*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第63号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  2001.7.26(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 ********************************************発行部数1246+87部******** <キーワード>   農林・園芸を中心にして健康・食べ物・図書・人名・庶民の歴史をめぐる情 報を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次--------------------------------------------------------------- <読者の声>TOMYさん:いろいろ奮闘中です、中坪さん:酢みかんの文化圏、 林さん:『電子耕』満2年おめでとう、 ◎読者層アンケート集計結果の報告◎ <舌耕のネタ>「参院選に欠けている政策」  <食農教育・農的生活>イネの開花を見るには、真夏の農作業、(栗田庄一) <健康日記>「血液ガンとのつき合い」1、(原田 勉) <暑さも寒さも>「人間と土の関わりを作る」環境クラブ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。----------------------------------------   <読者の声> ■7/13 TOMYさん:いろいろ奮闘中です、 ペンネームTOMYです はじめておたよりいたしますが、農業とは無縁の職業(カメラマン36才独身) をしております 以前より原田さんの”電子耕”拝見させていただき、さまざまな、ことを、お もいつつ、今日にいたって、おりましたが、ついに、わたしの、父が、農業ひ とすじで、きたものの、ガンで、入院、こうなると、今の社会では、いまでも、 昔なのだとおもいます(あいた農地は、どうにもならない...素人には....) それでも、まだわたしが、なれない農作業をしていたりしているので、まわり のひとは、やっとあとつぎきにがやるきになったとかいろいろ.......いなか だからか? (トヨタのまんなかだし、そんなことはないとおもいたくないし...こちらは、 前から、そのつもりなのに...) ただ、おやじ、に心配させたくない一心の...(今の季節がら、まめは、うま くつげたよ、たんぼのみずは、どうのこうのなど....病室に報告しております) ためだけに、がんばっていますが、つくずく、おもうのは、仕事を現場は、世 間一般に、公開しているのが、農業なのだ、やったことがそのまま結果ととし てすぐにはでないし、あやまれば、収入はみこめない(ITもへったくれもない し、できた、野菜など、商品で、価値がきまる、おそろしい商売だからこそ、 ぼくらはにげていたのだみたいいな、感覚に、おそわれて作業していますし、 チャンとしなければいけないといった脅迫観念にもにた感)だから、ノウハウ のないものには、とてもきびしい世界なのだと痛感いたしましたしかし、でも 原田さんたちのページをみつずけていた、おかげで、こころのなかでなにか、 勇気というか、希望というか、なにか、それでも、がんばっていこうとおもっ ています(へたでも、自分なり、と先人の意見をおりまぜてどうにかこうにか =ITと解釈しつつ....)他のみなさまでも、複合てきな、今の世の中で、苦労 されているかたがいるのだからそれに恥じないためにも、がんばって、いこう とおもっていますそこで、電子耕で、よりもっと、精神医学みたいな、(よく 解らないのですが、セラピーなど、こころのテーマ)もできれば、話題にあげ ていってくださるとうれしいかぎりでございます ■7/15 中坪さん:酢みかんの文化圏、 ご無沙汰しております。 今年は、エルニーニョ現象に加え、ラニーニャ現象(フィリピン東部沖)、ダ イポールモード現象(インド洋西部)が影響してか、東京は、予想どおりの猛 暑となったようです。水不足が懸念されますね。 さて、大分に参りまして3ヶ月。北国生まれの小生にとって、新鮮な驚きの毎 日です。 「電子耕」的な話題に絞りますと、柚子やスダチに代表される「酢みかん」の 利用についてです。 大分特産の「カボス」という酢みかんがありますが、市場に流通する生産量の 7割が県内消費されています。