*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第56号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2001.4.19(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1285+83部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。字数は200〜400字を標 準とします。短い文章で簡潔に書く練習のつもりでお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎エッセイ募集、「20世紀の記憶・忘れてならないもの」そのほかテーマは 自由です。エッセイは主題を絞って分かりやすい文章を募集します。  字数:500字以内。締切:なし、いつでも適宜に掲載します。お名前(ハ ンドルネームでも可)年齢を明示して下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次--------------------------------------------------------------- <読者の声>中坪さん:ふろむ お〜いた、小泉さん:イギリス農業 <舌耕のネタ>「次世代に残すものを書いてインターネット検索に!」 <山崎農業研究所・研究会情報>「農業・農村と水」一般公開 <山崎農業研究所・研究会情報>「101回定例研究会・ロシアの農業」 <演劇文化人名情報>ETV2001 吉本隆明が語る炎の人「三好十郎」 <老人健康情報>73歳から76歳の老人、桃源郷訪問で健康保持 <国際図書展情報>東京国際ブックフェア2001・招待券進呈! <農業・図書情報>農文協図書館ホームページの更新(4月) <図書情報>近藤康男『三世紀を生きて』まえがき(農文協5月上旬発行) <農業人名情報>近藤康男「三世紀を生きて」102歳の思考と行動力の源  泉(農村と都市をむすぶ」3月号連載完了) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。---------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- <読者の声> ■中坪さん:ふろむ お〜いた 4/14 ご無沙汰しております。 この4月の異動で、ナント九州は、大分に来て2週間。 2度目の単身赴任も、なんとか落ち着きつつあります。 昨日は、熊本まで在来道を使い(高速がありません)、 一人で「初めてのお使い」状態で運転してきました。 生まれて初めて阿蘇山(群)を見ました。 感動しましたが、外輪山の中に町があるのですね(知りませんでした・・・)。 活火山の中に、よく住んでいるなぁと思いました。 住まいは、大分の繁華街「都町」から徒歩5分という、 帰りのタクシー代を気にしなくてよい(初めての経験!) 恵まれた(?)環境にあります。 意志が弱い小生には、かえって「危険」な環境かもしれませんが・・・ (^_^; こちらの日本酒好き仲間が「歓迎会」を開いてくれました。 (下記URLの、小生の似顔絵の「めがね」部分をクリックしてみてください) 大分は、焼酎文化の国と思っていましたが、日本酒の国でした(ほっ!)。 「電子耕」パワーが落ちませんね。素晴らしいです。 では! 「SHADO(酒房 ひでは、熟酔中) 」 http://www4.ocn.ne.jp/~shado/hide/hide1.0.html ●4/15 返信:メール有難うございました。お元気な様子、URLで拝見しました。 電子耕第56 号へ掲載させてください。 熊本は私の故郷、阿蘇は何回も行きました。大分の友人も紹介します。 では、お元気に、バイバイ。                     原田 勉 東京・東久留米市 ■小泉さん:明日からイギリス 明日からイギリス湖水地方へ10日ほど出掛けます。農と農村を守るナショナル トラストなるものをこの目で確認してこようと思います。そこに口蹄疫が猛威 をふるい、農村の存続すら困難な状況にあるようです。その根底には農産物貿 易の自由化があります。ナショナルトラスト:農産物貿易の自由化そしてその 先は? 三題噺がうまくまとまれば良いのですが。 ●4/16 コメント:口蹄疫の原因は、牧場の草を餌の中心にしていた牛たちに 濃厚飼料中心の舎飼いにしたからではないでしょうか。自然に反した家畜の飼 い方が日本でも欧米でもそうなっているのが心配です。そこをしっかり見てき て下さい。                     原田 勉 東京・東久留米市 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ>「次世代に残すものを書いてインターネット検索に!」