられ騒ぎと なった。安全と考えられていた有機農産物もその信頼性が揺らいだ。「有機農 産物も危険?」、「一体何を食べたらいいの?」となった。 調査が進むにつれ、その生産に使用された配合飼料の穀物が汚染されており、 それもその穀物が旧東ドイツ時代の農薬倉庫に保管されていて、その間に汚染 された事がわかった。ドイツ人らしからぬ杜撰な管理だ、有機農産物生産農家 の責任でないことがわかりホッとしたが、たとえ有機農産物であってもそのリ スク管理が出来てなければこのような事が起こりうることがわかった。ドイツ の農林大臣キュナスト女史は有名な有機農業推進者である、その急激な改革は 慣行農業者との間に軋轢を生んでいる。ドイツ国会で野党が大臣の責任を追及 するなどこの騒ぎの背景には多分に政治的な臭いがしないでもない。 齋藤 富士雄 (株)愛鶏園 http://www.ikn.co.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <安曇野から>「農業はズクなしでは出来ない」農家:橋渡良知(74歳) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  「ズクなし」とは怠け者・身体を動かすことをきらう言う意味です。 ◎、今回は、私見ですが、農業を始める人のための心構えをのべます。まず、 農業に向かない人のことを、次のようにあげてみました。 1、晴耕雨読は良いが、読書好き(家)は農業に向かない。 2、時代の先端を行く、コンピュータに夢中になる人も農業に向かない。 3、研究熱心、一つことに突っ込む人も農業に向かない(農業は総合生物生産 業だから)。 4、表に出たがる人・役を好む人も農業に向かない。 5、一人でいられない・いつも賑やかにしていなければいられない人も農業に 向かない。 ◎、身体の弱い人は向かないようだが、病気にもよるが、それなりのやり方で 農業とつき合えば、反って健康になる。そんな例は多い。 ◎、農業の魅力は前に述べたが、やはり農業は一人でやりたいことを、やりた いようにやれることが一番だ。二人以上の共同経営は長持ちしない。 ◎、本来、農業をやっていれば、人間同士いちばん裸の人間関係でつき合える はずだが、現代社会は、いろいろな仕組みと交流があって農家同士のつき合い も難しくなった。  会えば、作物・家畜の話しで通じ合える農村の世代も、もうしばらくで終わ りになるか。 (農業を始める人のために、その3:はしど よしとも) <編集人から:この他、農村のつき合い方などもあるが、橋渡さんへの質問な ど、お寄せ下さい。編集同人ですから、また登場してもらいます。) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <体にやさしい鍼灸のはなし>2東洋医学について 山下鍼灸院・山下健 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 東洋医学について 患者さんや初めて逢う人に東洋医学について色々な質問を受けますが、 初歩的な事から、また専門的なものまで、色々なことなど疑問、珍問などあり ます。 今回からそのような中から問題点を取り上げてQ&Aの形式で東洋医学に ついて話を進めてみたいと思います。 東洋医学てなーに Q、先生 最近私の家の近くや駅の周囲にやたらと治療院が出来ましたが   あれはすべて東洋医学なんですか。 A、ヘ〜どんな治療院ですか。 Q、そうですね、接骨:鍼灸院・カイロプラチック・整体院・また〇〇式ツボ 療法や中国気巧療法とか、他にもまだありますよ。 A、最近いろんな治療院ができましたね、総てが東洋医学とは限りませんね。 Q、では東洋医学と言うのはどんなものですか。 A、東洋医学と言うのはもともとは、中国で発祥し朝鮮半島を経て日本に伝わ りたのが4世紀ごろです。 Q、4世紀と言うと今から1600年前じゃないですか、そんなに古いですか。 A、日本においては1600年前から江戸時代の末期、明治維新まで医療の主流を なしていたのが東洋医学(漢方療法)でした。それが明治の改革により西洋一 辺倒になり、西洋医学が入ると共に今までの漢方医学(東洋医学)は明治憲法 により禁止の憂き目をみるのです。それが明治44年鍼灸の新しい規則が出来て 大正:昭和を経て戦後まで続くのですが、昭和22年に民主憲法の基、規則が変 わり教育が高度化し現在に至っています。   現在では鍼灸大学、短期大学、専門学校などがあり、一定の教育を終了し た後、国家試験を受けなければならないのです。 Q、東洋医学(中国医学)は何時頃生まれたのですか。 A、中国医学(東洋医学)は今から4000年〜5000年以前に黄河文化圏 に発祥したと言われています。   中国には歴史上に三皇五帝の伝説上の人物がいて、その中に炎帝神農(エ ンテイシンノウ)、黄帝軒轅(コウテイケンエン)が医学の祖といわれていま す。   中国古代史によると「医は雷桐の世に創まり、炎帝神農、火徳をもって王 たり、始めて農作を教え、天地自然の理を説き、民に疾病毒傷の害多くあれど も、いまだ薬石の法を知らざるにより、即ち自ら百草を嘗め味わいて、草木の 薬能、有害、無害を鑑別し、三百六十の薬草を定め、神農本草の薬法を創むる なり。」