元々「庭木」でもあるので、自給自足している 家庭の生産量を加えれば、殆どが県内消費されているといえるでしょう。 鍋物のポン酢的利用は勿論、焼き魚、フライ、冷奴、納豆、味噌汁・・・と、 何にでもカボスを使っています(ちなみに「焼酎にはカボスが定番」というの は誤解でした。味のある美味しい麦焼酎には何も入れず飲まれています)。 スダチの場合は、徳島県が産地ですが、お隣の高知県では、スダチは用いず、 米酢もしくは柚子を使っています。スダチもカボスも生産量は、変わっていま せん。何故でしょう? 関東以北では、柚子は使うようになりましたが、スダチやカボスは、各家庭に 常備することはありません。料理屋さんで使う程度です。加工品として瓶詰の 「スダチポン酢」といった利用はありますが、家庭で生果を購入することは少 ないのではないでしょうか。 信じられないかも知れませんが、小生の故郷北海道では、スダチの存在すら知 らない人もいるのです。もともと、みかんが作れない気候ですので、「酢みか ん」の食文化が無いのかも知れませんね。 家庭レベルで「酢みかん」を生果で使う食文化圏は、どうなっているのでしょ うか? また、使っていない食文化圏で、今後使うようになる可能性はあるのでしょう か? 全国に居られる「電子耕」の読者の方々は、「酢みかん」を使ってますか? 使っている場合は、どの「酢みかん」を使っていますか? ■7/16 林さん:『電子耕』満2年おめでとう、 『電子耕』満2年おめでとうございます。密度の濃い内容を隔週とはいえ2年 間続けられたことに脱帽です。昨年の発作は、このような密度の高い作業の結 果ではと思います。私のような気紛れ者には、とても出来ない仕事だと改めて 敬意を表する次第です。61号のアンケートに回答しようと思っていたのに、 締切日を過ぎてしまいました。原田さんのアイデンティティが溢れている内容 ですから、あまり雑音に惑わされることなく、これまで通り思ったことを率直 に書かれ、編集されることを希望します。といっても、やはり開いた人が定着 する努力は必要なのでしょうから、アンケートの結果も気になります。 近藤康男先生の「三世紀を生きて」を購入し、読み始めましたが完読してはい ません。ただ、平易な文章に濃い中身を盛っていることに本当に感心しました。 この本を書くためのお膳立てのことを読んで、近藤康男先生お一人の著書では ないと感じました。原田さん、梶井さんがおられればこそ、あの年齢ですばら しい内容を盛ることが出来たのではないかなどと思いました。いずれにせよ、 二十世紀を丸々生きられた近藤先生の生き方、考え方が書かれた内容ですから、 熟読したいと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎読者層アンケート集計結果の報告◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ コメント:アンケートのご協力ありがとう御座いました。1300人を超える 読者がおられますが、回答を寄せられた方は26人余りです。およそ2%です がこれで傾向はお分かりになったと思います。今までメールを頂いた方で70 世代の読者、職業は農林業という方も多いと判っています。それ以上に幅広い 読者がおられることを参考にさせて頂きたいと思います。  コメント頂いた方にも厚くお礼を申し上げます。 質問: Q1.性別を伺います。 ■男性です。 17人 (65%) ■女性です。 9人 (35%) 質問: Q2.世代を伺います。 ■10代です。---- 1人 (4%) ■20代です。---- 4人 (17%) ■30代です。---- 2人 (9%) ■40代です。---- 6人 (26%) ■50代です。---- 5人 (22%) ■60代です。---- 4人 (17%) ■70代です。---- 0人 (0%) ■80代以上です。 1人 (4%) ★50代未満13人(57%) ★50代以上10人(43%) 質問: Q3.『電子耕』はどこでお読みになっていますか? ■自宅で。 19人 (76%) ■職場・学校で。 6人 (24%) 質問: Q4.購読の主たる動機はなんですか? ■趣味・好奇心で。----- 20人 (87%) ■仕事・学業の必要から。 3人 (13%) 質問: Q5.どうやって読んでいますか? ■主にプリントして紙で読んでいる。 1人 (4%) ■主にパソコンで読んでいる。----- 23人 (96%) ■主に携帯機器で読んでいる。