*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第42号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.9.28(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1299+71部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。★字数は200〜400字を 標準とします。短い文章で簡潔に書く練習のつもりでお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 <読者の声>今回はありませんでした。☆編集補助者からオマケ企画?紹介 ◎ 投稿募集、「20世紀の記憶・忘れてならないもの」 <舌耕のネタ>イノシシ害が増えたのは減反政策?   <農業文化情報>山崎農業研究所 第97回定例研究会9月22日報告: 「北朝鮮・愛国果樹園つくり秘話」志村勲玉川大学学術研究所客員教授・東京 農工大学名誉教授報告から。 <農業・情報>「恋愛米」を作った「すずき産地」 <農業・情報> 「鶏供養と動物愛護運動」斎藤富士雄 <農業・図書情報>近藤康男の「三世紀を生きて」第3回その2・ (9月号)二、農産物生産費構成の分析という視点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。---------------------------------------- ◎ 投稿募集、「20世紀の記憶・忘れてならないもの」この100年の日本・ 世界のできごと、私の忘れられない記憶を募集します。  字数:500字以内。期待しています。締切:12月15日まで、いつでも  適宜に掲載します。お名前(ハンドネームでも可)年齢を明示して下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>今回は<読者の声>はありませんでした。 ---------------- そこで… ☆編集補助者からオマケ企画?面白サイト紹介します。 インターネットのマジック? 「高杉親知の日本語フィルター」 http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/filter/index.html そのなかの「縦書きフィルター」に http://nazuna.com/tom/ や http://www.nazuna.com/100sai/ を入れてみましょう。読みやすくなりますか? 「お国言葉フィルター」などもあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ>イノシシ害が増えたのは減反政策?  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここ20年くらいの間に各地にイノシシが増え、その被害に悩まされていま す。イノシシは稲の穂がまだ未熟のときが大好きです。やわらかく甘い乳のよ うな穂をしごくようにして食べます。イチジクやモモなど果物は後ろ足で立っ て口や前足で実をはさんでたべます。どうしてこんなに増えたのでしょう。  東京農工大学の神崎伸夫先生たちが調べたところ、イノシシの定着場所が谷 津田という谷沿いの水田で稲作放棄地だということがわかりました。そこはイ ノシシの大好きなサワガニやミミズがいます。また稲作放棄した後にはクズや ワラビが生えるので、その根がまた大好き。ススキも生えて巣作りにも寝やに も適しています。水田放棄地はイノシシの楽園といえましょう。そこを根城に して付近一帯の田畑を荒らし、作物や果実、野菜まで食べてしまう。皆さんが 山登りやハイキングのとき、よく見かけるトタン板で田畑を囲っている風景は イノシシ避けなのです。困ったものです。  そのもとをたどれば、1971年から始まった減反政策がその原因といえま しょう。いくら米が余ったといえ、今の農政のように水田総面積の3割は稲作 を止めよというのは無謀です。  余った米は、北朝鮮や食糧不足の国々に貸したり、贈与したらよろしい。日 本だって困った時代があったことを忘れないようにしましょう。 (くわしくは月刊『現代農業』8月号「鳥獣害から田畑を守る」(サル・シカ・ イノシシ・モグラ・カラスなどの防ぎ方)特集参照。 http://www.ruralnet.or.jp/gn/200008/200008_f.htm また、季刊『食農教育』NO.10秋号を学校で「総合的な学習の時間」 http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/00004/00004_m.htm のご参考に) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業文化情報>山崎農業研究所 第97回定例研究会9月22日報告: 「北朝鮮・愛国果樹園つくり秘話」志村勲玉川大学学術研究所客員教授・東京 農工大学名誉教授の報告から。