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  私は、必要に迫られてインターネットの検索エンジンを利用することが多い。 例えば農文協図書館の閉架式個人文庫の紹介をホームページに載せようと思う。 それが故人だと没年がわからない方がある。そこで検索エンジンで「故人・没 年」を探す。現在発売されている著作がある人は判るが、著作のない人や故人 の場合は該当なしと出てくる。既刊の「現代日本朝日人名事典」や「現代人名 情報事典」を探しても有名人でないと出ていない。近年に亡くなった人は増補 改訂されていないので、なおさら判らない。  インターネット検索が利用されるようになったら、「氏名」を検索すれば何 件か出てくる。取材記者・編集者にとっては便利なものである。  たとえば、今年の1月1日号の文化欄で近藤康男先生に原稿依頼があったの も日経新聞の記者が、私が作った近藤康男のホームページを見ての依頼であっ た。さらに「原田勉」を検索すれば10件以上あって、そのうち大部分が『電 子耕』の記事である。併せて『電子耕』に載っている文化座や農業関係人物情 報が出てくる。  最近5年間くらいに出来たホームページは個人でも会社でも殆ど検索できる。 現在活動している人は勿論、過去に活躍していた人も忘れないためにインター ネットで検索できるようにしたい。  そこで提案ですが、皆さんのご協力で「現代人物情報」をインターネット上 に立ち上げたい。読者の皆さんもぜひ、本誌に署名入りのエッセイを書いて頂 きたい。とくに次の世代に伝えたいことを載せて、検索エンジンに載るように して頂きたい。  例えばエッセイ募集、「20世紀の記憶・忘れてならないもの」もその一つ です。字数:500字以内。締切:なし。お名前を明示して書けば、貴方の名 前でエッセイが検索エンジンに表示されるでしょう。  政治、生活、歴史、人物などについて、貴方の意見を次世代に残すようにお 薦めしたい。インターネットの便利な利用である。文末に氏名・略歴(出生地、 生年、学歴、職歴、専門、特徴など)を添えれば人物情報になる。発売されて いる図書の著作がなくても、メールマガジンやホームページに自分史を発表す るだけで後世に遺る人物情報とすることができる。やがては農学、農業、文化・ 芸術などに分類して表示も考えられる。とりあえず『電子耕』の記事から人物 情報を集めてベースにしたらと考えている。  読者もぜひご参加をお願いしたい! ★お薦め検索エンジン Google(ゴーグル) http://www.google.com/intl/ja/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <山崎農業研究所・研究会情報>「農業・農村と水」一般公開 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日時:4月21日(土)13:30〜17:30 場所:四谷三丁目、太陽コンサルタンツ(株)6階会議室 ◆「日本における水質環境の現状と課題」 須藤隆一氏(生態工学研究所代表・元東北大学教授) 参考リンク:写真とリアルヴィデオインタビュー↓ http://www.i-step.org/kasumi/project/ ◆「農業と水質ー特に窒素を中心として」 田淵俊雄氏(元東京大学教授・山崎農業研究所取締役) <山崎農業研究所・研究会情報>「101回定例研究会・ロシアの農業」 日時:5月18日(金)14:00〜17:00 場所:四谷三丁目、太陽コンサルタンツ(株)6階会議室 ◆「ロシアの農業と環境・特に中央アジアを中心として」 都留信也氏(日本大学生物資源科学部教授) http://www.brs.nihon-u.ac.jp/ ◆「ロシアの野菜生産・自給地と市民農園を中心として」 芦澤正和氏(元農水省野菜試験場・会員) http://www.afftis.or.jp/kougi/ashi.html 参加希望は山崎農業研究所へ03-3357-5916井上・小泉まで。 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <演劇文化人名情報>ETV2001 吉本隆明が語る炎の人「三好十郎」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4月23日午後10〜10:44、NHK教育TV・ETV2001  (1)社会的リアリストの苦闘・戦前戦中編 4月24日午後10〜10:44、NHK教育TV・ETV2001 (2)肉体化された思想・戦後編 *混迷する21世紀は、「インテリの姿勢に問題がある」という事に視点をお き、劇作家三好十郎さんの生き方(売れる作品は、創らない)を題材に、思想 家吉本隆明さんが案内役となり、三好十郎さんの出身地、佐賀県での貧しい幼 少時代から戦争を経て、56歳で亡くなるまでの現実的な葛藤を描き出す。  