*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第64号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  2001.8.9(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 ********************************************発行部数1243+89部******** <キーワード>   農林・園芸を中心として健康・食べ物・図書・人名・庶民の歴史をめぐる情 報を提供し、お互いに<読者の声>のメール交換をしましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 8月6日は広島ぴかどんの日です。8月9日は長崎ぴかどんの日です。 被爆56周年祈念日です。原爆犠牲者慰霊・平和を祈念して黙祷を捧げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次--------------------------------------------------------------- <読者の声>廣さん、MOさん、田んぼのおばさん、熊沢さん、栢沼さん、 MTさん、 <舌耕のネタ>「参院選挙の結果とアジアの平和」  <日本たまご事情>コレステロールとがん「高めが長生き」(斎藤富士雄) <食農教育・農的生活>ホンモノ自然卵、布団は夕方から干す(栗田庄一) <健康日記>「血液ガンとのつき合い」2、(原田 勉) <暑さも寒さも>硝酸性窒素問題を考える(その1) <図書情報>小林博著『がんに挑む がんに学ぶ』を読む ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。----------------------------------------   <読者の声> ■7/26 廣さん:毎回楽しみにしています、 私は、以前先生より電子耕の読者プレゼントで本を頂いた者です。 今回の電子耕で、先生のご病気の事を知りました。 特に反応も示さずメールも出さない私ですが、先生の「電子耕」を毎回楽しく 読ませ ていただいております。 自発的に質問も勉強もできない私ですが、先生の与えてくださる知識は若輩の 私にと って、大変貴重なものです。 先生、どうかお身体を大切にして、ゆっくりと「電子耕」を続けてください。 乱文失礼いたします。 一読者より、先生への敬愛を込めて。 ■7/26 MOさん:「血液ガンとのつき合い」を読んで、 原田先生 今まで全く知りませんでした。大変なご病気との葛藤をされながら 近藤先生を支え、私たちを励まし続けておられることにいい尽くせない 感動を覚えます。そして自らの思いを明らかにされる勇気にも。 実は私も今、闘病中です。1991年に再生不良性貧血の疑いありと 診断され、余命数ヶ月と家内は聞かされたそうです。 しかし、転院した先でめぐり合った医師がかつて米国で臨床した経験から ヘアリーセルリーリューケニア(有毛細胞白血病)であることをつきとめ それに効果があるという治験薬を投与してくれました。「コホリン」という その薬は醤油の酵母菌から培養したもので、外国ではすでに保険薬として 承認されている抗がん剤です。 その時私はそれまでの病院の誤った薬の投与で脾臓が腫れ、血液は 白血球、血小板がゼロに近く免疫力が低下して発熱が続き、出血がとまらない から鼻血が枕を染めるという危篤状態でした。 しかし無菌室で、この薬の投与を初めてから約1週間で驚くばかりの回復を 果たしました。もっとも輸血も何回かしました。約4ヶ月の入院のあと、仕事 に復帰できたのはまさに奇跡と、今も主治医はいいます。 現在の白血球の値は1200前後(常人の最低値3900)血小板は7500 0前後(最低値131000)ですから、決して安心はできませんがやはり毎 月の血液検査で状態を確かめながら、無理なく生活することを心がけています。 ただすでに10年余の歳月が経っているのに、その間の増加と減少の中で3度 ほど、追加の同抗がん剤投与を受けたとはいえ、生活を特別に規制したり 我慢もせず趣味のゴルフや酒を人並みに楽しみながら生きてこられたことに、 見えない力の存在を感じて、ひたすら感謝の思いで一杯です。 