*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第54号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2001.3.22(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1301+84部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。字数は200〜400字を標 準とします。短い文章で簡潔に書く練習のつもりでお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次--------------------------------------------------------------- <読者の声>かみながさん、田んぼのおばさん <舌耕のネタ>「いかにすべきか世界恐慌・日本再生の途」  <農業・図書情報>農文協図書館WEB更新のお知らせ <農業・図書情報>不況に活かす農家の知恵『現代農業』特別号保存版 <健康情報>C型肝炎の早期発見に血小板検査 <日本たまご事情>50円のタマゴ、15円のタマゴ 斎藤富士雄 <図書情報>テレビのように面白い『日本の戦争』田原総一郎著 <図書情報>戦争の悲惨を語り継ぐ『孫たちへの証言』第4・9集 <食べ物情報>こうして生まれた京野菜 <農業・図書情報>近藤康男「三世紀を生きて」全農林・農林行政を考える会 (「農村と都市をむすぶ」3月号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。---------------------------------------- ◎ エッセイ募集、「20世紀の記憶・忘れてならないもの」そのほかテーマ は自由です。エッセイは主題を絞って分かりやすい文章を募集します。  字数:500字以内。締切:なし、いつでも適宜に掲載します。お名前(ハ ンドネームでも可)年齢を明示して下さい。 ---------------------------------------------------------------------- <読者の声> ■3/15 kaminagaさん、(無題)大学生 返事が遅くなってすいません。自分はパソコンを持っていないので、大学から でないとメールが出せないのです。それとアドバイス大変ありがとうございま す。僕が農業をやってみたいと思うのはいくつか理由がありますが、一つの理 由として、日本人サラリーマン(といってもいろんなのがいますが)にはなり たくないからです。 とりあえずそれは置いといて、農業(ジャガイモ)経営するには何が最低必要 ですか? ●かみながさんへ 先ず、メールには題名をつけること。「ジャガイモつくりには何の勉強を ?」というように。次に、検索で「じゃがいも」を牽く。その他図書館で 、農業書を読む。どこで何をしたいか、目的を明かにして、北海道の農家 に住み込むとかしてください。また、私のホームページを見て、電子耕の バックナンバーを読んで下さい。初歩的な質問には答えられません。メー ルの限界です。 もっと本を読んで下さい、それが学生の本務でしょう。(原田 勉) ■3/19 田んぼのおばさん(大橋道代)卒業式の季節 原田様  また卒業式の季節がやってきました。息子の小学校の卒業式が『日の丸』も んだいで台無しにされて以来、卒業式の壇上に『日の丸』があるとうんざりし ます。ことし中学校のPTA会長を引き受けましたが、3月にはいった頃から 会長仲間ではその話題が出てきました。「立たない」「黙って立つ」等々、み な胸に思いはあるようですが、個人の思いを主張することとPTA会長という 立場での行動をどうするか、複雑です。  そんな中、生れて初めて祝辞を述べる立場になり、いったい何を…と思い悩 んだすえ1篇の詩を朗読することにしました。宮沢賢治『稲作挿話』。今の子 供たちに、額に汗することの大切さを伝えたかったので。もっとざっくばらん な場であれば、畑仕事の面白さや、食物のことなども話したいと思いました が… やはり卒業式となるとセレモニーですからなかなかこちらの思惑通りには行き ませんね。  『日の丸』の問題を避けて通るような生き方も反省しなければならないので しょう。若者に見せられる背中でありたいと思います。                          田んぼのおばさん ●コメント:一つの段階を越えて次の飛躍になるおめでたい卒業式がみんなで 祝えないことが多い。それも人生のステップでしょう。自分の信じる道を進む しかないと思うようになりました。  ところが、中学歴史教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」なるものが、 悲惨な結果をもたらした過去の戦争の過ちを忘れようと企んでいることは許し 難いことだと思います。