------ 0人 (0%) 質問: Q6.『電子耕』文中にある参考URLについて。 ■全くクリックしたことがない。----------------------- 2人 (8%) ■ほとんどクリックしたことがない。------------------- 1人 (4%) ■興味ある記事ではクリックしてリンク先を読んでいる。 22人 (88%) 質問: Q7.主たる職業をお伺いします。兼業の場合は主な方をお答えくださ い。 ■学生・研究生 3人 (12%) ■農林漁業---- 0人 (0%) ■公務員 ------2人 (8%) ■会社員------ 8人 (31%) ■自営業------ 2人 (8%) ■自由業------ 4人 (15%) ■主婦・主夫-- 3人 (12%) ■教職員------ 0人 (0%) ■団体職員---- 0人 (0%) ■無職-------- 2人 (8%) ■その他------ 2人 (8%) ●アンケート回答者コメント No.1 お名前:森本兢さん 最近書込みをしていませんが、しっかり楽しみに読ませていただいています。 近藤先生原田先生の生き様が励みになります。ご自愛専一に今後も継続される よう念じております。話題は農業を中心に幅広いテーマで話し合うことで良い のでは。ただ、真面目さが一番です。 No.2 お名前:岡田 宗治さん 私は少年野球の監督をやっています。世代や考え方の違う親御さんやコーチた ちとの付き合いも必要です。自分の考えに迷ったりすることも多く、そんなと きに原田さんのがんばり、強さが心の支えになることがしばしばです。農業と 野球とフィールドは違いますが、いずれも人と人の関係の中で展開されること には違いありません。これからも原田さんらしくやってください。それが一番 だと思います。楽しみにしています。余談ですが5年前、私もあなたと同じ病 気で生死をさまよったことがあります。生還できたもの同士、自分の信念に忠 実に生きることがなによりだと思います。 No.3 お名前:吉田悟郎さん 「80歳で始めたホームページですが3ヶ月で1200カウントを超え励みになって います。農文協図書館のページでも紹介していただきありがとうございました。 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/sp/200105/news1.html まだまだ上手くいかないところがあるので教えてください」(談) ★吉田悟郎さんの<ブナ林便り> http://members.jcom.home.ne.jp/goloh/ (教科書問題にも詳しい世界史サイト) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ>「参院選に欠けている政策」  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  長岡藩の「米百俵」教訓は目先の得より将来の人材教育を重視せよというこ とだが、今の参院選で欠けている政策は「健康教育」と「平和教育」である。  21世紀の危機は病気と戦争である。国民は今多くの病気に冒されている。 ガンを始めいわゆる成人病を予防する健康教育の鍵は小中校生のときから始め ることである。アメリカにおける健康づくりの成功は、全米の小学校に禁煙教 育を始めたことからであった。政府もこれに十分な予算をつけた。教師の理解 を得るのは大変だったようだが、そのあとは健康に取り組む小学生たちの真剣 な姿を見た親たちへの波及効果が大きかったという。この事実を学ぶ政治家が 日本にはいないのか。政策に掲げる政治家をわれわれは選ぶ責任がある。  次に戦争を起こすような宣伝を中学歴史教科書に持ち込んでいる人たちがい る。それを支持する政治家がいる。このように平和教育に反対する政治家は反 動と言われても仕方がない。ドイツでも中国でも戦争に反対、平和を守る教育 には熱心だ。日本でも平和教育の政策と政府は予算をつけるべきだ。そういう 政策を実行する政治家を今度の選挙で選ぶことがわれわれの責任である。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <食農教育・農的生活>イネの開花を見るには、真夏の農作業、(栗田庄一) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■イネの開花を夏休みの前に見るには? 