まずこうして生きて存在できる喜びは、たとへどのような心の苦しみや苦い 思いに遭遇しても、有難いことと思えるようになりました。 1999年1月に突然の脳梗塞に見まわれ一時右下半身の単麻痺となりその後 リハビリで運動は可能になりましたが、感覚麻痺(温度や痛みを感じない)は 残りました。それも生きている証拠と思えるようになったのはつい最近ですが 血液ガンと脳梗塞麻痺という二つの病根を抱えながら、こうしてパソコンに向 い余生を生かす仕事を続け、良き友とゴルフをしたり酒を酌み交わせるとは、 夢にも思いませんでした。 主治医は医学の常識を破る症例といいます。ただふり返ると、病後に始めた ある健康補助食品がその結果をもたらしているように思います。 良質の蛋白質と、各種のビタミン剤やミネラルを含む天然食品を食べ続けた お蔭か自分では、体力は65歳という年を感じませんし、筋力や敏捷性も体力 テストで壮年級と判定されました。 やはり、補助食品であれなんであれ、食べ物のバランスと栄養価をしっかりと 確保しながら、適度に運動しストレスを貯めない生活が大切であると痛感して おります。 ながながとごめんなさい。今までこうした場には出さなかった自体験ですが、 先生のお話を聞いて、私のような人間もいることを発信する気になりました。 どうか希望を捨てず、絶対に大切な、この世に必要なご自分の存在を信じて ご闘病を続けられますよう心から願っております。 ●7/26 コメント:お忙しいところ早速のお見舞有難うございました。同じよ うな闘病を続けられている貴兄の励ましに感動しました。今後ともによろしく ご指導ください。命あるかぎり、病気とつき合って、電子耕を続けてまいりま す ■7/26 田んぼのおばさん:限りある命、 突然の『ガン告知』に大変驚いています。 最近身近でもガンで亡くなる方があり、自分自身の残りの人生を考えてしまい ました。 2年前に母が大腸がんの告知を受け手術をしました。周囲では「治るガン」だ からと励ましていましたが、本人の不安はいかばかりだったかと今になって思 います。旧友や親類に別れを告げるように出かけていったり、持ち物の整理を したり、していたようです。幸い経過もよく、今では脳梗塞後遺症の父と共に 旅行へ行ったり好きな裁縫をして過ごしたりしていますが、ほんとうに人の命 はわからないものです。 田んぼや畑に精を出すようになって年に1度の収穫を楽しみにするようになる と、死ぬまでにあと何回この稲穂を見ることが出来るのだろうか、などと思い ます。どうがんばってもあと30回がいいところかもしれない、と思うと一回一 回の作業、収穫がこの上なく大切なものに思えて来るのです。 私のような若輩者が原田さんに慰めや激励の言葉を送るなど、出来るはずもあ りません。ただ、誰にとっても限りある命。それがあとどのくらいかはわから ないのですが、たとえ病であってもその病気と付き合いながら、悔いを残さな い生き方ができれば素晴らしいことだと思うのです。 どうぞ、原田さんの生き様で私たちに勇気を与えてさい。医学だけでは解明で きない事がたくさんあるはずです。これからも電子耕を楽しみにしてます。                      田んぼのおばさん ●7/28 コメント:ご親切な、メール有難うございました。激励に思いきって 出して良かったと思っています。勇気がでます。 慢性だから今は元気です、無理は禁物ですが。今後ともよろしくお願いし ます。 ■7/29 熊沢さん:お元気で 今朝、電子耕を読みました。ガンの恐れについての体験をたんたんと述べられ ていま すが、どうか体をいたわりながら頑張って下さい。私にはどうもガン と気持ちの持ち よう、あるいは肉体と精神の関係は思ったより強いような感 じがします。ガンに負け ない強い精神力がガンを克服する可能性や実例をも っと研究しても良いのではないか と思います。私の知り合いの内科の医者も そのような経験があると言っていました。 そんなことで、私も数年前からは人間ドックもやめました。健全な食べ物を基 本にし て、積極的な生き方をするのが良いのではないかと思っています。勿 論体力を考慮し た年相応の動き方でなければならないでしょうが。幸いに家 では妻が食事を大事にし ますので、それに従っていれば良いというところで す。