劇団文化座では、演出家佐佐木隆が三好十郎と意気投合し、「おりき」や 「炎の人」など多くの作品を上演してきた。 創立60周年記念第一弾の「夢たち」も三好十郎の作品です。ぜひご覧下さい。 「夢たち」ご案内 http://bunkaza.com/ NHK・ETV2001 http://www.nhk.or.jp/etv21c/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <老人健康情報>73歳から76歳の老人、桃源郷訪問で健康保持 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4月9〜10日、親友夫妻8人で山梨県石和温泉に泊まり、桃源郷を訪ねる 旅をした。春霞みの中を一度に咲いた梅・桃・桜・杏の花を賞でて、そぞろに 歩く、また楽しからずや。ことに塩山・慈雲寺のシダレザクラは樹齢300年 の偉容で圧倒する。夢窓国師の作った恵林寺の庭はさくら吹雪で真っ白だった。 一の宮・桃源郷は山の中腹から見える一面のピンクの里だ。40年まえ田圃の なかに突然吹きだした石和温泉は湯量豊富で健康的だった。 参考リンク「やまなしのサクラ」から慈雲寺のシダレザクラ http://www.spy.or.jp/SINPOU/SAKURA/jiunji.htm おまちゃんのホームページ http://www.intacc.ne.jp/HP/oma/ から「天龍山慈雲寺」 http://www.intacc.ne.jp/HP/oma/jiunji.htm  想えば敗戦後、18歳から21歳それぞれ苦しい戦争体験を持ち、それから 解放されて、民主主義と社会科学をともに学んだ同じ農業経済学研究室の仲間 たち、あれから55年、道はそれぞれ異なったが、会えば激論を交わした若き 日が懐かしい。男たちはずいぶん好き勝手なことをしてきて、それを支えてき たつれあいには苦労をかけた。でも敗戦から立ち上がり民主化運動に尽くすと いう目標があった。むしろ現代の目標を失った青年が可愛そうだとも言える。 その青年も73歳から76歳になって、体力も衰え、それぞれあちこちに故 障をもって一病息災。あるときは物忘れをしたり、人名が出て来なかったり、 君もそうかと変に感心したり、でも毎年親友夫妻一緒の「清貧の旅」をはじめ て10年あまり、「来年は誰が幹事だ」と鬼が笑うような計画を立てる。まだ 仕事は現役だ。たまに会い、だべり、ともに旅をする。それが生き甲斐であり、 健康法だと思っている。 同行者は松坂正次郎(農政ジャーナリスト)・しずえ、山田民雄(劇作家)・ 桂子(フリーライター)、井上完二(農業経済学者)、井上喜一郎(農政調査 研究家)、原田勉(伝記ライター)・作子であった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <国際図書展情報>東京国際ブックフェア2001・招待券進呈! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://web.reedexpo.co.jp/tibf/ 4月21(土)〜22(日)東京ビッグサイト(東展示ホール) 入場料1200円(招待券がないと入場料が必要です) ・世界25カ国550社が一堂の出展・東京国際ブックフェア  ・児童書フェア ・自然科学書フェア ・人文・社会科学書フェア ・学習書・教育ソフトフェア ・デジタルパブリッシングフェア ・編集制作プロダクションフェア 「農文協・食農教育応援団」ブース紹介 http://www.ruralnet.or.jp/news/2001/20010402_01.htm 農文協では読者・希望者に招待券を用意しています。ご希望の方は、郵便番号、 住所、氏名をメールでお早めにお知らせ下さい。 メールアドレス:農文協図書館 nbklib@mail.ruralnet.or.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>農文協図書館ホームページの更新(4月) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆3月新着図書 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/book/01new.html ◆閲覧・貸出しの手引き 改訂 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/annai1.html (主な改訂事項) 3.