これを採用すれば中学校の教育現場ではさらに混乱を 持ち込むことになるのではないでしょうか。(原田 勉) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ>「いかにすべきか世界恐慌・日本再生の途」  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  1929(昭和4)年10月24日アメリカ株式大暴落に始まった世界恐慌 は日本にも波及し、昭和恐慌と言われデフレ・大不況は全国民を襲った。その 危機的実感をもっているのは現在の政府や財界の指導者にも殆どいないだろう。  現在、それと同じ世界同時株安が進んで世界恐慌の危機的様相をしめしてい る。中でも日本では拙劣無能な政治家が危機を増幅させ、さらにデフレ・不況 が深刻になっている。国民はもうウンザリしている。  日本政府は経済危機を統治する能力に欠けているとの認識が国際的にも広が っている。このまま進めば国際的信用をなくし、金融貿易など部分的には国際 共同管理が起こりかねない。国内的にもクーデータなど無政府状態を起こしか ねない。その危機感さえない政権は早急に退陣すべきである。  その後をどうするか。国会、政治、官庁の構造改革。外郭団体の全廃。既存 の政党・政治家ではなく、強い指導力と明確なビジョンをもった確信の政治家 を広く、財界や法曹界などに求めることだ。  経済再生には情報技術、医療、環境などの規制を撤廃する。国民の資産13 00兆円の投資活用を促し税制など抜本的改革をすること。  国の将来は、過去100年の戦争の過ちを忘れず、新しい100年先のこと を考えて、国民本意の安全な食料の自給、森林・河川の保全、住み易い環境・ 住宅を建設すべきだ。  農業では、昭和恐慌の対策に、救農土木事業を計画し、農村経済厚生運動で 村おこしをした経験がある。現在の倒産・リストラなどで失業した労働力を活 かして、特別養護老人ホームの建設や住宅の建て替えなど建設業を振興するこ と。河川の保全や森林の植栽で地域振興をはかるなど、国産材の利用、農産物 輸入の制限など、内需の拡大に財政投下をすることなど。もっともっといろい ろあるはずだ。国民の声をあらゆる機会にぜひ反映させよう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>農文協図書館WEB更新のお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3/14 農文協図書館では以下のぺーじを更新しましたのでお知らせします。 2月新着図書更新 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/book/01new.html 山崎文庫:インターネットでの蔵書検索が可能になりました。 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/book/072yamazakibunko.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>不況に活かす農家の知恵『現代農業』特別号保存版 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  長引く不況の中で、わが家ではどうするか。農文協の職員が足で集めた農家 発の情報30年分から選択し、身近なものを活かした病虫害・鳥獣害対策、施 肥・土つくり、地域の自然と作物の力を活かした栽培・飼育技術、薬草など、 食と暮らしのアイデアなど満載。農文協発行 800円送料140円 http://www.ruralnet.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <健康情報>C型肝炎の早期発見に血小板検査 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  3月5日の日経夕刊に出ていました。既報の日本肝臓学会の発表を具体的に 解説しています。たとえば、血小板数が18万個以上は正常、15万個では軽 度の慢性肝炎、13万個では中度、10万個なら重度、10万個以下は肝硬変。 その数値の度合いで発ガン率も大きくなるという。わたしは13万個位だから 中程度・発ガン率は15〜30%と自覚しました。肝臓学会では5月からパン フレットを配布する計画といいます。詳しくは近所のホームドクターに相談し て下さい。 