*****ここから『電子耕』********************************************** 隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」 第74号     −高齢者と若者の交流・健康・農業・食・図書・人物情報− 2002.1.10(木)発行 西東京市・ひばりが丘 原田 勉 (明けましておめでとうございます・今年77歳になる革新号です) *************************************発行部数 1828部**************** <キーワード>(今年から少し変えましたので目次と併せてご覧下さい)  高齢者と若者の<読者の声>のメール交換、健康・食べ物・農林園芸を中心と して庶民の歴史も残す。農文協図書館、山崎農業研究所、文化座などをめぐる 雑学情報を提供し、お互いに知識の交流しましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次--------------------------------------------------------------- <読者の声>Pecoさん、長谷田さん、爆走天使さん、 <舌耕のネタ>「新たなる年をいかに暮らすか」 <文化座情報>文化座零年の思いでスタートします(佐々木愛) <農文協図書館情報>インターネット検索蔵書6万5千点 <健康図書情報>「高齢者がん特集」『毎日ライフ』2月号     <高齢者長寿情報>103歳近藤康男の日常生活と考え方 <暑さ寒さも>12/20 「不条理」を生きるということ(環境クラブ) <山崎農業研究所>『水・農からの提言』(案)の編集・発行予告 <農業・図書情報>何でも「もやし」に発芽パワーで健康『現代農業』農文協 <私の近況報告>12月21〜1月9日、正月は快適でした --------------------------------------------------------------------- <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。---------------------------------------- <読者の声>Pecoさん、長谷田さん、爆走天使さん、 ■1/1 Pecoさん:『電耕掲示板』あけましておめでとうございます 『 電 耕 掲 示 板 』 への投稿のお知らせです。 携帯電話からも http://6201.teacup.com/tom/bbs でアクセスできます。 -- DATE: 1月 1日(火)01時24分32秒 TITLE: あけましておめでとうございます NAME: Peco MAIL: 電子耕で、ご様子をうかがい、心配したり安心したりしています。 我が家も、息子が癌で、闘病しました。再発2回、すでに10年戦っています。 今年ようやく、薬が終わって5年が経過します。 これは、医学的には完治とみるようです。ばんざい!あと、もうすこし。 病気の家族を持つと、自分でも、本人でもできることは、ただひとつだと気づ かされます。 今日をちゃんと生きること。 目の前にあることを、今できることを、やるしかない。 だって、1ヶ月後、1年後が、あるかどうかわからないのだから。 でも、それは、実は、闘病中じゃなくても、健康に生きているように見える人 にでも同じことなんですよね。 今できることをするしかない。 いえ、だから、明日できることは、明日しようという怠け者になってしまった という弁解をしているわけでは、ありません。きっぱり。 本年もよろしくお願い致します。 ●1/1 返信にかえて:『電耕掲示板』にご挨拶 DATE: 1月 2日(水)08時30分05秒 TITLE: 2002年の読者の皆様へ NAME: 電子耕編集者原田勉 MAIL: tom@nazuna.com 明けましておめでとうございます。昨年から骨髄腫という血液がんにかかって いますが、IgGκタイプという慢性的なもので、そのうえ76歳という高齢者 のがんは進行が遅いとかで、この半年遅々とした進行です。今年も何とか「電 子耕」を続け3年間の交流体験を図書にまとめたいと思っています。皆さんの 声も賛成を得られたら引用させて頂きたいと思います。出版社・刊行時期は未 定ですがご意見のある方はお知らせください。 ■1/2 長谷田さん:あけましておめでとう 原田大兄へ あけましておめでとうございます。 年賀状を旧住所で発送してしまいましたので未着と思います。 相変わらず粗忽者で申し訳ありません。 また、昨年末にはメール戴きながら返信もせず失礼いたしました。 年末は私の貧乏会社もいろいろピンチで追いまわされており、今日電子耕も読 ませてもらいました。 また、読者の方々の暖かいメールも拝見し感動しております。 家内が11月から帯状疱疹でいま後遺症の治療中、私も泌尿器系統で通院治療 中・・・・・みな人生の終りにむけてまっしぐらです。 でも、くよくよしても仕方ないので毎日を精一杯頑張るしかありません。 