最近各地の小学校で、農業体験学習が広がり、お米づくりも、「バケツ稲」と いう方法で体験させている学校が増えているのはうれしい限りです。 そんな動きを応援しようと、雑誌「現代農業」8月号に、「イネの開花」の観 察のポイントが写真つきで出ています。 さて、学校のバケツ稲で、夏休み前に、イネの出穂・開花が見られるかどうか。 一般に、地域の普通の品種では、8月から9月が出穂期ですが、北の品種を南 に持ってくると早く穂が出ます。 農文協の建物の屋上に、今年は田んぼをつくっていて、北海道の「きらら39 7」と「ほしのゆめ」も植えてありますが、すでに7月初めから出穂して、5 日ごろから開花をはじめています。北の品種は「感温性」が高い性質があるそ うで、梅雨とは思えぬ暑さ続きのなかでもう穂を出した(穂は小さい)ようで す。かわいい雄しべがリボンのようにゆれています。夏休みの前にイネの開花 を観察したいときは、北の品種のタネを手に入れることをおすすめします。 開花は午前9時〜10時ごろですから、学校の授業時間中に観察できます。 それにしても、今年の関東は暑い(7月11日、関東甲信地方は梅雨明けとか)。 どの品種も出穂は早まりそうですが、水不足も心配です。 ■「ダッシュ村」の米づくりも応援しています 日本テレビの日曜夜7時の人気番組に登場している「ダッシュ村」の米づくり。 田植えも終わってこれからが楽しみですが、どうやら次はアイガモを田んぼに 放すようです。番組の制作スタッフは、農文協の発行物で勉強していて、ビデ オの「アイガモ水稲同時作」も購入すみです。 ★日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」 http://www.ntv.co.jp/dash/ (あのジャニーズの後輩グループTOKIOがいろんな難題に挑戦するバラエ ティ) ★7月22日オンエア内容 「 DASH米はつくれるか? 〜新しい仲間アイガモ隊登場〜 」 http://www.ntv.co.jp/dash/past/01/7_22.html ★7月8日オンエア内容 「DASH米は作れるか?  〜田植え編〜」 http://www.ntv.co.jp/dash/past/01/7_8.html ★DASH村 http://www.ntv.co.jp/dash/village/ ■真夏の農作業に快適防暑日除け帽「涼かちゃん」を 月刊誌「現代農業」では、農家のお母さんたち向けに農作業着の工夫を紹介し ていますが、8月号のおすすめは、日除け帽「涼かちゃん」。麦わら帽子に取 り付けて首の後ろから肩と背中全体をカバーする小さなマントのようなもの。 材質は銀色の寒冷紗が二重張りになっていて、裏地もついているので防暑効果 が高く通気性もよく涼しい。 銀色にキラキラしていてちょっと派手だけど、日除けと防暑の機能性は抜群。 もともと炎天下で作業をする鳥取県のラッキョウ農家と生活担当の普及員が開 発したもの。 家庭菜園の夏場の作業にもぴったり。市販もしています。お問い合わせは、 (株)丸福繊維・電話0563−54−2525まで。 ★「涼かちゃん」紹介通販サイト丸福繊維 http://www.marufuku.ne.jp/ **************************** (社)農山漁村文化協会 提携事業センター 栗田 庄一 〒107-8668 東京都港区赤坂7−6−1 TEL.03-3585-1144 FAX.03-3585-6466 kurita@mail.ruralnet.or.jp (参考サイトは『電子耕』編集部で入れました) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <健康日記>「血液ガンとのつき合い」1、(原田 勉) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  一昨年10月には脳内出血で入院し、『電子耕』の読者の皆さんにご心配を お掛けしたばかりなのに、またまた血液ガンの報告で恐れ入ります。私は前か らいろいろ病気をして入院だけでも8回あまり、よほど病気になる体質のよう に見えますが、最近の病気は基本的には高齢・老化による身体の摩耗劣化の結 果だと思っています。詳しい経過は何回かに分けて述べます。  あと何年生きるか分かりませんが、この病気の平均生存率は3年前後と言わ れています。しかし考えようによっては1、2年間のQOL(生活の質)が保 たれることは有り難いことです。