時々酒を過ごして小言を言わ れますが。梅干し、らっきょう漬けは自家 製で毎日食べても1年中はあるほど漬けま す。昔はみそも自家製でした。最近 は秋田県から取り寄せます。とうふ、ひじきの煮 付け、ごぼうのキンピラ、 その他野菜類は比較的多くとっていると思います。こんな ことを書いてきた ら、日頃無頓着で食べていることに気がつきました。そのうち毎日 の食事内 容を記録しておく必要があるなと思ったところです。 ところで、先日東京駅で試しにJR東日本商事がアメリカから冷凍輸入している 弁当を 買ってみました。100%有機米、安全でおいしい、というようなことが 書いてあるの ですが、この「鶏ごぼう照り焼き弁当」の米があまりにも不味 いので驚きました。鶏 は普通でしたが、他は全くダメで、ご飯はもったいな いと思いましたが、大半は捨ててしまいました。 テレビでも新聞にも出たということですが、どのように取り上げたかが問題で すが、 安全でおいしい米を供給している日本の有機米生産者にとっては逆効 果になります。 恐らく冷凍米飯を解凍したときには同じような不味いものになるでしょうから、 この ような食品は冷凍食品の解凍品であることを明示させる必要があると思 いました。後 日のために第1印象を記録しておきました。添付書類(*省略) に着けておきます。 お見舞いを書こうと思ったのですが、変な手紙になってしまいました。 要は気力が大切だと言いたかったのです。 このところ涼しくなりましたが、まだまだ暑い日が続くと思います。ご自愛の 上お過ごし下さい。 ●コメント:お忙しいのに良く読んで下さいまして、感謝しています。わざわ ざメール有難うございました。 今までいろいろ悩みましたが、お説の通りと思って、告白に踏切ました。 友人の息子が長崎で血液専門医になっていて、セカンド・オピニオンになって くれました。彼の父も白血病でした。精神力を強調しています。だだし、山崎 先生のように私もC型肝炎ですので、杭ガン剤が効きにくいといわれ、感染症 にならないように気をつけています。 その他は快食快便快眠が大切だと、食生活は基本ですね。皆さんの励ましを頂 き、負けじだましいでやっていきます。慢性的ガンのようで、何とか近藤先生 の寿命達成まで頑張ろうと思っています。メール有難うございました。 ■7/30 栢沼さん:ガンの告知・拝見 栢沼(カヤヌマ)です。ご無沙汰いたしております。ご承知の通り、今年の夏 は、空梅雨とやらで、6月末よりの猛暑が一ヶ月も続きました。ここに来て、 少し涼しくなり、ホッ、としたところですが、これで涼しい気候になるわけで はありません。むしろ、これからが夏、本番の猛暑がやってきます。どうぞ、 ご自愛のほど、お祈り申し上げます。 さて、毎回電子耕を楽しく拝見させて頂いており、有り難うございます。今回 の電子耕で、原田様の(多発性骨髄腫初期)ガンの関するレポート、瞼を潤ま せながら、拝見させて頂きました。素人の私が申すのは何ですが、最新医学が 向上した現代でも、治癒が難しいとのこと、お気の毒の事、この上御座いませ ん。何も出来ない69才の私がご同情申し上げる訳では御座いませんが、原田 様が申している通り、今後も、電子耕をお続け下さるよう、お願い申し上げま す。 所で、参議院の選挙が行われました。結果は予想通り、自民党の圧勝に終わり ました。小泉総理の改革人気が、こうした結果になったものと思われます。私 はガッカリしております。これで、当分の間、日本の景気はよくなりませんね。 落ち着いてからは、自民党の最大派閥、橋本派、亀井派が、小泉さんの構造改 革にいちゃもんをつけてくることは判っております。これを、無視して小泉さ んが改革を断行できますか?大いに疑問です。 今回、小泉さんの恩恵で当選した自民党の当選者は、橋本派が多いと聞いてお ります。その時になって、恩恵者が、小泉さんに協力出来ますか?これも大い に疑問です。 この様に、自民党は、派内での波乱が発生してしてくるものと思われます。  民主党はなかなか、人気がでてきませんね、どうしてでしょうか? 私は一度、民主党に政権を任せてみたら如何と思っております。 アメリカの政界を真似るわけではありませんが、二大政党で切磋琢磨して、国 を好くする方向に出来ないものでしょうか? もう一度申します、官僚と自民党が政権を握っている間は、決して日本は良く なりません。