冬の後には春・・・・良い年でありますように ●1/2 コメント:郵便局に転居とどけをすれば1年間は転送してくれますの で、全部元日朝到着。拝見しました。貴兄も現役で経営も大変・奥さんも君も 通院中とのこと、70歳すぎると前立腺ガンは多くなると言います。お気をつ けて。 越田さんから4月には箱根に行こうとお誘いがありました。たぶん行けると思 います。その時を楽しみに。 ■1/2 爆走天使さん: 明けましておめでとうございます。私の相棒(バイクは、ただ今修理中なんで す。だから相棒がいないと寂しいです。最近、 教習所に 通えるようになり 一月四日が初のりです。併用で取っているので忙しい毎日です。 ●1/3 コメント:今年も毎日、1日1日を目標をもって生きて行きましょう。 ●1/3 「日本骨髄腫患者の会」の方からの励ましを頂きましたので要約を転載 させて頂きます。 ◎新しい年を迎え、入院されている方も自宅療養される方も「病気といかに旨 くつき合うか」と「病気に負けない精神力」をいかに保ち続けるかだとおもい ます。未だに治療の確立はないが、少しづつ治療環境は改善され悲観的なもの ではありません。患者の会の創始者、堀之内朗さんは私達に「完治への希望を 決して諦めないこと」病気に関する情報を知るか否かで、結果が変わってくる というメッセージを遺しておられます。詳しくはホームページをご覧下さい◎ http://www.myeloma.gr.jp { tel 03-3260-3970 }) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ>「新たなる年をいかに暮らすか」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  昨年は9・11同時多発テロ、アフガン空爆など、人間はどこにいてもどん な災難に遭わないとも限らないことを知らされた。国内でも近年の阪神大地震 やサリン事件、小学生の無差別殺傷事件など不条理なことが多かった。  今年の正月元旦に考えました。わが身にとっても生死の狭間に立たされまし た。「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」は親鸞上人の1 9歳のときの歌だそうですが、<読者の声>のPecoさんのコメントにも有 るとおり、難病を抱えた本人とその家族にとっても明日という日が確実にくる 保証はありません。1カ月後、1年後どうなるか解らない。それではどうする か。今やれることをやるしかない。今日、何ができるのか。今日1日をちゃん と生きることしかないと自覚しました。  年賀状に「明日のことは解らない、じたばたしないで天命を待つ」と書きま したが、じたばたでなく、やはり人事を尽くして天命を待つのが正しいと思い ました。「天寿がん」という考え方があると知りました。「毎日ライフ」の高 齢者がん特集のことは後に紹介しますが、超高齢者で完治の見込みがない場合 は抗癌剤や延命治療しないで天命にしたがって天寿を全うするという思想です。  私は90歳代の超高齢者ではない。でもこの3月には77歳になり高齢者に は違いありません。父母や兄たちよりも長生きしました。多発性骨髄腫という 完治困難な病気を抱えています。しかし幸い「IgGκカッパ型」という進行 の遅いタイプです。もう少しは生かしてもらえそうです。でも限りある命です。 今、出来る事はやりとげて天命を待つことにしたいと思います。  だから74歳から始めたこのメルマガ『電子耕』もキーワードに書いたよう に高齢者と若者の交流を中心に、毎回遺言のつもりで私の知見を述べることに したいと思います。  そして77歳の内にメルマガ体験を中心に人の役に立つ本としてまとめたい と思います。ホームページも近藤康男も、原田勉も合わせて改編したいと思っ ております。いずれその内容は公表します。<読者の声>も引用させて貰う予 定ですのでご了解下さい。公表したくない<読者の声>がありましたらご連絡 下さい。『電子耕』のバックナンバーはご覧になれます。検索もできます。  出版のめどがついたら、改めて公表します。どうぞよろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <文化座情報>文化座零年の思いでスタートします(佐々木愛) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  1942(昭和17)年2月に創立した劇団文化座は今年で60周年を迎え ます。毎年、過ぎし1年を振り返り、顧みて厳粛な気持ちで新しい年を迎える ように心がけています。劇団文化座の先輩たちも過激な体験を積み上げて60 年の歴史を形成してきたのだと思います。  昨秋は特に創立に参加した只ひとりの生き残り鈴木光枝が、最期の旅公演東 北ツアーを無事成功させました。  大黒柱の鈴木光枝を演劇の中心にすえられなくなった今、私たちは声高に文 化座創立60周年を申し上げることには恥じらいを感じます。そして熟慮のう え、私は密かに文化座零年をスタートさせる考えに立ち至りました。  集団とは不思議なものです。