*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第57号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2001.5.3(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1279+78部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。字数は200〜400字を標 準とします。短い文章で簡潔に書く練習のつもりでお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎エッセイ募集、「20世紀の記憶・忘れてならないもの」そのほかテーマは 自由です。エッセイは主題を絞って分かりやすい文章を募集します。  字数:500字以内。締切:なし、いつでも適宜に掲載します。お名前(ハ ンドルネームでも可)年齢を明示して下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次--------------------------------------------------------------- <読者の声>西尾さん、SNさん、田んぼのおばさん、 <山崎農業研究所・研究会情報>「農業・農村と水」の報告 <山崎農業研究所・研究会情報>「101回定例研究会・ロシアの農業」予告 <舌耕のネタ>「農業経済学者近藤康男はこの百年を如何に生きたか」  <人名・図書情報>新刊『近藤康男 三世紀を生きて』ご案内 <農業・図書情報>『近藤康男 三世紀を生きて』目次紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。---------------------------------------- <読者の声> ■4/19 西尾さん:口蹄疫の原因はウィルスです 初めまして。西尾といいます。電子耗の読者です。 口帝疫の原因ですが、ウィルスです。 放牧してても、ウィルスに攻撃されたら口帝疫になるの違いますか? 舎飼いが原因というのは、偏見にみち客観性を欠いていると思います。 ●コメント:前号のコメントは言葉足らずでしたが、狂牛病や口蹄疫の蔓延は 家畜を工業生産のように扱う近代農業の落とし子ではないかと言う意味です。 日本でも自然の中で乳牛を放牧して成功している例もあることを強調したかっ たのです。大規模農業・大量生産方式から小規模農業へ転換が必要なことは農 文協の月刊『現代農業』で主張しています。ご参考にして下さい。 http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/index.html ■4/19 SNさん:初めまして。 こんにちは、いつも、メールマガジンを楽しく拝見させていただいております。 私は、近藤先生の教え子の、教え子です。 私の先生は、近藤先生の影響を受け、今でも中国の農業について、研究を重ね られ、この度念願の長期調査のため、中国へ発たれました。 私自身は、近藤先生にお会いしたことはありませんが、このメールマガジンや 先生のお話を伺い、いろいろな意味ですごい方だな。と感じております。 原田様も、お体には十分気をつけられて、農に関する情報を教えてくださいね。 ●コメント:今週も近藤康男先生の新刊案内をしています。ぜひ読んで下さい。 近藤康男のホームページにも近況をお知らせします。 http://www.nazuna.com/100sai/ ■4/21 田んぼのおばさん:国際ブックフェアにいってきました。  国際ブックフェアの招待券をお送りいただきありがとうございました。本日 (21日)行ってきました。八王子からは遠いので、夫を無理やり誘って出か けましたが、農文協のブースはなかなか良かったと思います。  畑の周辺の山野草のことが分かる本を探していたところ、「動物の名前がつ いているもの以外はたいてい食べられますよ。もちろん根っこまで」と教えて いただけて、本も1冊購入しました。ただ本を並べているほかの出展者と違い、 テーマにそって分かりやすく、またそれなりの社員の方が説明をしてくださり、 農業に関心の無かった夫までじっくり本を眺めていました。  明野の畑もいよいよ作業を開始します。今年も麦、そば、大豆に挑戦する予 定です。失敗を繰り返しながら、ひとつずつ賢くなっていかれればと思ってい ます。農文協の図書館にも一度行ってみたいと思います。                        田んぼのおばさん ●コメント:農文協図書館には近藤康男先生も原田 勉も月・水・金が出勤日 です。おいでになるときお電話ください。お待ちしています。 農文協図書館 TEL 03-3928-7440 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <山崎農業研究所・研究会情報>「農業・農村と水」の報告 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4月21日に行われた次の発表の概要を報告します。 ■日本における水環境の現状と課題 須藤 隆一(生態工学研究所代表・元東北大学教授) ▽講演要旨より  わが国における水環境の改善は期待通り進んでいないばかりか,閉鎖性水域 の富栄養化のように悪化の方向に辿っているものもある。平成11年度環境基準 の健康項目は非達成率0.9%とおおむね達成されているものの,生活環境項目 の達成率は河川81.5%,湖沼41.5%,海域74.5%と横這い状況が続いている。 現状程度の生活および産業活動がこのまま続き,環境保全政策に大きな変更が ないならば,21世紀初頭になっても湖沼や内湾の富栄養化,都市河川の汚濁, 地下水汚染,微量化学物質による水質汚染,土壌の劣化,森林の衰退などは解 消されるどころか,かえって進行すると考えられる。富栄養化に伴って毒性藻 類が発生したり,微量化学物質の流出や生成が広域化したりして,飲料水の確 保が深刻になることも予想される。  1970年に定められた有害物質9項目はこれまで十分対策がたてられているか ら,これからも問題を起こすことはないと考えられる。都市河川の汚濁に生活 雑排水対策の進展があるものの,10年程度ではそれほど改善されないのではな いかと予想される。富栄養化対策は湖沼法をはじめとして強化されると思われ るが,抜本的に考え直さない限り解決できないのではないかと思われる。  富栄養化が進めば,有害プランクトンの発生の可能性も高くなる。今まで問 題にされていなかった藍藻類に属するピコプランクトンの発生が,すでにいく つかの湖沼で認められている。これはN/P比が著しく高くなったとき異常増殖 する可能性があり,内湾・湖沼生態系の保全にとってきわめて好ましくない。 この他,放線菌,細菌,ウイルス等の有害微生物の発生も起こりうる。  面源負荷対策,小規模排水対策も2005年頃からは本格的に実施されるであろ うと予想される。  農薬はゴルフ場において注目を集めたが,本来は農業に使用する水田農薬, 非水田農薬にもっと関心を持つ必要がある。また肥料からの汚染や酸性雨の影 響も無視できないであろう。 ▽コメント  下水道整備は進んでいるものの,生活雑排水の量は非常に多く,また水に混 ぜて流す以上,最終的には湖沼や内湾に流れ込むので,そこでの富栄養化の問 題は簡単には解決しないと須藤氏は言います。生活雑排水問題を解決する手法 には大きく分けて'太陽エネルギーを利用したエコテクノロジー'によるものと, '化石エネルギーを利用したバイオテクノロジー'があるが,今後は前者による 解決を目指すべきであり,われわれがもつ工業的価値観それ自体も見直すべき であろうという発言が印象的でした。 ■農業と水質―特に窒素を中心にして 田渕 俊雄(元東京大学教授) ▽レジュメより項目抜粋 1.農業と水質;窒素が大きな問題に  *世界的に窒素が過大,日本の窒素過剰施用  *窒素を巡る農業上の3課題;用水汚濁,硝酸汚染,過栄養化  *最近の法整備;硝酸態窒素の環境基準化,農業3法 2.農業用水の汚濁状況と対策 3.地下水の硝酸汚染の現状 4.湖沼・閉鎖系海域の富栄養化  *湖沼の窒素・リン濃度と過栄養化  *汚濁の原因;窒素の発生源と農業のウエイト  *農地と山林の役割;負荷だけではなく濃度も重視すべき 5.肥料の流出と防止対策―水田と畑地の根本的相異  *水田からの肥料の流出;誤解への挑戦,実態と要因そして対策  *畑地からの肥料の流出;過大な施肥と硝酸汚染,防止への努力 6.畜産ふん尿の排出;見えない流出を探る  *素堀貯留からの流出,高濃度の硝酸態窒素,排出率35%  *堆肥化・農地還元と窒素バランス 7.水田における窒素除去;日本的ウエットランド 8.窒素バランスが重要;やはりリサイクルと節約,地域性―流域管理 ▽コメント  田渕俊雄氏は『世界の水田 日本の水田』(山崎農業研究所発行,農山漁村 文化協会発売)の筆者です。もともとの専門は農業土木ですが,30年ほど前, 茨城大学に勤務していたさいに霞ヶ浦の汚濁問題と出会ったことから農業と水 に関する調査研究を始め,現在では水環境行政にかかわる機会もふえていると いいます。  多くの調査研究データに基づいた講演は実証性に富み,迫力がありました。 地下水の硝酸汚染原のひとつである農業の現場に対しては,辛口の意見が随所 で述べられましたが,とくに畑作地帯や茶園地帯での過剰施肥の問題,そして 畜産地帯での糞尿処理の問題については早急に対策を進めなくてはならないこ とが強調されました。 /////////////////////////////////////////// 株式会社 新制作社 〒107-0052東京都港区赤坂7-5-17 田口 均 mail:taguchi@dns1.sinseisaku.co.jp tel.03-3584-0416 fax.03-3584-0485 /////////////////////////////////////////// ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <山崎農業研究所・研究会情報>「101回定例研究会・ロシアの農業」予告 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日時:5月18日(金)14:00〜17:00 場所:四谷三丁目、太陽コンサルタンツ(株)6階会議室 ○「ロシアの農業と環境・特に中央アジアを中心として」 都留信也氏(日本大学生物資源科学部教授) http://www.brs.nihon-u.ac.jp/ ○「ロシアの野菜生産・自給地と市民農園を中心として」 芦澤正和氏(元農水省野菜試験場・会員) http://www.afftis.or.jp/kougi/ashi.html 参加希望は山崎農業研究所へ03ー3357ー5916井上・小泉まで。 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ>「農業経済学者近藤康男はこの百年を如何に生きたか」  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  私は10年まえから、近藤康男の評伝著述を計画し、聞書きを始めた。そ の主題は「20世紀とはどんな時代であったか、その中で近藤康男は如何に 生きたか」ということである。  先ず、戦争と革命の時代という20世紀の時代区分をして社会・経済的出 来事を年表にして準備した。それを基に時代背景を解説しながら、その中に 近藤康男の生活と言動を組み込むという方式である。第1章は大体これでま とめた。しかし、近藤先生の意見で、「直接近藤に関連しないことまで広げ すぎると解説にスペースをとりすぎる」と、第2章以下は時代背景の解説を 最小限にとどめた。それでも、昭和恐慌のときはいかに、戦中はいかに生き、 敗戦・占領下では、MSA協定のあと、列島改造論の時代はどう対応したか を明かにした。  昨年7月から『農村と都市をむすぶ』誌に連載した記事は梶井功編集代表 の助けを受けて聞書き部分が充実された。それ以外に近藤先生自身が追加著 述された部分も含めて、私だけで構想したものより豊富になった。先生は多 くの人の協力によって出来上がったのだから、近藤編著にとの申し入れがあ ったが、基本は近藤康男自らの著作であるから、著者はそのままとし、編集 協力に梶井功・原田勉を付記した。 私の著述の評伝構想は崩れた。死後の評伝では無く、102歳の現役の自 著となって完成したということで私は満足している。  なぜなら当初設定した主題「20世紀とはどんな時代であったか、その中 で近藤康男は如何に生きたか」ということは貫徹されたからである。  私は今からおよそ70年前までの事しか実感がなかった。それがこの著述 を通して「20世紀とはどんな時代だったか」を一人の学者の生き方を通じ て知ることができた。(原田 勉) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <人名・図書情報>新刊『近藤康男 三世紀を生きて』ご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表紙写真 http://nazuna.com/100sai/jpg/3s-book1.jpg  かねてから近藤康男の長寿について、ご関心頂いておりますが、このたび1 02歳で自ら著述した下記の書籍が5月15日に完成いたしますのでお知らせ いたします。  この内容は、次の「目次」にありますように、日清・日露戦争の時代から現 代まで三世紀にわたる出来事を整理し、忘れ難い事項を中心にもう一度書き直 し、感想を述べたものです。102歳の年齢で、このような本が完成したこと 自体が希な例だと思いご紹介します。  書名 『近藤康男 三世紀を生きて』 著者  近藤康男(こんどう やすお)  発行年月日 2001年5月15日  定価  2,800円(税込み、送料別)  発行所 社団法人 農山漁村文化協会  〒 107・8668 東京都港区赤坂七丁目六番一号      電話  03・3585・1141(代表)       ファックス 03・3585・6466(営業) 予約申込:住所氏名を農文協図書館にお願いします。発行所に取次ます。 E-mail:nbklib@mail.ruralnet.or.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>『近藤康男 三世紀を生きて』目次紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   目  次 (括弧内の注記は原田 勉) まえがき (『電子耕』56号で紹介ずみ) http://nazuna.com/tom/2001/56-20010419.html 第一章 生い立ちの記 一、日清・日露戦争の時代  (一)世紀末の誕生(近藤康男が生まれたのはどんな時代だったか)  (二)十九世紀末の日本とアジア(明治32年1月5日朝日新聞の概要、     その時、耕地整理法が立案。中国では西太后実権を握り欧米の進     出・義和団の動き。旅順ではロシアが軍港・築城建設。