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 志村教授は1991年と1994年の2度にわたって北朝鮮の金剛山の麓に あるウンギ協同農場に甘柿による「西東京同胞愛国果樹園」つくりの援助をし てきました。ことの始まりは在日朝鮮人総聯合会西東京本部から「祖国である 朝鮮民主主義人民共和国には、甘柿がないから日本から苗木を送って40ヘク タールの甘柿果樹園を金剛山の麓に作りたい、その指導をして頂きたい」とい う申し出でした。志村教授は国交が無い国だけど草の根運動のひとつとして協 力しました。その前に中国・天津に栗栽培の指導に行っていた経験から、中国・ 北京から空路北朝鮮に入ることにしました。  最初に日本の川中島白桃と富有甘柿を送り植えて貰い、先ず成長の早い桃を 食べて、その甘味に現地の人たちは驚きやる気が起こりました。続いて富有柿 の甘さをわかって貰いました。共和国には渋柿しか無かったのでなおさらです。  現地は気温・降水量・風の害などきびしい条件でしたが、現地の農民は果樹 園の周りに六千本のポプラを植え、排水路を掘るなど大衆的造園活動をしまし た。今では10年目になり、立派な愛国甘柿果樹園となった。昨年の実績は甘 柿8000本うち収穫出来る成長した6000本から50トンの収穫がありま した。桃は2500本70トンの収穫で、梨は2500本で40トンの収穫で した。そのほかに、ブドウ、サクランボなどを試作中です。詳しいことは次に 問い合わせて下さい。 東京都昭島市東町2-4-12 在日朝鮮人総連合会西東京本部 電話0425-42-2777 FAX0425-42-2563  山崎農業研究所の研究会では、そのときの模様がスライドでくわしく紹介さ れた。とくに印象的だったのはたわわに稔った赤い柿の下で喜ぶ民衆の顔でし た。ただし志村教授によると柿は摘果がされていないので隔年結果になってい るということでした。今後の対策としては地力を向上する有機物を土に返すこ と、例えば都市の糞尿をバキュウムカーで運んで稲わらと混ぜ堆肥を作って土 壌を肥沃させる必要を強調していました。 (志村教授は朝鮮総連の幹部の熱心さにうたれ、国交の無い未知の国に対して 栽培指導という勇気ある援助行動を単独で行ったことを評価したい:編集者) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・情報>「恋愛米」を作った「すずき産地」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 恋愛米とは、恋(レンゲソウの恋)と愛(アイガモの愛)をもじったもので、 水田にレンゲソウをつくって有機肥料として鍬込んだもの、そして除草剤をつ かわずアイガモに除草してもらって出来た米を直販している「すずき産地の直 売店の案内所」のホームページに写真入りで掲示しています。米の袋に恋愛米 と印刷されて注文を受けています。もっとも今年は売り切れかな?。 店主敬白:高級な商品栽培などではなく、誰よりも自分と家族が安心できる食 べ物を願い、農業経営ならぬ、百姓暮らしをしています。うちで収穫できたも のをおすそ分けしています。くわしくはホームページをご覧下さい。 http://www.net-ibaraki.ne.jp/suzuki31/shop/ (準備中) なお、鈴木さんは下記のメールマガジンも発行しています。無料ですから申込 下さい。 ・週刊「野菜だより」(鈴木産地)北茨城市の農家です  [vegetable letter weeklty] mag2 id 0000004159 http://jazz.tegami.com/backnumber/frame.cgi?id=0000004159 ・写真で伝える百姓の今(すずき産地)農家するをもじって、 日刊「NOCUSる」mag2 id 0000006852 http://jazz.tegami.com/backnumber/frame.cgi?id=0000006852 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・情報> 「鶏供養と動物愛護運動」斎藤富士雄 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  9月13日神奈川県養鶏協会主催の鶏供養が大雄山最乗寺で行われました。  養鶏関係者約150人がお山にやってきました、今年でなんと50回目になりま す。  これは終戦後のまだ本当に大変な時からこれは休むことなく続いています、  今では神奈川県の鶏の羽数はピーク時の半分以下になっていますので参加者 は少し減りましたが、それでも人達はこの日に集まってきます。  すでに養鶏を止めた人達もやってきます。  ここに来れば昔の友達に会うことが出来るし、ずーとお参りに来てたのを止 めるのは気持ちが悪いし・・とかいろいろな理由がありますがとにかくここに 来れば気持ちが落ち着くことは間違いありません。  