私を含めて、年老いてゆく者もいれば、つい先 日まで頼り無げだった若者がハッとする程逞しく成長して、眼を見張ることが あります。すでに第2、第3世代が中心になっていく時代です。  大きく揺れ動く世界の不安のなかで、力無い私達の集団が、はたしてどこま で生き延びてゆけるか、一抹の不安もないではありませんが、成長する若者た ちのエネルギーを頂いて、私も、もう少し頑張ってみようと思うのです。  それが今春の「瞽女さ、きてくんない」 http://bunkaza.com/play/gozesa/ などの上演作品です。長らく文化座の演劇を愛し、守り育てて下さった皆様に は、本当に感謝とお礼を申し上げます。 文化座はこれからも、東京の片隅か ら世界の平和を見つめて、地道に歩みを進めてまいりたいと考えております。  皆様にとって、少しでも佳い年でありますよう、心からお祈り申し上げます。   2002年 創立60周年を迎えて   佐々木愛 http://bunkaza.com/SASAKI-AI.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★1月30日(水)NHK教育テレビ22:00〜22:45ETV2002 http://www.nhk.or.jp/etv21c/ 「老いてますます盛ん・女優鈴木光枝」をご覧ください。 http://bunkaza.com/SUZUKI-MITUE.html 劇団文化座 http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農文協図書館情報>インターネット検索蔵書6万5千点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 明けましておめでとうございます   皆様ご壮健に新年をお迎えのことと慶祝申し上げます  農文協図書館はインターネット検索が充実し、個人文庫も15人の蔵書を公開 しました。従来の公開蔵書と個人文庫を合わせますと6万5千点余になります。 インターネットで、ご利用下さい。 今年の正月は理事長である近藤康男が、103歳を迎えます。 昨年は『三世紀を生きて』 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/book/03wadai005.html http://www.ruralnet.or.jp/news/kondou/tankou.html という本を出版しました。 なお本年から新たに常務理事に今村奈良臣(日本女子大教授)が就任しました。 図書館の利用が一層多くなることを期待し、あわせて、皆様のご健康をお祈り 申しあげます。  2002年 1月 1日    財団法人 農文協図書館 177-0054 東京都練馬区立野町15−45 電話 03・3928・7440  FAX 03・3928・7442 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/  E-mail:nbklib@mail.ruralnet.or.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <健康図書情報>「高齢者がん特集」『毎日ライフ』2月号     http://www.mainichi-shuppan.com/life/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  昨年は親友3人が新しいガン友に加わりました。いずれも70歳代の男女で す。330通の年賀状を出している私の知人の中にはもっと難病を抱えて生き ている人もいます。高齢になると100人に10人位はガンなどの難病になる ということが実感されます。そんなときに、この雑誌に出会いました。  これに依ると80歳まで生きた男性がガンにかかる率は36%。女性は21 %といいます。他の病気で亡くなった80歳以上の高齢者を調べたら50%の 人に前立腺ガンが発生していた。高齢の胃ガン患者の75%は糖尿病などの合 併症をもっていたといいます。  巻頭言に国立がんセンター中央病院長の垣添忠夫さんは「がんは予防可能な 病気に」と書いている。最近の研究により、がんは遺伝子の傷がいくつも蓄積 された結果、発生する慢性の病気と解ってきた。その要因はタバコ、食事など の日常生活である。これに注意することによって第1次予防ができる。また 「がんになっても死なないこと」は早期発見、早期治療することで第2次予防 ができるという。これで75%は治せるということです。詳しくは本誌にゆず るとして、高齢者の肺がん、胃がん、大腸がん、前立腺がん、天寿がんについ ては詳しい治療方法と対策が述べられている。ぜひ本屋さんで見て欲しい。  私はガンは自分のせいでは無いと思っていたが、やはり今までの環境や生活 習慣が要因だと自覚した。だから「ガンも身のうち」と考えて、病気の情報を 集め生活習慣など人事を尽くして天命を待つことにしたい。 発行:毎日新聞社「毎日ライフ」定価550円毎月1日発行。