日本肝臓学会 http://www.jsh.or.jp/   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <日本たまご事情>50円のタマゴ、15円のタマゴ 斎藤富士雄 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3/18 先日ある異業種交流の会で一人の女性経営者の方がタマゴ屋の私にこう質問し た。 「お店にはいろんな種類のタマゴがあって買うとき迷ってしまうが、いったい 50円のタマゴと15円のタマゴにどういう差があるの?」 一瞬私はギクッとしたがこう答えた。 「タマゴの栄養という意味では50円のタマゴも15円のタマゴも、一羽の立派な ヒヨコが産まれるに必要な栄養分を持ってます、あとは栄養的にはプラスアル ファの世界です、又飼養方法の違いなどによるものです、満足感が必要な人は 50円のタマゴを、実質を尊ぶ人は15円のタマゴをどうぞ」 ちなみに私どもの農場では両方生産しています。 齋藤 富士雄 (株)愛鶏園 http://www.ikn.co.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <図書情報>テレビのように面白い『日本の戦争』田原総一郎著 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ テレビ朝日の『サンデープロジェクト』で有名政治家を向こうにまわし、短 刀直入に質問し、話題を作って男をあげているのが著者。その田原が国民学校 5年生のときに敗戦。その時「なぜ、日本は負ける戦争をしたのか」の疑問を もった。それから55年ようやくこの5年間に専門家25人あまりに聞きただ した結果をまとめたのがこの本だ。明治維新で国家を建設し、日清・日露戦争 をへて満州事変、やがてあえて負ける大東亜戦争に突入していった。なぜ、あ れほど無惨な、日本人が全員玉砕を覚悟した戦争を始めてしまったのか。その 疑問の解明に取材をつづけて5年かかった。それは明治の富国強兵からはじめ、 和魂洋才、自由民権、帝国主義、昭和維新、五族協和、八紘一宇という八章に わたる日本近代の謎を解いて見せた。  それぞれの小見出しは、テレビのタイトルのような切り口で、「山県有朋の 強兵が富国を駆逐」や「日清戦争に侵略の意識はなかった」、「二・二六事件 は戦争に直結していない」、「中国革命万歳と絶叫した石原莞爾」などなど、 何れも読みごたえのある著述であった。小学館1800円+税 http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00047841 (次の本と併せて、「新しい歴史教科書をつくる会」 http://www.tsukurukai.com/ のメンバーはぜひ戦争の無謀さと被害の大きさを読んで欲しいと思います) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <図書情報>戦争の悲惨を語り継ぐ『孫たちへの証言』第4・9集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国・張家口からの戦後引き揚げの尋ね人を探す作業で、紀平さんに薦めら れて読んだ本。第4集には、「サイパン島で体験した戦争という地獄」「ハル ピンの収容所の土となった弟」「帰国できず、朝鮮戦争にも中共軍として参加」 の体験を語っている。第9集では、「先生の言葉に志願した十四歳の少年兵」 「親の心子知らずの予科練志願」「中国人農夫を突き殺す」「匪賊討伐を口実 にした略奪行為」「毒ガスを敵兵営内に発射」「祖父探しの旅」などなど。  あとがきに「重い扉を開いた勇気に感謝」とある。20世紀を通じて続いた 戦争がようやく遠くのものになりつつある。武器を捨ててから半世紀にもなる から当然であろう。それだけに「証言集つくりは今をおいてない」のも実感で あろう。寄稿者は年齢的にも70年代と90年代が目立つという。私も死ぬ前 に何とか書き残したいと思う。毎年この本作りしている編集者のも感謝したい と思う。問い合わせは下記へお願いします。 福山琢磨 編 第4集 ISBN4‐88269‐150‐7 本体\971、 <目次> http://www.shimpu.co.jp/shuppan/shuppantoshoannai/mago/mago04.htm 福山琢磨 編 第9集 ISBN4‐88269‐350‐X 本体\1165 <目次> http://www.shimpu.co.jp/shuppan/shuppantoshoannai/mago/mago09.htm 新風書房 tel 06−6768−4600 fax 06-6768-4354 http://www.shimpu.co.jp/ 孫たちへの証言 http://www.shimpu.co.jp/shuppan/shuppantoshoannai/mago/mago.