日本人には「鶏供養」を続ける優しい感謝の心があります、アメリカやヨー ロッパ人が教会で「鶏に感謝し供養」したなんて話は聞いたことがありません。  これから日本でもヨーロッパかぶれの「えせ動物愛護運動」が起きるでしょ う、その時には日本人のこの「鶏供養」の話をするつもりです。 「玉子屋の手作りホームページ」 http://www.ikn.co.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>近藤康男の「三世紀を生きて」農村と都市をむすぶ(9月 号)抄録、第三回 チューネンの研究から小農研究へ 原田 勉    (・・・・農業経営学から農業経済学へ・・・・)その2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 二、農産物生産費構成の分析という視点 このようにして、近藤の社会主義経済学の研究と、それを武器とする日本農 業の諸問題の研究がはじまった。  一九二八(昭和三)年から始まる農産物生産費の調査が、その後の近藤の学 問体系を規定する基礎となる。チューネンのように価格を前提にするではなく、 価格を解明するという立場での生産費の研究だった。生産の形態を広く認識し、 生産関係を明らかにしようという目的があった。資本家的経営者の立場での生 産費の低減とか生産過程の合理化という狙いの分析ではない。そしてあくまで も小農の立場にたつ研究である。その点からもチューネンを克服するものであ った。  しかし、その方法はやはりチューネンとおなじと言ってもよかった。彼のよ うに自分が農場をもって農業経営をやり、簿記をつけ、その材料を基礎として 推論を進めるということはしなかったが、書斎から出て農村の現実から学び理 論化することにつとめたからである。  『農産物生産費の研究』(一九三一年)は、その当時、米穀法改正に関連し て農林省と帝国農会との間に闘わされた米の生産費調査方法の論戦を批判し、 正しい調査方法をしめした上で、カンキツ、茶および製茶の生産費、葉煙草の 生産費について、目に見えない構成要素を明らかにしている。費用価格を形成 している肥料、農機具、労賃、自家労働や租税、小作料の重要さを量的にしら べたのである。  これは同時に農業と商工業(小生産者と独占資本)との関係を分析するとと もに、農業生産に残っている封建的搾取関係、資本主義的生産様式の導入の程 度、小農的生産の諸特徴、自給自足経済の程度などを明かにする意図を持って いた。 これが生産費の構成を分析する視点である。 この一連の調査は農業経済学科の職員と学生の協力により、恒常的な研究会 がもたれ、調査と討論が繰り返されながら、一九二九年から三一年にわたって 行われた。学問的協同の組織指導者として、また報告書のまとめ役として近藤 は中心的責任者となった。そのことを『農産物生産費の研究』の序に次のよう に述べている。 「なかでも実地調査は易々たる業ではない。一片の数字、半句の説明といえど も多くの科学的労働と良心的討究の末に結晶したところの玉である。しかしこ の玉は質朴である。もし我々が農民の困難という悲しき問題を幸福に弄ぶ傍観 者であるならば、このような研究はつとに捨て去って、もっと容易の途につい たであろう。我々と協同の研究者が示した忍耐心は、この問題が結局、自己の 属する階級の解かねばならない問題であることの自覚からのみ発するものであ ると思う。」  近藤の「生産力・生産構造の問題を社会経済との関連の中で分析する」とい う体系、実態調査によって実証的に証明する手法の本格的始まりである。階級 的に誰の立場に立ち、何を対象とするか、その基本が示された宣言であった。 (第4回「昭和恐慌の中の農業経済学学者・近藤康男」に続く) (くわしくは全農林発行の『農村と都市をむすぶ』9月号39ページ参照。) http://www.catnet.ne.jp/zennorin/noson/nouson.html ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■         劇団文化座 巡回公演 ■■■□  原作 芦原すなお(河出書房新社刊) ■■□□  脚本 小松幹生 演出 佐々木雄二 ■□□□      『青春デンデケデケデケ』 □□□□ 公演期間 9月〜10月=九州  11月=沖縄・広島・金城 http://bunkaza.com/dendeke2000.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_frame.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「75歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet 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