*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第38号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.8.3(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1307+70部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。★字数は200〜400字を 標準とします。短い文章で簡潔に書く練習のつもりでお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 <読者の声> 暑中お見舞い申し上げます ◎ 投稿募集、「敗戦その時私は?」2、「21世紀の戦争と平和」 <舌耕のネタ> 菜花を作って食べよう <図書情報>近藤康男の「三世紀を生きて」(2)建築学から農業経済学へ <農業文化情報>堆肥化キット「テラ」のお披露目 環境クラブ <農業・大学情報> 北京・西安・敦煌の旅のお誘い・・農工大日中友好会 <農業・図書情報> 農文協図書館の夏休み8月12日〜20日 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。---------------------------------------- <読者の声>暑中お見舞い申し上げます 原田 勉 ◎ 投稿募集:7月27日まで読者の投稿がありませんでした。日本中大雨や 猛暑で、パソコンを相手にする気にもならないでしょう。  募集期日を延期します。字数は500字以内。期待しています。 締切:第1次8月15日まで延期し、「8月17日39号」に掲載します。    第2次9月27日まで「8月31日40号」に掲載します。 テーマ:1、「敗戦その時私は?」1945年8月15日に生存していた方で、     そのとき何処で何をしておられたか。そのときの思いは、などなど。     2、「21世紀の戦争と平和」1945年以後に生まれた方で、戦争     は知らないが、いまでも世界の何処かで戦争はあります。今後戦争の     ない平和を維持するためにはどうしたら良いか、など。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ> 菜花を作って食べよう ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私は春になるとナタネの花が咲くのが楽しくて、毎年庭の隅に何本か必ず植 えるようにしています。黄色い花が春らしくて、南国の気分がします。モンシ ロチョウが飛び交って、故郷を思い出します。盛りになると花の匂いが強く、 内の家内などはむせかえるというます。  昨年からつぼみのうちに摘んで食べることにしました。おしたしにすると以 外においしい。浅漬でも良いし、5、6株あれば毎日摘んでも一カ月くらい食 べられます。一カ月くらいして残った花から種を採りました。品種はかきなと も言うし、菜花ともいいます。八百屋でも季節にはつぼみのついた菜花を売っ ていますが、ほんの半坪くらいの日当たりの良いところに8月ころから種を蒔 きます。冬越しするときはかなり株が大きくなったいます。こうなったらしめ たもの。春先とうだちするときに頂点を摘みます。その下から何本も枝分かれ して次々につぼみをつけます。それを戴くのです。土地のない方はビニールの 米袋や肥料袋、トロ箱の下に穴をあけて土をいれます。これを日当たりの良い ところに並べて栽培するのです。  なばなの種はナタネ類なら何でもよいが、最近はそれ専用の種も売ってるよ うです。少しなら私の昨年の種をお分けします。住所をお知らせ下されば送り ます。 参考書:「野菜のバスケット栽培」増田繁 著1680円農文協刊 http://www.ruralnet.or.jp/books/tae094/tae094.htm ご注文は「田舎の本屋さん」へどうぞ。 http://www.ruralnet.or.jp/shop/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <図書情報>近藤康男の「三世紀を生きて」(2)建築学から農業経済学へ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  1921年当時八高にいた近藤は大学の学部・学科を決める時であった。  第一次世界大戦の終結の時を絶頂として、昭和大恐慌へ向かって下降に下降 をかさねる時期、関東大震災も加わって深刻な不況の中で農村問題は解決を急 がねばならない社会問題であった。 こうした状況は近藤家にとっても無関係ではありえなかった。小地主である が小作人との間の小作料はいつも問題になっていることは子供時代の康男にも わかっていた。台風と水害のあった年の暮、四、五人の小作人が父と小作料引 き下げの談判をしていた。