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <食べ物情報>こうして生まれた京野菜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  最近は生鮮野菜の輸入が急増して、国内農業に打撃をあたえると問題になっ ているが、野菜の品質改良には永年の苦労があった。その典型が京野菜である。 「野菜どうどすえ」鮮度がいのちの京野菜は、近郊農家の振り売りによって毎 朝町場へとどけられ、消費者との交流を通じて京料理は磨きあげられてきた。 京野菜として有名なのは、九条ねぎ、加茂なす、京菜(水菜・壬生菜)、聖 護院大根、聖護院かぶ、えびいも、堀川ごぼう、すぐき菜など数多い。  京都の冬は底冷えするが、春から秋は温暖な気候にめぐまれ、加茂川、高野 川、桂川の水も豊富で、肥沃な土壌が野菜生産に適している。1200年まえ の平安時代からの都の歴史が数多くの特産野菜を生みだした。京都には全国か ら献納品や商品としていろいろなものが集まり、その中に野菜も含まれ、その 苗や種がお寺や農家にわたって、栽培され選別されてきた。京都の自然環境に 適し、ひとびとの好みに合ったものだけが生き残ってきたのである。 むかしは、農村でも野菜をいろいろ食べられる条件はなかった。限られた田 畑では金になるものしか作らなかったし、種子代も高く、季節の野菜しか豊富 には手に入らなかった。ところが京都では大宮人などの上層階級が住んでいて、 精進料理や懐石料理が発達し、「三里四方の旬の野菜」が求められた。  そこに品数豊富で個性ある京野菜を、つくり商う人・料理する人・味わう人 が、それぞれ「旬の持ち味を活かす」ことに思いを込め、雅びと素朴が交錯し た京の味が生まれた。煮物、焼き物、鍋物、漬物と調理法におうじて野菜は選 抜、育成された。特に有名な漬け物には、つぎのものがある。 ・すぐき漬け・くき大根漬け・こうこう(ねずみ大根の漬物)・しば漬け(な すと赤じそ)・菜の花漬け・壬生菜のぬか漬け・かぶらの千枚漬け・うり、き ゅうりの酒粕漬け。  京都近郊の野菜栽培は、今では全国に有名になった信州の野沢菜も広島菜も 元をただせば京都の僧が伝えたものだ。逆に京都の上加茂にしかないものもあ る。漬物にするすぐきである。京都に行かれたらぜひその土地でしか味わえな いものを召し上がって見てはいかがでしょう。(原田 勉) <参考リンク> 古都の"つけもの"たち  http://web.kyoto-inet.or.jp/org/suguki/ から、 京野菜・京漬物のコーナー http://web.kyoto-inet.or.jp/org/suguki/kyouyasai.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>近藤康男「三世紀を生きて」全農林・農林行政を考える会 (「農村と都市をむすぶ」3月号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2、全農林・農林行政を考える会  近藤と全農林労働組合の関係は、機関誌『農村と都市をむすぶ』誌創刊号か ら始まる。近藤の述懐によれば(『農村と都市をむすぶ』93年7月号所収)、 “私の記憶を申しますと、NHKが放送討論会というのをやりまして、私講師 の一人としてまいったのでありますが、行ってみますと、会場を左右に分けま して、(麦の)統制撤廃に賛成の人は右側へ座ってください。反対の人は左側 に座ってください。・・・・私は左派でありましたから、創刊号に私の名前の 入った文章を載せていただいているのであります。大変思い出の深い時代であ ります。”ということになるが、その関係は71年までは特別に深いものでは なかったが、1971年頃から全農林中央本部が労働組合として農林行政を研 究することになってから俄然深まる。  近藤を代表とする「農林行政を考える会」(以下「会」と略称)が全農林支 援のもとに結成されたのは、1971(昭和46)年11月であった。最初の 仕事は「46年度農業白書」の検討で、その成果は『農村と都市をむすぶ』の 1972年7月号に発表された。続いて蜷川知事時代の京都府に「会」が出向 いて「民主農政の在り方」をさぐったのが73年であり、74年10月には全 農林から『農村と都市をむすぶ』誌の編集をゆだねられた。当時の渡会委員長 は会に編集をゆだねるにあたって「全農林の方針を気にしないでやってくださ い」といわれたが、この言葉は今も生きている。編集代表近藤は次のように述 べている。 「この困難な役を引受けたのは、かねて全農林の労農提携、農村と都市とが結 ばれねばならないという考え方に共鳴を感じていたからであって、全農林組合 員にとって何かと役に立つ雑誌を編集することは意義ある仕事と考えたからで ある」(『農村と都市をむすぶ』400号発刊にあたりて・1984年9・1 0合併号)  「会」の活動として、近藤が今日でも誇りとしているのは、1975年から 6回の食糧問題シンポジウムを組織して発表した「食糧自給率向上のために」 と題した提言であろう。