3月号は「食道・ 胃・腸の病気」特集・下痢・便秘から痔の治療まで。 http://www.mainichi-shuppan.com/life/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <高齢者長寿情報>103歳近藤康男の日常生活と考え方 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (今年1月1日に満103歳を迎えられた先生はどんな生活をされているか。 これは多くの人の関心ごとだと思い、めでたい新年に報告します) 「高齢者の健康と長寿」・秘書から見た近藤康男 ◎103歳の日常生活◎ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  高齢者がいかに生き、日常生活を送っているかから始めよう。  現在、近藤康男先生は東京の上高井戸に長男の家族と住む。 午前七時床の中で10分間の全身指圧をやって起床、これをやると便通が良い。 次に自分で布団を上げ、雨戸を開ける。これは運動のためになるから、必ず続 けている。その後、血圧を下げる降圧剤をのむ。  朝食は、米のご飯にみそ汁、具は野菜と卵などいろいろ豊富。好物は金山寺 味噌。  73歳の息子に血圧測定をして貰って普通なら、月・水・金は練馬区の農文 協図書館に一人でバス・電車を乗り継ぎ出勤する。出かけないときは、自宅で 午前2時間くらい読書や書き物。ときには畑の手入れ、落ち葉の掃除。 昼食は、卵とじうどん。昼休み、30分くらい午睡。これは大学の研究室でも 行っていた。これは健康法の一つ、自宅でも同じ。午後、3時まで読書や書架 の整理、書き物。75歳、武蔵大学定年後も自分でテーマを決めて図書として 出版。あるいは農文協や全農林などの依頼による著述。詳しくは100歳のと き出した『七十歳からの人生』に書いている。102歳の5月には『三世紀を 生きて』を編著・出版した(共に農文協発行)。  3時のお茶で、秘書と談話。後は明るい内にバス・電車で帰宅。帰宅後は天 気が良ければ、畑仕事や落ち葉の整理。 夕食は、息子と酒を少し嗜み、家族とご飯を食べる。おかずはいろいろ多い。 就寝は、午後9時と決めている。この習慣は中学時代から変わらない。学生時 代は睡眠8時間だったが、年寄りは10時間寝るのが一番の長生き法だ。寝る 前に頭から肩、両腕、脚、土踏まずまで自分で指圧すると寝つきが良い。眠れ ないときも同じ指圧をする。もう30年も続けている。 ◎長寿の恩恵をいかに活かすか◎ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  古希はいまどき珍しくないが、七十歳は人生の大きな節目。この節目を越え て、102歳で自らの人生を顧み、その経験を著述する。それが成立っている 条件とは何か? その証拠が前にあげた2冊の本である。 1、日常生活は前に述べた通り。  農文協図書館に通うのは運動のためと好きな仕事を自由にすること。野菜が 芽を出し、その成育を見るのが楽しい。晴耕雨読とは昔から言われているが本 当に楽しみながら実行するということ。老人は10時間寝ること。こうしてで きるだけ人の手を煩わせず、自分で出来ることは自分で行う。午睡は午前の疲 労やストレスを蓄積しない健康法である。これが長寿の秘訣の一つである。  この図書館に自分の図書資料約1万3千点を寄贈し近藤文庫として研究者に も閲覧させるが、自分の著述にも利用する。弱視になったので読書・著述はテ レビ型の拡大読書器を利用している。ここに毎日通勤することが規則正しい生 活と健康のためになるというが最近は隔日出勤である。  2、組織の一員として社会活動に参加する  70歳をすぎても大学の特任教授を務めていたが、同時に72歳から「農林 行政を考える会」を組織し機関誌「農村と都市をむすぶ」の編集代表を一昨年 まで続けていた。毎月研究会や座談会に参加し執筆も分担する。農村調査や中 国視察なども同じメンバーが参加した。ここから何点かの著作も生まれた。  もう一つ、文化運動団体「農文協」の役員として職員の研修会の講師となり、 『農文協の五十年史』、『農文協の六十年略史』などをまとめた。現在通勤し ている農文協図書館の理事長・農文協名誉会長もその継続である。このような 社会活動の場があることが研究と長寿に役だっているのである。 3、自分で目標を立て2、3年で成果が現れる著述をする  70歳から著述した図書の大部分は「過去を忘れず」というテーマである。 過去の経験を振り返り、現在何をなすべきかを自問し、まとめたものである。  71歳のとき書いた『日本農業論』のまえがきで、 「社会の動きを正確に認識するには底辺に置かれている分野の役割を認識せよ。 その一つは農業史である。農業は日本資本主義を育てる母なる大地であった。 二つめは日本農業の現状分析である。それが私でなくてはできない仕事と自分 自身に言い聞かせてきた。そしていつも眼の中においたものは国家独占資本の もとにおける農業の崩壊、農民の収奪である。その流れにストップをかけるこ と、たとえそれがドン・キホーテの業にすぎなくても、それは私のなすべき仕 事と考えてきた」と書いている。  