入館者は、備え付けのパソコンで農文協発行の6つのCD−ROM(「現代 農業」「農業技術体系」「日本の食生活全集」「総合的な学習」「病害虫・雑 草の診断と防除」「花卉病害虫の診断と防除」)を検索できます。ただし、予 約制とし、2時間を限度とします。 4.閲覧室へのパソコンの持ち込みを認めますが、周囲の迷惑にならぬよう、十 分ご配慮ください。 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 近藤康男『三世紀を生きて』(農文協5月中旬発行) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  まえがき  19世紀の終りに生まれた私が、今年まで生き永らえただけでなく、今もな お毎日農文協図書館通いなどをしているのを祝福して、三世紀祝いをして頂く ことは幸せであります。その御好意に感謝するためまとめた本書は、私が中国 の巴金の言葉「過去を忘れさえしなければ、未来の主人になることができる」 を信じ、私が経験した良かったと思うこと、悪かったと悔やむことを列挙して いるのであります。大学教師としての本務は別として、私が経験してよかった、 誇ってよいと思う一つは戦前の農林省に統計が整理されていないのを整理した 戦時中の統計調査の改正、戦後の食糧供出制の下で農家の自家用の米麦まで供 出させないために行った作物報告事務所の仕事などは誇るに足ると思います。  では、反対に心にかかるものは無いかと言えば、一つだけ私が告げなくては と思うことがあります。それは満州農業移民についてです。あの問題は本文で 詳しく述べたからここで説明は省きますが、あの大計画が国策として支えられ た基礎は、日本が当時、人口・食糧のバランスが破れて、満州への大量の農業 移民は許されるべきであるという事が一般化していたのによるものです。しか し満州農業移民を大量に強行する前に国内で、国有林や未利用地の開発を求め ることをせずに安易に効果ある移民を国策にし、満州の中国人の土地を取り上 げて追放したのは誤りではなかったか、という疑問です。過剰人口説を提言し ていた那須教授にその点を当時の助手の私達が進言し、それが教授の意見とな り、国論の転換になったならば、終戦時の多数の犠牲者を出した悲劇は避けら れたかも知れない。けれども、その努力を私達がしなかったことを反省してい るのです。本文に詳しく述べています。この問題以外に私の心にひっかかる問 題はありません。これを強くここに掲げるのは過去を忘れないためです。  戦後、私と比較的関係の深かった四つの農業関係団体のことを掲げているの もやはり過去を忘れないためですが、団体として名誉ある事項を掲げただけで なく、名誉でない事件をも掲げたのはやはり忘れないためです。(後略)   2001年3月    農文協図書館にて  近藤 康男 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業人名情報>近藤康男「三世紀を生きて」102歳の思考と行動力の源泉 (「農村と都市をむすぶ」連載完了) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  近藤康男・102歳の思考と行動力の源泉  2001年、21世紀を迎えるにあたって、各種のマスコミがインタビュー に訪れた。農文協は1月4日「近藤康男先生三世紀祝」を開いた。その模様を 紹介しておきたい。(写真↓) http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/sp/102/news1.html  日本出版会館で開かれた祝いの会では、三世紀記念講演近藤康男元会長・卒 寿記念講演小倉武一前々会長・米寿記念講演松尾孝嶺前会長が行われたが、そ の中で最も明晰で、しかも原稿無しで、終始顔をあげて40分も語られたのは 最年長の近藤先生だった。筆者の拙い要約で恐縮だが、講演は大要こうだった。 「20世紀の戦争で悲劇に終わった満州農業移民のことを忘れてはならない。 原因の一つは昭和初期から、日本は土地が狭くて人口過剰だから海外への移民 が奨励された。その原因は陸軍が要求した満州農業移民であった。中国人の土 地を安く略奪して、100万戸、500万人の農家を北満州に移住させ、ソ連 軍の侵攻に備えるということであった。  すでに明治中期から始まった海外移民について、農学者、横井時敬は“移民 は棄民である”と、移民政策の誤りを指摘していた。昭和初期から日本は人口 過剰であるから日本農民を満州へ押し出すという説があった。しかし人口過剰 を解決する方法は、国有林や牧野を開拓し、内需を拡大することで解決出来た はずだ。しかし、それが国民の世論にならなかった。小数の社会科学者では軍 隊を向こうに廻して反対することは出来なかった。