私ども国民は、今一度、日本の将来を見つめようではありません か。 ●コメント:暑い中お見舞いありがとうございました。参院選についてはお説 の通り、がっかりですね。あの小泉首相のゼスチャーと短い区切りある言動に ごまかされている感じです。政界のごたごたは続きそうですね。見守りましょ う。 ■7/31 MTさん:ご無沙汰しておりました。  暑中お見舞い申し上げます。 ずっと以前メールを差し上げましたが、ご無沙汰しておりました。 毎回楽しみに拝読しておりましたが、農業についてはまるきり 縁がないような生活ですし経験もありませんので、発言できません でしたが、私なりに色々勉強はさせて頂いておりました。 今回ご病気のことを知り少なからずショックを受けております。 どうして大変な病気にばかり罹られるのでしょう。 この暑いさなかいかがお過ごしでしょうか? 陰ながらお案じ申し上げております。 実は私も3年前から前白血病といわれる骨髄異形成症候群という 病気に罹っております。最初はとてもショックで2ヶ月あまりは精神 状態が不安定で何も手につかない状態でしたが、友人や、夫、親族 恩師に励まされて割切れる様になりました。 同じ一日なら開き直って生きようと、思えるようにやっとなれました。 主人が私の楽しみにパソコンを買ってくれましたし、下手ながら少し ずつ勉強をして楽しめるようにしております。 ダメな時はいくら騒いでもどうしょうも無いものと、無理やりですが 悟ったふりをしております。 現在は2週間に一度輸血に通っています。どのくらい生きて行けるか は判りませんが出きるだけ小旅行などを楽しみやりたいことをやって 明るくしていたいと努力しております。 役に立つかどうかは判りませんがドナーカードを携帯し、尊厳死協会 に登録しております。葬儀はしないで欲しいと書き残してありますし そうしたことを済ませたらフッと開き直れるようになりました。 立派なことを事を言っていてもいざとなると自信が有りませんが少なく ともその時までは強く生きていきたいと思っております。 原田様も私なんかよりはずっと責任もおありでしょうし、精神的にも もっと大変だとは拝察いたしますが、どうぞ少しでも強く有意義な日々 をお過ごしなさいますようにそして奇跡が起きてくれるように陰ながら 心からお祈り致します。 毎回の”電子耕”を楽しみにしております。どうぞこの暑さをご無事に お過ごしなさいますように・・・。 くれぐれもお大切になさってくださいませ。 ●8/1 コメント:お忙しいところを、メール有難うございました。同じ系統の ご病気ですね。私も慢性的に推移するようで、今は少し落ち着きました。思い 切って告白して、同じ病気になって居られる人が他にもあり、元気を分けて貰 っています。今後もどうぞよろしくご指導ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ>「参院選挙の結果とアジアの平和」  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 参院選挙は自民党の圧勝に終わった。しかし、参院議席の与野党の増減を見 ると与党が1人増えて、野党の議席が1人減っただけで、大した変化ではない。  ただ、小泉人気に助けられて自民党がバルブ復活したことだ。改革改革とい うかけ声だけで景気は良くならない。リストラはどんどん進んでIT産業さえ 軒並み人員整理を始めた。  小泉総理は相変わらず靖国神社参拝を訂正せず、アジア諸国の反発を受けて いる。私も遺族の一人だが、前に『電子耕』で、反対の主張をしてきた。戦死 者の遺族も総理大臣が参拝しても別に有り難くない。8月15日には天皇も参 加して国民全部が戦没者の追悼を行う。それに総理も参加するだろう。  それだけでどうして済まないのか。どうしても靖国神社に参拝するなら総理 を辞めて行えばよい。昭和6年9月18日関東軍参謀らが満州占領を企て満州 事変を起こした。それがさらに進んで12年7月7日には日中戦争に発展、ア ジア全体に侵略軍を派遣した。やがて米英蘭に宣戦布告。そして我々を戦争に 駆り立てた昭和18年学徒出陣となった。それを指揮したのが東条英樹総理だ。 それらの戦争指導者を祭る靖国神社だから行くというのか。 小泉さんよ、あなたの歴史認識は、多くの国民の国際的歴史認識と著しくず れている。