日本海軍増強)  (三)日清戦争後の「臥薪嘗胆」と産業革命  (四)日露戦争と農民(戦争で景気がよくなると思うが、被害は農民に) (五)酒造税と煙草専売制(戦争は税金を伴う)  (六)農民と金鵄勲章(功8級で年金百円を貰い、田を買う)        (七)百円の値打ち 二、「むら」と家(育った環境は農村)  (一)明治の家族、岡崎藩のなごり  (二)井内の三門  近藤家の屋敷配置絵図 (三)近藤家の先祖  (四)水と闘う「むら」     (五)安藤川の改修工事に尽くした祖父、杉浦定吉 (六)三河の農民気質(徳川家康の遺訓)   (七)祖母のきびもち  (八)ウイットを解する母  (九)故郷の今昔(現在の岡崎市井内町) 三、大正デモクラシーの時代  (一)時代の光と影 (近代化が進んだ時代背景)  (二)人生最初の岐路  (三)欧州大戦と養蚕景気   <近藤家の年間収入> 模範桑園日記・養蚕収入帳  (四)母屋は蚕室・農家の自給経済  (五)愛知県立第二中学 (養蚕収入で高等教育を受けられる) (六)コメ騒動の衝撃(大衆運動の脅威が倒閣)  (七)第八高等学校…我ら何をなすべきか  (八)デモクラシーのうねり…労働・農民運動  (九)地主と小作の紛争は近藤家でも  (十)農業経済学科への進学 (建築科から農学科へ方向転換) (十一)同学の親友(斎藤昇) 第二章 東京大学農学部  一、東京大学農学部・駒場の実学  (一)水を得た魚  (二)創設期の農業経済学科(第1期生40人)    二、農村調査の初体験…北海道屯田兵村の土地移動調査  (一)屯田兵村制度と永山村  (二)1909(明治三九)年の土地移動  (三)1917(明治四二)年の土地ブーム 三、卒業論文……米市場を学んだ「米価の変動」   第三章 チューネンの研究から小農研究 一、大部屋の教授室、二つの貴重な文献(大正14年、東大助手になる) (一)チューネン『農業及び国民経済上の孤立国』 (二)古在由直の「足尾銅山鉱毒調査報告」(農民からの訴え、運動高揚) 二、小農の立場から農産物生産費構成分析(生産階級の意識)   第四章 「肥料問題研究」と産業組合運動   一、肥料問題における大資本と農民との対立(独占資本の実態を知る)  (一)恐慌期の研究(昭和初期、旺盛な研究と著作発表)  (二)悲惨な農業恐慌(東北冷害と娘の身売り)  (三)ドイツ輸入硫安ダンピング 二、全購連工場の意義(流通問題、協同組合) 三、第一回産業組合研究会(宇都宮)  (一)第一回産業組合問題研究会の論争(農民の主体性、政府の対応)  (二)戦争経済のための統制機構(デモクラシーとファシズム) 第五章 煙草専売制下の農民経済(博士論文)  (一)農家の階層性による生産性格差…栃木県中川村調査  (二)貧農型作物…広島県小野村調査  (三)高収入農業の過重労働…香川県陶村調査 第六章 『農業経済論』・その屈辱の大改訂(執筆担当・梶井功)  (一)マルクス経済学の立場に立つ我が国最初の『農業経済論』  (二)『農業経済論』の学説史的位置    第八章 東大追放事件       (一)戦争の深化と思想弾圧の広がり(東大の粛学、経済学部教授排除)  (二)東大追放のいきさつ(枢密院御前会議で問題になり、文部大臣と大学     当局の対応、教授会での支援なし)  (三)朝日新聞に向けて書いた手記  (四)『転換期の農業問題』に付けられた赤線  (五)東亜研究所の二カ年(追放後の研究と農事指導係り) 第六章 「満州」農業移民問題(国政の誤り、悲劇の原因) 一、太平洋会議、那須皓教授の過剰人口説 (一)マルサス的過剰人口論 (二)「満州」農業移民肯定の根拠 二、大日向村の「満州」分村移住 (一)「満州」農業移民地の視察(視察団長の立場、冷静な観察) (二)月山丸の船上で(大陸花嫁と赤い三輪車) (三)武装移民と拓務省の移民計画(王道楽土の宣伝パンフ) (四)「共同同貧」・新大日向村移住の問題点 (五)「満州」の地価、土地買収という名の収奪・追放 (六)大日向村更正委員会「新村移民規定」 (七)牡丹江の座談会 (八)「分村の前後」(大日向村の実態)  三、東亜農業懇談会・人口部会 (一)分村移住政策棚上げの理由は? (二)陸軍からの農業移民についての新しい要望 第九章 戦中・戦後の農林統計調査 一、戦中の統計調査と調査規則の改正 (一)農林統計調査にかかわったいきさつ(昭和14年農林統計課長となる) (二)田畑の大所有者の「名寄せ」と土地売買事例調査  (三)農林水産業調査規則の改正 (四)農地改革の基本になった土地調査(昭和16年) 二、戦後統制下の農林統計調査(食糧供出の公平化、GHQの意向) (一)農林省統計調査局長(昭和22年東大教授が本務、戦後民主化) (二)作物報告事務所は農民の敵か? (三)食糧供出割当て調査と農村民主化 第十章 農地改革への参与 一、敗戦の詔勅の頃(天皇は戦争責任を言わず。