国策と世論が誤った方向に 進もうとするとき、それを正すのは言論機関の社会的使命である。社会科学者 の意見を進んで取り上げて普及することである。21世紀は戦争のない平和な 世界にしなければならない」    * * *  近藤康男の「三世紀を生きて」の連載を終わるにあたって、近藤先生のパワ ーの源泉はどこからくるのかを考える。昨年の12月号に先生の近況を紹介し たが、この連載を始めてから、毎回、筆者が聞書きして第一稿を校閲して頂く が、必ず追加訂正があった。特に基になっている著作については初版と照合し、 煙草作調査のように「自分で書く・・」ということもあった。梶井編集代表の 注解についても同様であった。結果として20世紀を顧み、総括する著述にな った。  21世紀の初頭にマスコミのインタビューに答える内容もこの連載から生ま れたと言ってよい。農文協の三世紀祝記念講演も、昨年の11月から、「20 世紀とはどんな時代だったか」の質問に答えるべく準備されたものであった。 戦時中の満州開拓視察の経験をふまえ、昭和初期、太平洋問題会議の資料つく りをしたことに遡り、移民政策の誤りを追求した。その資料は膨大で、自宅と 農文協図書館の拡大読書機を駆使しての作業であった。その執念はすさまじく、 毎日出勤してまわりのものをハラハラさせた。その結果が「二一世紀は戦争を 繰り返してはならない」の発言になり、「言論機関の社会的使命」を訴えるこ とになった。  先生は少年時代から新聞・雑誌をよく読み、長谷川如是閑や桐生悠々の論説 を読んだと言う。八高時代からジャーナリストの素質を備え、文章は論理的。 調査の抽象化も優れていると東畑精一教授も高く評価していた。その成果は7 5冊にも及ぶ著作にも現れている。しかし102歳の老化は如何ともなし難く、 その能力は極度に落ちつつある。それでもなお、読書百遍、何度も読み込み、 何度も書き込むという方法をとっている。先生の格言「活到老、学到老」(歳 をとっても活発に生きよ、老練になるまで学べ)を自ら実践している。学は一 日にしてならず、毎日毎日の積重ねが近藤康男の思考と行動の源泉だと思うの である。   (くわしくは全農林発行の『農村と都市をむすぶ』3月号参照。) http://www.catnet.ne.jp/zennorin/noson/nouson.html なお、5月12日東京港区のパストラルで「近藤康男先生の『3世紀を生き て』のお話を聞く会が開かれる予定(発起人代表・梶井功、今村奈良臣)。 ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■        劇団文化座・旅公演 ■■■□  原作・志賀かう子 脚本・堀江安夫 演出・鈴木完一郎 ■■□□  『ほにほに、おなご医者』ほにほに、おなごせんせい ■□□□       公演期間 2001年5月11日〜8月3日 □□□□     中国ブロック・中部・北陸ブロック演劇鑑賞会 □□□□ 御覧になりたい方は、各地演劇鑑賞会へのご入会が必要です http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「76歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet SOHO なずなコム http://nazuna.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここまで読んでいただきありがとうございました。 ■ご意見・ご感想は、Eメール mailto:tom@nazuna.com または、電耕掲示板 http://www62.tcup.com/6201/tom.html? までお願いします。 ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail 『電子耕』は、2つのルートで配送しております。   『まぐまぐ(ID=14872)』 http://www.mag2.com/   『Macky !(ID=1283)』 http://macky.nifty.com/ ★SPECIAL THANKS to INTERNET JAH http://www.jah.ne.jp/ <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第56号    --農業・健康・食・図書・人物情報--  バックナンバー・購読申し込み/解除案内 http://nazuna.com/tom/denshico.html 2001.4.19(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com *********************発行部数1285+83部*****ここまで『電子耕』*******