その間は可能な限り近藤康男先生のおそばで、 秘書として過ごしたいし、農文協図書館の書架の整理など手伝いをしたいと思 います。  幸い今年度から図書館の責任は原田津常務と本谷英基事務局長とにお願いす ることなりました。引き継ぎをして行きます。途中で、貧血が進めば急に入院 治療が始まると思いますが、たぶんその後も、入退院を繰り返しながらも、仕 事は続けられると予想されます。そのことをご承知下さるようにお願いします。 そして健常な間はおつき合いをお願いしたいと思います。但し、入院も葬式も できるだけ秘かに行いたいと希望していますのでよろしくお願いします。この 報告は『電子耕』の読者に限っております。いつまで保つか、入院しても事情 の許すかぎり不定期でも報告は続けたいと思っています。 その1、「ガン告知を受けて」1月から5月の話   私ごとで恐縮だが、2001年の1月、T・K病院の消化器科でC型肝炎の 定期診療を受けていたが、その血液検査でMタンパクが検出され、「多発性骨 髄腫」の疑いがあるというので内科血液外来に診てもらうことになった。  2月、血液外来で検査診断の結果は頭部頭蓋骨のレントゲンで骨破壊が見ら れ、多発性骨髄腫の初期ということになった。老練な担当医師の話では、「も うガン保険には入れないよ。今、急に治療の必要はないが、毎月血液検査をし て貧血がひどくなったら治療しましょう」という。  ガン保険を増額契約しようという矢先だった。いままでわずか100万円の 契約だったからもう少し早く保険増額しておけば良かったのに手遅れだった。  最近私のまわりでも60歳前後から胃ガンや大腸ガン、食道ガン、前立腺ガ ンにかかって手術したり、治療中という友人が増えた。今では三人に一人はガ ンにかかるという時代だ。私もガン年齢になったので珍しくもないし、仕方が ないと思った。しかし、いざ自分が告知されるとやはり不安になる。ひとごと ではない。頭の中がガンのことでいっぱいになってきた。 その2、「多発性骨髄腫:形質細胞性腫瘍」とはどんなガンか?  帰宅してインターネットで検索したら国立がんセンターからホームページで 情報サービスがあった。 http://wwwinfo.ncc.go.jp/NCC-CIS/pub/0sj/010216.html 要約するとつぎのとおり。  「この病気は骨の中心にある骨髄(赤血球、白血球、血小板を造っている) で、がん化した骨髄腫細胞がまわりの骨を破壊しながら増殖を続けるため、骨 の痛みを感じるようになり、全身いたるところの骨が弱く折れやすくなる高齢 者の病気で男性に多い。10万人に3〜4人だが最近増加傾向にある。症状は、 腰、背中、肋骨の痛みや発熱、だるさ、頭痛など。また鼻血や歯茎から出血が 多くなる」という。  想えば1945(昭和20)年、戦時中の20歳のとき1度は死を覚悟した。 学友も戦友も外地に出征し3人に1人は戦死した時代だ。生き残った負い目を 背負って56年、現在76歳までやりたいことはやってきた。高齢になって命 が惜しいわけではないが、骨が壊れたり、出血が多くなるという、恐ろしい、 嫌な病気だ。それが何年続くのか、生存期間は個人によって、さまざまだが半 数以上は3年前後という。そのうち普通に生きていられるのは1年か2年だろ うか?  今の内に身辺整理をしておかねばと思い、身内だけには話しておくが、外に 知らせないで、自分だけで準備しようと思った。  それからというものはガンということが頭を離れない。 『わたしガンです・ある精神科医の闘病記』 http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01019413 やガンを克服した話、『死に方のコツ』、 http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=94029217 『がんに挑む がんに学ぶ』 http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00008346 など、いろいろなガン関係の図書を読んだ。書店でも図書館でもガンに関する 本がいっぱいあることに気がついた。熟読してどれもそれぞれ参考にはなった。  だが不安が消えたわけではない。『近藤康男3世紀を生きて』の仕上げ段階 の3月から4月にかけ、風邪がなかなか治らなかったり、時に指の関節が痛く なったり、鼻血が止まりにくくなると不安になる。