これは従来から靖国神社参拝してきた好戦的先輩たちの悪影響では ないか。中国や韓国の内政干渉という悪意に満ちた反動分子の意見にこだわら ず、率直にアジアの人々の声を聞き、アジアの平和の力になって貰いたい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <日本たまご事情>コレステロールとがん「高めが長生き」(斎藤富士雄) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ コレステロールとがん「高めが長生き」調査相次ぐ。 これは7/21朝日新聞、浜 六郎さんの「薬の診察室」に出ていたものです。 内容は治療を必要とするコレステロ−ル値の見直しがきっかけとなり、危険フ ァクターを持たぬ人であれば240(従来220)まで投薬する必要はないと するものです、これにより高コレステロール患者はなんと半減するそうです。 また、従来高コレステロールといわれた220−260の人のほうが総合死亡 率で低く、その最大の理由はがん死亡が少ないことによるものです。 必要のない人にまで投薬をしてきた医者と、それを煽った製薬会社なんと言い 訳するするのでしょう。 最近の全国主要紙がこのことを取り上げているのは嬉しいことです。 卵や肉をを食べたから即、血中コレステロールが上昇する訳ではないが、気に しないで精のつくものを食べて暑さを乗り切ろう。 齋藤 富士雄 (株)愛鶏園 http://www.ikn.co.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <食農教育・農的生活>ホンモノ自然卵、布団は夕方から干す(栗田庄一) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ホンモノ自然卵はさっぱり味 月刊誌「現代農業」には、農家の実践だけでなく、近頃は農的生活を志す市民 の方の実践も紹介しています。8月号では「ニワトリのいる暮らし」を楽しむ 神奈川県真鶴町の中村恭子さんご一家を紹介しています。 中村家のニワトリは3羽。比内鶏のオスの「カイ」と、ネラ種のメス「ラン」 と「メイ」。小田原市の養鶏家・笹村出さんのところから「丈夫で飼いやすい」 品種を分けてもらった。オガクズをタップリ敷いた小さな鶏舎はニオイもなし。 エサは、台所からの生ゴミと、知り合いの農家からもらう米ぬか。自由に庭の ミミズや昆虫もつつき歩いているし、ときには豚肉の脂身も。緑餌の雑草も新 鮮なものを。 たまに下痢気味のときは、ヨーグルトを餌にまぜてやるとピタリ止まるとか。 ランとメイが各1日1個産むタマゴ(有性卵)の味は、「あっさり、さっぱりし て舌に残らない、透き通るような味」。料理関係の仕事をしている中村さんは、 「市販の『美味しい卵』卵くさい卵は、野菜など素材の自然な風味を引き出す のにマイナスに働く」と。 自然養鶏のベテラン笹村さんは「卵の本当の価値は生命力。常温で2ヵ月も置 いて、それを温めて卵が孵るかどうかがめやす」。そんな卵は、意外とあっさ りさっぱりしているそうで、調べてみると、コレステロールも少ないのだそう です。(笹村出さんの連絡先は、小田原市久野3545 電話0465−32 −6733) <参考リンク> http://homepage2.nifty.com/asigaranounokai/sasamura.htm http://www2a.biglobe.ne.jp/~keirinso/shizen/prod011.htm ■布団は夕方から干す? 熱帯夜の夏、汗臭くなった布団は、晴れた日にベランダなどに干して、ふっく らさせたくなりますが、松本市の牛越京子さんの干し方はちょっと変わってい ます。 夕方から布団を干し始めて一晩夜露にぬらし、翌日しっかり太陽の熱で乾燥さ せてから取り込むというやり方。こうすると布団に染み付いたにおいが、しっ かりとれるそうです。とくに子どものおねしょには効果ばっちり。 この干し方は、京子さんのお母さんが布団屋から聞いた方法で、それを受け継 いで結婚後も34年、ずっと続けているとのこと。 「現代農業」には、毎号に、村でひろった生活の知恵がいろいろ載っています。 (社)農山漁村文化協会 提携事業センター 栗田 庄一 〒107-8668 東京都港区赤坂7−6−1 TEL.03-3585-1144 FAX.03-3585-6466 kurita@mail.ruralnet.or.jp *<参考リンク>は『電子耕』編集部で入れました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <健康日記>「血液ガンとのつき合い」2、(原田 勉) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (私のガン告知について多くの方からのメールには感謝します。ほかに電話の お見舞いも頂き恐縮しています。これまでいろいろ迷いましたが思い切って告 白して良かったと思います。過去にも自分で宣言して闘うことを実行してきた 経験が蘇ってきました。貧しかった幼年時代から「負けるものか」という体質 が身についていることに気がつきました。皆様の励ましを頂き、限りある人生 を送りたいと思います。有り難うございました。) その3、これからどうなるのか?、どうするか?  血液ガンについては5月になって、親戚の医師に今までの経過と事情を話し て、相談したら「私の勤務している病院の血液内科で見て貰ったら」と好意を もって手続きしてくれた。  そこでT・K病院から紹介状をもらい、6月12日に、T・T病院の血液外 来の診察を受けた。担当の内科血液外来の女医先生はベテランらしい。いまま での経過と紹介状の内容をみて、一般論だがといいながら次のような説明があ った。 「多発性骨髄腫は、産生されるMタンパクの種類によって、IgG,IgAな どの病型に分類される。あなたの場合はIgG,タイプで、最も多いようです。 10人に1人が何年か経って発病すると言われています。それまでの間は半年 に1回くらい血液検査をしてフォローすればよい。早くから治療すれば良いと いうものではない。かえって他のガンを誘発する場合もあるから、でも、とに かくこの病院で検査しましょう」  ということで、ひと安心、血液・尿検査を終え、その結果は6月26日まで おあずけとなる。そこで将来のことを考えよう。 その4、結果はそう甘くなかった 6月26日、ついに診断の結果の日である。女医先生の判定は、 「心配な要素が多い。白血球、赤血球、血小板共に減少している。血液中の総 タンパク量が多いし、尿中にも出ている。そこで本日、骨髄液の検査を行う」  ということで、処置室で胸の中央を局部麻酔して胸骨に太い針を刺し、骨髄 液の採取が行われ、30分安静にして終了した。  骨髄液の検査結果は7月3日に知らされた。 「骨髄液の中に17%の形質細胞がある。ただし、変形細胞は少ない。染色体 検査の結果はまだ出ていない。今後定期的に血液検査の必要あり。現在のとこ ろはすぐ治療の必要はない。今日も血液検査をして行ってください。次回は7 月17日診断しましょう。血液検査の結果が悪ければ電話します。貧血がひど くなれば入院治療をしましょう」  尿中のMタンパクが陽性で、骨髄腫細胞が10%以上認められれば多発性骨 髄腫は間違いない。だが形質細胞17%というのは、まだ初期の状態であろう。 7月17日の診断では、「症状はIgGです。現在の状態では入院治療の時 期ではない。毎月定期的に血液検査して様子を見ましょう。つぎは夏休み明け、 8月28日に採血診断しましょう」 「IgGというのはどんな段階ですか、参考書はありませんか」 「そうですね、三省堂あたりで医学専門書を見て下さい」 さて?と、困っているときにお助けのメールが長崎からきた。(次回に続く) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <暑さも寒さも>硝酸性窒素問題を考える(その1) 環境クラブ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 硝酸性窒素問題を考える (その1) 水道水への素朴な疑問から始まった 環境クラブでは、野菜の硝酸性窒素問題を追いかけています。 この始まりは、水道水質への素朴な疑問から始まりました。 私は、仕事で、下水やら工業用水やらの水質測定をしていたことがあります。 その後、ある時に東京都の水道水質のデータに接することがあり、 その時、なんとなく「硝酸性窒素の値が高いな」と感じました。 