70歳過ぎの著作年表にあるものは殆どはこの考えに基ずいて日本農業を観 察してきたもの。その具体的テーマは自ら選び出し、資料を分析し二、三年う ちに完成したものである。こうして70歳すぎても20点の著作を生みだした。  70歳から如何に生活し、自らの人生をいかに活性化するべきか、私も含め て高齢者の皆さんに考えて頂きたいテーマである。           (原田 勉・農文協図書館理事) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <暑さ寒さも>12/20 「不条理」を生きるということ(環境クラブ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 10代の方々(だけではないと思いますが)が、決心して(決心しなくても) 歩み始めた後、不条理に出会うことがあると思います。 その時に自分が試されると思います。 旧約聖書に「ヨブ記」と言う文書があります。 内容はなかなかシュールで、 神様と悪魔が賭けをします。 ヨブと言う男が善人だと聞いているが、 それは幸福だからだ。 彼の幸福をすべて奪いとったら、善人ではいられるかどうか賭けをしてみよう。 この神様と悪魔の共同謀議によって、全財産と健康、家族まで奪われた ヨブは、こう言って嘆きます。 「木には望みがある。  たとえ伐られても、若枝を出すことが出来る。  水分にあえば、その根は、再び伸びる。  だが、人は死ねばどこにいくのか?  人が倒れてしまえば、再び起きることはない」 これに対する神様の答えは、不条理そのものです。 「おまえは、明けの空に金星を輝かすことが出来るか?  カバやダチョウがなぜ存在しているか知っているか?」 物事には、自分の能力や認識を超えて起きることがあり、 その時、自分がなぜこんな目に会うのかと嘆いても、 返ってくる答えは、「金星やカバやダチョウ」と同レベルで不条理なものでし ょう。 その時に現れる価値があるのであって、 例えば、戦争やガンを体験した原田さんの文章に顕れている価値と言うことも 考えさせられます。 今10代の人は、いつか不条理に出会った時、そのことを想い起こして下さい。 きっと何かの役に立つでしょう。 さて、硝酸性窒素問題についてです。 硝酸性窒素と水の味の相関について、環境クラブの調査結果が新聞報道された 後、学者の人からこんな電話がかかってきました。 「日本の地下水は、硝酸性窒素で汚染されている。原因は、肥料の与え過ぎに ある。 全国の自治体で、対策がとれないまま、膨大なデータが山積みになっている。」 水質と農業の関わりについて、環境クラブが考えるきっかけになったのは、 この電話でした。 (以下次号) 環境クラブ 増山 博康 P.S 来春、土づくりと野菜の品質に関する研究会を発足させる予定です。 農家に通い、みんなで土と野菜を調べ、結果について議論します。 一般の方の参加歓迎です。詳細は追ってお知らせします。 環境クラブホームページ: http://www.ecoclub.co.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <山崎農業研究所>『水・農からの提言』(案)の編集・発行予告 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (テーマ)水不足・水汚染・洪水災害など水危機が世界的に深刻になっている。 しかし、農業・農村が治水・利水・親水と深くかかわっていることは意外に知 られていない。それをわかりやすく解説し、水が命の源泉であり、現代社会に 必要な環境と技術のあり方について提言を行う。 (読者対象)水に関係する現場の指導機関や市民運動のリーダーに実践的自信 と勇気を与えるものにしたい。 (構成案) 1部、世界・アジア・日本の水は今(地球規模での水危機、特異的に豊かな瑞 穂の国日本の役割) 2部、農業・農村が「水」をはぐくむ(豊かな水の恵み、その自然的、歴史的、 社会的メカニズム) 3部、日本の水危機を考える(その豊かな水の恵みに忍び寄る危機) 4部、水との新しいかかわり方のために(危機を回避し、世界に誇れる新たな 水システムの提案を) (刊行予定)2002年10月を目標とする。ご意見・予約注文は下記へ。 ・山崎農業研究所  http://www.taiyo-c.co.jp/ E-mail:y.noken@taiyo-c.cojp  〒160-0004 新宿区四谷3-5太陽コンサルタンツ(株)内5階  TEL03-3357-5916、FAX03-3357-3660 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>何でも「もやし」に発芽パワーで健康『現代農業』農文協 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『現代農業』1月号 http://www.ruralnet.or.jp/gn/200201/200201_f.htm は特集で何でももやしにして食べて健康になろうと呼びかけている。