夜中に目がさめるといろい ろ先のことを考える。家族の行く末、姉や妹のこと、親友・学友のこと、やり 残した仕事を考え、寝られなくなる。一度は故郷にかえり、それとなく墓参し たり、親戚との訣れをしなければと思う。 書棚を整理していても、これは誰にやろうかと考えたり、あるいは遺すもの は何もないと思ったり、「もうすぐ死ぬんだから」とやる気を無くしてしまう。 不安と葛藤の繰り返しだ。 でも「102歳の近藤康男先生より先に死ぬわけには行かない」とも思う。 近藤先生のように隔日でも農文協図書館に通って好きな仕事を続けよう。忙し い仕事をしている間は不安を忘れる。私のメールマガジン『電子耕』の発行も その一つだ。これを続けて発行することが現在の生き甲斐になっている。(次 回に続く) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <暑さも寒さも>「人間と土の関わりを作る」環境クラブ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「人間と土の関わりを創る」をテーマに、何回か書いてきましたが、 いったん、打ち切ろうと思います。 僕の気持ちの中では、「環境問題への関わり」が通常の意味で 「運動」や「事業」として成り立ちがたい原理的問題があり、 その問題を「原理的な意味」で解く鍵が「土への関わり」の中にある と言うことをどうしても書きたいと想ってきました。 事業には、「80円で仕入れたものを100円で売り、20円の利益を取る」 と言うようなある種の論理性が必要です。 論理性がないものをプロモーションでどうにかするのは限界があります。 環境問題の場合、「自然」と言うものが入ってくるおかげで、 この論理性があやしくなる、 一方、論理性を貫こうとすると、「自然」それ自体の保全に役立たない・・・。 (典型的な例が、「浄水器」です。「きれいな水がほしい」と言う人のニーズ に応えると言う点で、「人 対 人」の論理性は保たれているが、浄水器それ 自体は環境保護ではない・・・。 (誤解のないように言うと、浄水器がいいとか悪いとかを論じているわけでは ありません。 人間間の論理性と自然保護の両立が難しいと言うことの事例として述べている だけです)。 いろいろ考えてみて、ある時期に、この両立が出来るようになる「原理的可能 性」が「土への関わり」の中にあると言う発見をしました。 この「発見」は、僕にとっては貴重なものであり、原田さんから、「土への関 わり」について書いて欲しいと言われたのですが、そうなると、単に、「土が 大切だ」と言うことだけでなく、どうしても、この「発見」について論じたく なる・・・。 ところが、そうすると、どうしても抽象的な表現になり、 読者の方の感想等を観ても、こちらの問題意識が正しく伝わっているようには 思えないので、いったん打ち切ることにしました。 次回から、環境クラブが追いかけてきた「野菜の硝酸性窒素」問題について、 取り上げます。 具体的なテーマの中で、「土への関わり」についても取り上げられたらと想っ ています。 環境クラブ http://www.ecoclub.co.jp/ ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■        劇団文化座・旅公演 ■■■□  原作・志賀かう子 脚本・堀江安夫 演出・鈴木完一郎 ■■□□  『ほにほに、おなご医者』ほにほに、おなごせんせい ■□□□       公演期間 2001年5月11日〜8月3日 □□□□     中国ブロック・中部・北陸ブロック演劇鑑賞会 □□□□ 御覧になりたい方は、各地演劇鑑賞会へのご入会が必要です http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ 『電子耕』から大切なお知らせ http://nazuna.com/tom/10.html <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第63号 バックナンバー・購読申し込み/解除案内 http://nazuna.com/tom/denshico.html 2001.7.26(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com *********************発行部数1246+87部*****ここまで『電子耕』*******