きちんと統計をとったわけではありませんが、 観た感じ、だいたい、1〜3ppmぐらいになっているものが多かったのです。 水道水基準が10ppmですから、基準内と言えば基準内ですが、 そもそも、硝酸性窒素は、生活排水や肥料に起因する物質であって、 それが、水道水から一定量検出されると言うのは、 原水がかなり汚染されていると言うことを示すのではないか と感じました。 この素朴な疑問から、水道水の硝酸性窒素を測定すると言う呼びかけを 始めるにいたったのです。 (以下 次号) 環境クラブ ホームページ  http://www.ecoclub.co.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <図書情報>小林博著『がんに挑む がんに学ぶ』(岩波書店)を読む ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  自分がガンにならないと真剣にガンの本は読まないものだ、という実例。  しかし、この本で著者自身の肺ガンの経験と、42年前の母上の多発性骨髄 腫の痛ましい臨床が胸を打った。そしてがん研究の全体像がおよそ理解できて、 安心したことだ。尊敬していた農文協の岩淵直助さんは12年前、食道ガンで 亡くなった。山崎農業研究所の山崎不二夫先生は7年前に肺ガンで亡くなった。 その経過を身近く見てきたが、当時に比べがんの研究と一般科学の急速な進歩 が人間の幸せに大きく貢献していることがわかった。  臨床面ではガンの痛みを取り除く治療と画像診断(X線、超音波、CT、な どで体内の病像を視覚的に確認する)ことだ。診断に見誤りがないとは言えな いがセカンド・オピニオンという、もう一人の助言者も認められている。  ガンというのも多種多様でガン=死というのは50年前の話。今では半分の 人が助かる時代だ。一番大きな原因は早期発見だ。まだ悪性化しないうちに外 科手術で取り除くと転移の心配もない。放射線療法で完全治癒ができるように 進歩した。悪性リンパ腫、睾丸腫瘍、頭頚部ガン、子宮頚ガン、皮膚ガン、乳 ガン、早期の肺ガン、膀胱ガン、前立腺ガン、食道ガンなども治療効果が期待 できるという。  抗ガン剤を使う化学療法も白血病や悪性リンパ腫が良く治るようになった。 しかし、限界もある。その他新しい研究が進められていることを紹介。  入院費用がどのくらいかかるかの例も例示されている。初期の胃ガンで40 日入院した例で合計200万円。初期乳ガンで30日して合計170万円とい う。(老人医療費は規定によるが)何れも家族にとっては大きな負担だ。  だから、心筋梗塞で瞬く間に死ぬのが一番よいと考える人が多い。死ぬひと は良いが、一言もいえず残念だろう。残された家族も突然の別れはあまりに悲 しい。また、もし半身不随や寝たっきりで痴呆になったら介護する人は大変だ。  その点ガンは死ぬまで短くもなく、また長くもない。その間心身の苦しみは 受けるとしても、人生の別れを自分らしく務めることができる。老いも死も避 けることができないのだから、ガンとつき合いながら死ぬのもよいのではない か。そうは言っても3年も5年もガンと闘うのは自分も家族の労苦はたいへん だろうとも思う。身につまされて、読書案内がつい長くなった。(原田 勉) (岩波書店2000年、低下1500円+税) http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00008346 ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■    劇団文化座創立60周年記念第1弾 ■■■□           『 夢 た ち 』 ■■□□        作=三好十郎/演出=越光照文 ■□□□       公演期間 2001年10月11日〜20日 □□□□   新宿・紀伊國屋ホール  チケット発売開始 8/10 http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ 『電子耕』から大切なお知らせ http://nazuna.com/tom/10.html <本誌記事の無断転載を禁じます> 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