ピンクで きれい・ルチンが豊富・ぬめぬめシャキシャキのそばもやし。モミ発芽玄米だ って、実はもやし、その神秘と作り方。牛乳パックとぬらしたティッシュペー パアーで栽培できるそばもやし。いま注目のブロッコリーもやしを取り込んだ 発芽五穀はガン・高血圧・肝臓病を予防。  今問題になっている日本の田畑、水に多い硝酸態窒素をいかに減らすか。硝 酸の少ないキャベツや大根の作り方。そのほか菜園つくりのノーハー満載。 ◎同2月号は2002年品種選び大特集、発売中定価800円。 http://www.ruralnet.or.jp/gn/200202/200202_f.htm 『現代農業』の注文: http://www.ruralnet.or.jp/gn/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <私の近況報告>12月21〜1月9日、正月は快適でした ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎12月22〜25日、中国の友人・日本の先輩友人に年賀状330通出す。 ◎25〜27日、「石渉学校の想い出」・石渉月待と綱を偲ぶ文集を企画して、 鈴木久男・佐々木愛・原田 勉など親戚の従姉妹たちを育てて下さった恩に報 いたいとプリントして手紙を出す。 ◎28日農文協図書館で理事長近藤康男先生の103歳誕生日祝いを行う。ケ ーキには長いローソク1本、短いローソク3本。それを一度に吹き消される。 「誕生日ケーキを頂いてローソク消したのは初めての経験なので感激した」今 まで元旦には家族皆で祝うから、特に私の誕生日を祝うことが無かったからだ という。「戸籍には1月1日となっているが父にも母にも確かめていないので 自分にはわからない。太閤秀吉が1月1日生まれと言うから親が12月末に生 まれたのを1月1日と届けたのかも知れないと思うが、今は確かめようがない。 この前後に生まれたと思って戸籍に従うだけだ」とも。 ◎29日、「毎日ライフ」2月号の高齢者のがん特集を読んでみて納得するこ とが多いので、今年前立腺ガン、乳ガンになった3人の友人に贈る。ともに高 齢者だから進行が遅いこと、ここまで長生きしたからもう良いという「天寿が ん」という考え方もあること。しかし治癒が見込めるなら治療して100歳ま でも生きられるという勇気を与えられた。 ◎30日、山崎朋子著『サンダカンまで・わたしの生きた道』を読み、『サン ダカン八番娼館』を読み直す。私が生まれた天草(あまくさ)のからゆきさん の話です。これは改めて図書情報で紹介したい。 ◎12月31日、大晦日長野市の友人がやっている日穀製粉のなまそばを頂く。 細く長く生きられるように願いながら。 ◎2002年1月1日、『電耕掲示板』に「あけましておめでとうございます」 のメールが入る。昨年まで「スウェーデン報」 http://user.tninet.se/~zvx299r/ を発行していた女性からだ。詳しくは<読者の声>で紹介しよう。 ◎沖縄からの年賀状:沖縄生活も3年目。テロによる米軍基地の臨戦体制に機 動隊が動員されて警備にあたる。観光客は45万人も減少(41億円減)する という最悪の状態です。加えて「1県1JA構想」で、1200人以上の首切 り合理化、負債整理のため6,500件以上の農民から土地建物の売却をせま るという協同組合原則を逸脱する行為を公然とおこなうという反動化もあり、 今年はかってない苦難の年になりそうです。(平井正文) ◎1月4日、農文協の仕事初めに近藤康男名誉会長と共に参加。年頭の挨拶は 浜口義曠会長が農山漁村文化協会が行っている中国との提携による鹿泉市の農 村計画を高く評価された。 ◎1月7日、農文協図書館開館仕事始め、来客多い。近藤康男理事長は風邪の ためお休み。 ---------------------------------------------------------------------- ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■  劇団文化座創立60周年記念第2弾 斎藤真一没後10年 ■■■□     劇団文化座・サンシャイン劇場提携公演 ■■□□      『 瞽女(ごぜ)さ、きてくんない 』 http://bunkaza.com/play/gozesa/ ■□□□      脚本/堀江安夫・演出/佐々木雄二 □□□□   公演日程 2002年2月9日(土)〜17日(日) □□□□      会場 池袋サンシャイン劇場 前売中 http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ 『電子耕』から大切なお知らせ http://nazuna.com/tom/10.html <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第74号 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