この提言は三木内閣が設けた食糧国民会議に、委員の 一人だった全農林渡会委員長に発表してもらい、大きな反響を呼んだ。提言が 提唱した穀物自給率60%は、その直後もたれた総選挙で自民党から共産党ま でが、あげて選挙スローガンとしたものである。この提言をまとめるに当たっ てもたれたシンポジウム記録は『食糧自給力の技術的展望』(1976年農林 統計協会刊)として公刊されている。  この本のはしがきを近藤は「食糧政策より産業政策へ」と題して書いている が、そこでは大塚久雄やトインビーなどの経済史家が、一国の持続的繁栄の基 礎には健全な農業があることを説いていることに言及しながら、日本の政財界 の傾向が輸出産業中心のままであり、食糧自給が国の独立にとって重要な意義 もつことを理解しない状況に反省を求めている。  『農村と都市をむすぶ』の編集会議は毎月行われ、毎年の農林予算や「農業 白書」は解説なり、討議の結果を載せて読者に貴重な情報を提供した。と同時 に地方の農村の状況や全農林地方組織の地域的な活動を掲載して情報の交流の 場とした。ことに地域の労農提携運動に強い関心をよせた近藤は、『農村と都 市をむすぶ』誌、『農業・農民』誌、『労農のなかま』誌、に反映した関係者 の声を広く集めた『地域運動と労農提携』(1988年農文協刊)を編集した が、このときすでに、89歳であった。その続編として1992年には『農業 危機下の労農提携』(農文協刊)を発表し、さらに、4年後の1986年には 『農村と都市をむすぶ』誌1月号に、年頭所感としては異例なことに全農林地 方本部・分会からの活動報告の検討を「地域における労農提携、町おこし・村 おこし」として載せた。時に97歳であった。 (くわしくは全農林発行の『農村と都市をむすぶ』3月号参照。) http://www.catnet.ne.jp/zennorin/noson/nouson.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お知らせ:原田勉は3月21日で満76歳になりましたので、『電子耕』の タイトルも「76歳が送る・・」に変わりました。 ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■        劇団文化座・旅公演 ■■■□  原作・志賀かう子 脚本・堀江安夫 演出・鈴木完一郎 ■■□□  『ほにほに、おなご医者』ほにほに、おなごせんせい ■□□□       公演期間 2001年5月11日〜8月3日 □□□□     中国ブロック・中部・北陸ブロック演劇鑑賞会 □□□□ 御覧になりたい方は、各地演劇鑑賞会へのご入会が必要です http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「76歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet SOHO なずなコム http://nazuna.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここまで読んでいただきありがとうございました。 ■ご意見・ご感想は、Eメール mailto:tom@nazuna.com または、電耕掲示板 http://www62.tcup.com/6201/tom.html? までお願いします。 ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail 『電子耕』は、2つのルートで配送しております。   『まぐまぐ(ID=14872)』 http://www.mag2.com/   『Macky !(ID=1283)』 http://macky.nifty.com/ ★SPECIAL THANKS to INTERNET JAH http://www.jah.ne.jp/ <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「76歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第54号    --農業・健康・食・図書・人物情報--  バックナンバー・購読申し込み/解除案内 http://nazuna.com/tom/denshico.html 2001.3.22(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com *********************発行部数1301+84部*****ここまで『電子耕』*******