また、「黄帝軒轅、師徳あるをもって民の王たり。黄帝、臣の岐伯に、 医の素を問いて黄帝内経をつくり、岐伯、雷公に命じて明堂を察し、息脈をき わめて鍼灸の医を創むるなり。」とある。   ここで言う雷桐の世とは今から3600年以前、夏の時代とも言われているが、 古代国家として実在したかさだかではない。   炎帝神農は農耕と医薬の祖とされ民衆に農耕を教え広めたため、現在では 農業と医薬の神様として日本でも東京や大阪で神農祭が盛大におこなわれてい る。  Q、先生、東洋医学の歴史はわかりましたが現在の東洋医学はどうなっている んですか。 A、神農や黄帝によって始められた中国医学は現在では東洋医学とも漢方医学 とも中国医学とも言われていますが、この東洋医学は大きく分けて3つに分け られます。   漢方医学、鍼灸医学、按摩:導引療法となります。    漢方医学は湯液療法と言われ主に漢方薬(何種類かの植物や動物、鉱物 など)を用いて煎じて病人に与える方法であります。勿論医師や薬剤師によっ て行われます。    鍼灸医学は鍼や灸を用い体表にあるツボに刺激をあたえて氣血の流れを よくし自然治癒力を高める方法です。(鍼灸については後ほどのべます)    按摩:導引は現在の按摩(マッサ−ジ)指圧や呼吸法等にあたります。 このような治療にはそれぞれの専門家(国家試験による免許の所有者)が開業 出来るのです。   最近、あちらこちらに見られる治療院は免許の無い者が多く特に〇〇式足 の裏療法、とか〇〇式ツボ療法などは2、3ヵ月講修を受け、酷いのになると2、 3週間で営業する者もいます。 *前号の書評中「高島さん」とあるのは「高田さん」の誤りでした。お詫びし て訂正します。 山下鍼灸院 03ー5496ー0989水曜日休診 http://nazuna.com/tom/yamashita-ac/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <山崎農業研究所>はがき通信186総会・シンポのお知らせ 小泉浩郎 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002.6.17  BSE問題、食品の偽装表示、輸入野菜の残留農薬問題等から消費者不在の食 品行政が慌しく問われているが、逃げる術のない農業者こそ犠牲者である。 食品安全委員会や食品安全基本法での規制以上に重要なのは、賢い消費者、 本物の農業者の存在だ。そのことを経験で学び実践している若い農業者集団 「和郷園」に山崎記念農業賞を贈ることにした。 【会 員 総 会(2001年度):予 告】 日 時:2002年7月5日(金)13:00〜17:00 場 所:「アーバンクラブ・ミレニアム」(四谷3丁目) 1.総会(活動報告及び今後の体制・運営の見直し等) 2. 山崎記念農業賞贈呈式:農事組合法人「和郷園」 (循環型農業と生産履歴の発信を実践する若い農業者集団・千葉県北 総地域:代表:木内博一氏) 3. シンポジュウム (15:15〜17:00) 「 現場から食の安全と安心を問う」・・・循環型農業とトレーサビリテイ ー・・・ (農事組合法人「和郷園」の実践を素材に、農業者消費者、ジャーナリス ト、流通担当者等で具体的あり方を話し合う) 4. 懇親会 会費4,000円 (17:30〜) 【その他】  ☆新入会員 栄 京子 (株)山崎農業研究所 太陽コンサルタンツ(株)内 〒160−0004東京都新宿区四谷3−5不動産会館5階 TEL 03-3357-5916 FAX 03-3357-3660 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <おすすめの新刊>『自然生態修復工学入門』養父志乃夫著 農文協 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ おすすめしたい新刊本(農文協発行)があります。 「自然生態修復工学入門」B4判 162P 2800円(税込) 著者 養父 志乃夫 (和歌山大学システム工学部環境システム学科教授) http://www.ruralnet.or.jp/books/2002/54001120.htm 「むつかしい専門書は多くあれど、今回のような本は待ちに待っていた本で、 素晴らしい本だと思う。初心者にもたいへん分かりやすく、それでい実地に即 した貴重な本です。捜しに捜していた本で宝物にします(和歌山県新宮市 辻 原省介 ビオトープ管理士・54歳)」(農文協に届いた読者カードから) 小学校の音楽の教科書から「めだかの学校」や「赤とんぼ」がなくなったそう ですね。なにしろ、めだかが「絶滅危惧種」になる時代です。日本人としての ふるさとの自然がなくなりかけています。 そんな寂しい状況に、危機感を抱く人は多いはずです。「ここ数年、市民参加 による里山の保全活動や自治体による雑木林の回復事業は、全国各地へと広ま っている」なかで、副題に「荒廃した里山を蘇らせる」がついた「自然生態修 復工学入門」は、まさに待望の本だといえましょう。 本のおもな内容は「里山の自然と変貌・里山の修復作業のわざ・雑木林の修復・ 田んぼの修復・水辺の修復」など。