争議とまではならなくても緊迫した空気を感じてい た。中学生だった康男は、「あんなに稲が倒れて小作人は気の毒だというだけ の気持ちで、父に早く負けてやったら」と言うと、父はむきになって「それで は地主が食えなくなる」と言った。小作人にとっても、小地主にとっても死活 の問題だった。 した記憶と新聞などを通じて見る小作争議のもっている強い刺激とが、これ から進むべき途を考える近藤のあたまに往来した。それは当時の青年達が程度 の差はあれ抱いた問題であったと思う。「われら何を為すべきか」が八高卒業 を前にした仲間の議論の重要課題であった。  中学を終えるころまでは建築家を夢見ていた。建築志望者が農村問題に転向 したわけだが、近藤の建築志望はもともとさまで固いものでなかった。いろい ろ検討の末の結論でもなく、立派な建築物をみてあれを造りたいという芸術的 精神の高揚からでもない。僅かに記憶にあるのは家へ出入りしでいた大工の頭 領の頭領ぶりに魅せられたことと、近藤の母の従兄弟が東大建築科へ進んだの をみて、その跡を追いたい、という淡い初恋のようなものでしかなかった。大 正時代の社会状況、ことに農村の小作問題などの社会問題、これを貫くデモク ラシー思想の流れ、そういうものに動かされて近藤は建築志望は自発的に捨て て農村問題へ立ち向かう途を選んで、東大の農業経済学科を志望することに決 めたのであった。 (くわしくは全農林発行の『農村と都市をむすぶ』7月号参照。 http://www.catnet.ne.jp/zennorin/noson/nouson.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業文化情報>堆肥キット「テラ」のお披露目  環境クラブ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「暑さも寒さも」 連載第2回  増山博康 「堆肥化キット」のお披露目 私が続けてきた「環境クラブ」の方で、「堆肥化キット『魔法の箱 テラ』」 を開発しました。45×35cmぐらいの箱の中で、50℃ぐらいの熱を出し て、生ゴミが堆肥に変わります。出来た堆肥は、環境クラブに送って頂ければ、 「御岳バイオ有機会」を通じて、農地に還元されます。 15年ぐらい前から暖めてきた構想なのですが、ついにここまで来たと感慨も ひとしおです。 「ゴミ」と言うのは、かなり大変な問題です。焼却に伴って、ダイオキシンの ような有害物質が出てしまい、自然環境や健康にも、悪影響を与えます。 これを「ゴミが多いのはしかたがない、対策も難しいから『必要悪』だ、しか たがない」と言う考えもあるでしょうが、現実は、「しかたがない」では済ま されないところまで来ているのです。 全国で、毎年ゴミ処理に使われているお金は、約2兆5千万円だそうです。こ れは、全国の市町村の予算の約4〜5%にあたります。 日本の国と自治体の予算は、国80兆円、市町村合計50兆円程度です。市町 村は、その町に住む人から「住民税」をとっていますが、これだけでは足りな いことが多いので、国から、自治体の方へ「地方交付金」と言うのが渡されて います。地方交付金の額が、年間約15兆円ですが、「地方交付金特別会計」 は、毎年1兆円ぐらいの借り入れを行っていて、この「借金」がかなりの額に 登っています。 ゴミ処理費用の中で、かなりの比重を占めるのが、清掃工場の「建設費」で、 半分ぐらいを「地方債」と言う借金でまかなっています。この借金は、市町村 が「国」から借りることが多いのですが、返済に「地方交付金」を使う場合も 多いのです。このローンの返済期間は、普通15年です。 なお、清掃工場は、「建てたら終わり」ではなく、炉も痛むし、ダイオキシン などの対策も必要なので、借金を返した後、「建替え」が必要になります。 つまり、国と市町村の間で、「地方債」とか「交付金」とかと言う名目でお金 をやり取りして、清掃工場を建て(替え)ることが続いてきたのです。この財 源は、結局のところ、「みんなの税金」です。 しかし、日本の国全体の借金が600〜700兆円と言われている状況の中で、 こんなことをいつまでも続けることが出来ないのは、目に見えています。 ですから、何としても、「ゴミを減らす」ことが必要なのです。家庭ゴミの重 量の半分は、「生ゴミ」です。これが、大地に還元出来れば、ゴミ問題の解決 の点から、とても良いことです。 都会に住んでいる人は、「庭がない」から、生ゴミから堆肥を作っても還元出 来ないとか、「仕事や家事で忙しい」ので、堆肥を作るなんてことは難しいと 言う場合が多いのでした。 そこで、1)「家庭で生ゴミが堆肥に変わる」キットを作る、2)「出来た堆 肥を農地に受け入れてくれる先」を探す、と言うことが、目標になってきまし た。 今回、この二つの目標が達成出来たことが大きいと想っています。 よく中学生や高校生の人から、将来、環境問題に関わる仕事をしたいと相談を 受けるのですが、僕自身は、「『言い出しっぺ』と『取り巻き』がいれば、成 り立つ仕組みを作れ」と答えることにしています。 