民主化の動きで多忙に) (一)私のラジオ放送第一声「供出制度の改正」 (二)農地審議会、東大復帰  二、中央農地委員会(農民の立場に立つ) (一)中央農地委員会の構成 (二)在村地主に許された一町歩の小作地 (三)自作地の保有限度三町歩 (四)未墾地利用に払われる作離れ料 (五)私の「The Land Reform in Japan」 三、ドアー『日本の農地改革』を読む (一)戦争がなくても農地改革は必然だった (二)上からの改革 (三)占領軍と日本官僚 (四)農業経済への影響 (五)農村社会構造への影響 (六)農民の政治的態度に対する効果 第十一章 MSA小麦協定から日本列島改造論の頃 一、抵抗の種々相(対米従属の傾向強まる中で) (一)共同研究『貧しさからの解放』 (二)『日本農業年報』の再出発 (三)MSA体制下の農業…従属国への道 (四)農基法農政に抗う…農業問題研究会議 (五)食管改廃の動きに対して (六)高度成長下の酒造業…中小企業近代化審議会・大蔵部会 (七)全専売労働組合政策委員会 (八)日本列島改造に対抗する地域の自主性を    …日本科学者会議第三回農学シンポジウム 二、武蔵大学経済学部の十五年  『日本農業論』はしがき   第十二章 共に歩んでいる諸団体 一、農林統計協会(設立発起人、農林統計の普及) 二、日中農業農民交流協会(海外旅行は中国だけ)  (一)大変動の中国から学ぶこと  (二)「満州」農業移民の反省  三、全農林・農林行政を考える会(『農村と都市をむすぶ』編集代表)  (一)食糧自給力の向上を求め続ける  (二)労農提携運動をすすめる  四、農山漁村文化協会・農文協図書館(理事名誉会長、理事長)  (一)農村民主化をめざして  (二)新しい時代の文化運動の展開 第十三章 二十一世紀社会」への提言 一、戦前の「農村過剰人口」認識と言論機関の果たすべき役割(102歳) 二、東ドイツの巨大農場信奉からの脱却    …谷口信和『二十世紀社会主義農業の教訓』を讀む  三、食糧自給は世界平和の基礎である(『食料主権』に寄稿) 本書ができるに当たって(編集協力:梶井功・原田勉の聞書きを基に加筆) 著作年表(1932年から2001年まで75点) 著者略歴 近藤康男(こんどう やすお)1899〜 略歴:1899年愛知県生れ、旧制第8高校を経て、25年東大農学部農業経 済学科卒。31年東大助教授、35年東京高等農林学校教授、39年農林省官 房統計課長、41年東大教授、43年依願免本官。46年東大教授に復職、5 9年東大定年退職。59年武蔵大学教授、75年定年退職。81年農文協図書 館理事長(現職)。東京大学名誉教授、武蔵大学名誉教授。 主な著書:『チウネン孤立国の研究』『農業経済論』『協同組合原論』『煙草 専売制度と農民経済』『貧しさからの解放』『近藤康男著作集』『農文協五十 年史』『七十歳からの人生』『近藤康男 三世紀を生きて』(2001年5月) ◎近藤康男のホームページ http://nazuna.com/100sai/ なお、5月12日東京港区のパストラルで「近藤康男先生の『三世紀を生き て』のお話を聞く会」が開かれる予定(発起人代表・梶井功、今村奈良臣)。 ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■        劇団文化座・旅公演 ■■■□  原作・志賀かう子 脚本・堀江安夫 演出・鈴木完一郎 ■■□□  『ほにほに、おなご医者』ほにほに、おなごせんせい ■□□□       公演期間 2001年5月11日〜8月3日 □□□□     中国ブロック・中部・北陸ブロック演劇鑑賞会 □□□□ 御覧になりたい方は、各地演劇鑑賞会へのご入会が必要です http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「76歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet SOHO なずなコム http://nazuna.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここまで読んでいただきありがとうございました。 ■ご意見・ご感想は、Eメール mailto:tom@nazuna.com または、電耕掲示板 http://www62.tcup.com/6201/tom.html? までお願いします。 ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail 『電子耕』は、2つのルートで配送しております。   『まぐまぐ(ID=14872)』 http://www.mag2.com/   『Macky !(ID=1283)』 http://macky.nifty.com/ ★SPECIAL THANKS to INTERNET JAH http://www.jah.ne.jp/ <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第57号    --農業・健康・食・図書・人物情報--  バックナンバー・購読申し込み/解除案内 http://nazuna.com/tom/denshico.html 2001.5.3(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com *********************発行部数1279+78部*****ここまで『電子耕』*******