「筆者の実体験をもとに整理した」という この本は、豊富な写真や図をもとに実践的にまとめられています。 「里山の保全に取り組む市民のみなさまをはじめ、環境や公園事業に取り組む 自治体の担当者、環境の計画や設計に取り組む土木や造園の施工会社、関連分 野を専攻する学生の皆さんの一助になれば幸いである」(はじめに・著者より) この本は、お近くの本屋さんになければ、下記へお出でいただくと購入できま すし、電話でご注文くだされば、お送りします。 農業書センター 〒100−0004 東京都千代田区大手町1−8−3 J Aビル地下1階 電話 03−3245−7647 FAX 03−3270− 2800 営業時間9時から18時 土曜日は12時まで 日曜・祝日と第二土 曜日は休み。 http://www.ruralnet.or.jp/avcenter/ 農業書センターは、日本唯一の農業書専門書店(農文協直営)です。 **************************** (社)農山漁村文化協会 提携事業センター 栗田 庄一 〒107-8668 東京都港区赤坂7−6−1 TEL.03-3585-1144 FAX.03-3585-6466 kurita@mail.ruralnet.or.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <私の近況報告>6月13〜6月26日。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 6月18日、T・T病院で血液内科の定期検診の結果。おどろくほど数値が好 転していた。私の病気は、多発性骨髄腫のIgGκカッパ型でその数値が最高 2,990までいっていた。これが「4,000以上になって白血球が減少す れば入院治療」しなければならないと警告されていた。  それが、なんと2,190に下がっていた。総蛋白の数値も減少していると いう。こんなことがあるのか、安心していいのか?と思う。数値が良くなった 要因を考えると、「良く眠れること、楽しい仕事をしていること、食欲もあり、 菜園の手入れ・運動も適当にやっていること」が考えられる。 19日、近藤康男先生久ぶりにご出勤、腰痛は良くなったが、歩くのがさっさ とは行かなくなったと言われる。やはり読書と次のエッセイを執筆中。 22日、『電子耕』読者の集いを四谷3丁目の山崎農業研究所会議室を借りて 行う。参加者7人+私、詳細は、上記の通り。 26日、原稿完成して、写真・図の解説を含め、ワープロ・プリントして、フ ロッピーとともに00新書編集部へ送る。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『電子耕』から大切なお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_books.htm ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ 「77歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet SOHO なずなコム http://nazuna.com/ ■ご意見・ご感想は、Eメール mailto:tom@nazuna.com または、電耕掲示板 http://6201.teacup.com/tom/bbs? までお願いします。 ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail 『電子耕』は、2つのルートで配送しております。   『まぐまぐ(ID=14872)』 http://www.mag2.com/   『Macky !(ID=1283)』 http://macky.nifty.com/ ★SPECIAL THANKS to INTERNET JAH http://www.jah.ne.jp/ ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■  劇団文化座創立60周年記念第3弾 第115回公演 ■■■□  -1960年代の青春がいま甦る!話題作必見の凱旋公演- ■■□□        『 青春デンデケデケデケ 』 ■□□□  原作/芦原すなお・脚本/小松幹生・演出/佐々木雄二 □□□□   公演日程 2002年8月28日(水)〜9月8日(日) □□□□ 会場 下北沢・本多劇場  チケット発売日 6月10日(月) http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第86号 バックナンバー・購読申し込み/解除案内 http://nazuna.com/tom/denshico.html 2002.6.27(木)発行    西東京市・ひばりが丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ***発行部数 1701部 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