つまり、消費者と生産者が提携した産直運動とか、リサイクル運動などを観て いると、日本で成功しているのは、このタイプの仕組みです。一人でも賛成し てくれる人がいれば始められる、輪が広がれば、社会的影響力を持つ、すると、 段々、役所や企業も、真似を始める・・・。 僕らの「環境クラブ」では、市民参加の「酸性雨測定ネットワーク」を始めて、 自分達で「測定キット 『レイン』」を開発しました。最初は、市販の測定キ ットを使っていたら、「供給元」から自分達が行政から睨まれたくないから、 測定データを公表しないでくれって雑音が伝わってきました。 子供達が、自由研究で水質や酸性雨を調べて発表している時代に、こういう雑 音は、「時代錯誤」もはなはだしいのですが、いちいち、供給元とトラブルが 起きるのも困ります。それで、えい、面倒くさい、自分達で作れば、誰からも 文句を言われないだろ! って言うのが、「レイン」の開発の始まりでした。 まあ、「言い出しっぺ」+「取り巻き」に、「技術」と言う要素が付け加わっ たと言えます。 今回の「テラ」の開発は、こういう経験がずいぶんと役立ちました。今までは、 キットを買った人達から「酸性雨測定レポート」が届き、それを集計してまし たが、今度は、「堆肥」が届いたのを、点検して、農業サイドに受け渡すこと になります。 「言い出しっぺ」+「取り巻き」+「技術」に、更に、「御岳バイオ有機会」 って「協力者」がいて成り立ったお話しです。有機会の宮川さんは、ユニーク な人材なので、また、いつか、別な機会にご紹介したいと想っています。 ゴミ問題に限らず、近頃の様子は、本当に国が滅びるんじゃないかと思うぐら い、ひどいことが多いのですが、20代以下の人達にも、新しい発想で、次々、 展開していって欲しいと思います。 もちろん、僕らの世代も頑張ります。 堆肥化キット 「魔法の箱 テラ」ホームページ  http://www.netlaputa.ne.jp/~ecoken/Tera/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・大学情報> 北京・西安・敦煌の旅のお誘い・・農工大日中友好会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 9月12日成田14:55発北京17:45着レストランで夕食 9月13日日中友好森林公園見学、北京市先進工業地帯見学、  夕刻:北京理工大学で第7回中国同窓会・懇親会 9月14日北京発7:35西安着9:15歴史博物館、大雁塔、兵馬よう博物  館、華清地、市内観光 9月15日西安発7:30敦煌着10:5市内観光莫高窟、鳴沙山、月牙泉 9月16日安西楡林窟、安西鎖陽城遺跡 9月17日敦煌市内観光、博物館、白馬塔、故城。北京へ17:55 9月18日北京発9:25、成田着13:50。解散。 費用 ¥250,000。申込締切8月10日。 (北京コース9月12日〜15日、¥118,000もあります) 問い合わせは「21世紀旅行」03ー5281ー2460、農工大日中友好会 の原田の友人といって下さい。担当村部まで。東京農工大学関係者以外も受け 付けます。くわしくはホームページをご覧下さい。  http://www.jc-yuko.gr.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報> 農文協図書館の夏休み8月12日〜20日 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 農文協図書館の夏休み中の返却図書は8月21日以降にお願いします。休み 中もインターネトの検索は出来ます。ホームページをご覧下さい。 http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/ ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■         劇団文化座 第112回公演  ■■■□       作・演出 水上勉 出演 佐々木愛 ■■□□ 愛、掬えども掬えども、男と女の山峡に、悲の雪はふるふる ■□□□      『越後つついし親不知―ひとり芝居』 □□□□ 公演期間 10月15日(日)〜10月22日(日)会場 文化座アトリエ □□□□ 料金 5000円(税別)8月初旬前売開始 劇団にて先行予約受付中 http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_frame.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「75歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet 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