*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第37号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.7.20(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1312+69部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。★字数は200〜400字を 標準とします。短い文章で簡潔に書く練習のつもりでお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 <読者の声> 依田まさん、山島さん、 ◎ 投稿募集1、「敗戦その時私は?」2、「21世紀の戦争と平和」 <舌耕のネタ> 敗戦・その時私は仙台飛行学校で泣いていた? <農業・図書情報>近藤康男の「三世紀を生きて」(1)コメ騒動 <農業文化情報>イギリスたまご事情 タマゴと長寿 斎藤富士雄 <図書情報>「はれやか」インタービューに登場 <農業・大学情報> 農工大日中友好会のホームページ <農業・図書情報> 農文協図書館のホームページ更新 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。---------------------------------------- <読者の声>  ■7/8 依田さんから、創刊1周年おめでとう この頃は、1400人の内の「無言の賛成派」と化している 私ですが、メルマガをいつも楽しみにしています。 特に、素敵に年を重ねていらっしゃる読者が増えている ようで、こちらも良い経験をさせて頂いている気持ちです。 普段、お年寄りの話しを聞く機会がない方も、今ならメルマガ という形で、それも可能なのではないでしょうか。 たくさんの、ご高齢の方のご意見を、これからも読ませて頂け たらと思っています。 しょせん、戦争を知らない世代に、戦中を生きた方の気持ちを 実感する事は出来ません。けれど、想像力をどう働かせるのか。 それが大切なように思います。 原田さんのお考えに触れて、想像力が鍛えられた私の世界は、 確実に、大きく広がりました。 これからも、楽しみにしています。 お身体にお気をつけて。 依田 祥子 ●コメント:有り難うございました。途中で脳出血したので自分でも何年続け られるかと不安でしたが、1400人の読者の皆さんに励まされて1年は経ち ました。今後もどうぞよろしくお願いします。 ======= ■7/9 山島さんから、『電子耕』36号のお礼 読ませていただきました。いろいろお言葉を有難うございます。 読者は急速に増え続けているようですが、ご無理なさらないよう いつまでも心の灯をともし続けてください。 このところ、言葉や文字が見直され、試されているように思います。 日本語を学ぼうとする他国の人に接するとき、私たちがかなりいい かげんに日本語を使っていることを感じました。 言葉を適切に正しく使うために、日々自国語の勉強を怠らない外国人 の多いことも知りました。 日本人でありながら満足に、意思を表現しきれない言語力の低劣さを 恥じながら、また時々投書させていただきますのでよろしくご指導く ださい。有難うございました。 ●コメント:日本語の勉強を今も続けているのは私も同じです。eメール交換 を盛んにやってる若者たちにも役に立つように後世に伝える努力をしましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎ 投稿募集:読者の投稿を次の要項で募集します。字数は500字以内。 締切:第1次7月27日まで「8月3日38号」に掲載します。    第2次8月12日まで「8月17日39号」に掲載します。 テーマ:1、「敗戦その時私は?」1945年8月15日に生存していた方で、     そのとき何処で何をしておられたか。そのときの思いは、などなど。     2、「21世紀の戦争と平和」1945年以後に生まれた方で、戦争     は知らないが、いまでも世界の何処かで戦争はあります。今後戦争の     ない平和を維持するためにはどうしたら良いか、など。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ> 敗戦・その時私は仙台飛行学校で泣いていた? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 55回目の敗戦記念日8・15が近くなりました。夏になると思い出します。 あの日のことを。場所は現在の仙台空港、当時は陸軍航空予備士官学校(通称 飛行学校)であった。8月15日正午のラジオ放送で天皇の詔勅があったこと は後で知らされた。将校養成の機関であったから、反乱を恐れてか、候補生の 動向をみて翌日の午後、練兵場に集合。その時初めて敗戦を知った。同時に阿 南陸軍大臣などの自決が報告された。広い練兵場に前後左右2メートルの間隔 に直立不動の姿勢で立ったまま泣いていた。大声で泣く者、しゃくりあげて泣 く者、涙が地面いっぱいに地図を書いた。本土決戦の前線指揮官となる決死の 覚悟をしていた数百人の将校生徒が無念の涙で泣くさまは異様であった。  そして3時間も経ったころ、小隊に帰り、我に帰って秘かに「助かった」と 思ったが口には言えない。久しぶりに母を思った。恋人を想った。家族を想っ た。これから考えることは自由だと思うと生きている実感が湧いた。これから どうなるか不安がいっぱいある中で。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>近藤康男の「三世紀を生きて」(1)コメ騒動 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  今から82年前の夏、暑い日の7月23日コメ騒動は起こった。梅雨明けの 暑い日にちなんで『農村と都市をむすぶ』7月号から一部引用で紹介する。 「コメ騒動は近藤康男十九歳のときに起きた。  一九一八(大正七)年七月二十三日富山県魚津町の沖仲仕をしている漁民の 妻女が県外移出米の積み込み拒否から米騒動になった。八月上旬には滑川・水 橋町でも妻女が「米よこせ」の哀願運動から米騒動になり、富山の女一揆と新 聞に報じられた。その騒乱はまたたく間に全国の都市、漁村、農村、工場、鉱 山などに広がり、群衆は米屋だけでなく成金富豪、一般商家も巻き込み破壊・ 焼打ちとなった。七月下旬から八月にかけて行われたコメ騒動は一道三府三二 県、全国三一〇市町村に波及、軍隊の出動した所は十七県、六十市町村もあっ た。検挙された民衆は数万人、うち起訴されたものは七八三一人におよび、日 本歴史上最大の民衆ほう起といわれた。このため九月には寺内内閣は瓦解した。  その夏の夕刻、近藤は近くの街まで友人と二人で様子を見にいった。そこは 実家のある六ツ美村井内から三キロくらい離れた占部用水の川下で、通称瀞 (とろ)といわれた福岡町である。平野にひらけた古い街で農産物の集散地で、 そこには米屋や商店が軒をならべ、普通なら丁度旧盆前の買い物で賑わう時期 であったが、「そこで見たものは街中がどこの店も早くから大戸を下ろし、灯 を落として人通りもなく、ひっそりと災難のふりかかるのをさけているさまで あった。不気味な感じで早々に引き上げたものだった」。  八月十日ころ名古屋でもコメよこせの食糧運動が大きくなったと新聞が報道 していたからである。一九一八(大正七)年七月、近藤康男は中学校を卒業し ていたが、養蚕に熱中していたため第八高等学校の無試験入学の手続きを失念 して資格を失っていた。その夏コメ騒動は起こったのである。近藤はこの大衆 運動を身近く体験したことになる。」  日本史上最大の民衆ほう起はなぜ起きたか。当時ロシアに革命が起こり日本 軍部はシベリア出兵を計画していた。これに便乗したコメ業者は先行投資で米 を買い占め値上げをもくろみ、米価は上がった。富山県の魚津で沖仲仕をして いた妻女たちが県外移出米の積み込み拒否をしたことから米騒動が起こった。  始めはコメの安売りの哀願だったが、これを抑える官憲に怒り八月上旬から 全国に波及した。これはコメなど物価騰貴に苦しみ、抑圧されていた労働者大 衆の不満の爆発であった。時の権力・軍閥政府を打倒した巨大なエネルギーを 担う「大衆」の実在を多くの人々が初めて意識した。それはデモクラシー思想 であった。これを契機のストライキなどの労働争議、農村では小作争議が各地 の起こった。  これらを見聞していた近藤康男は第八高等学校で「われら何をなすべきか」 を議論し農業経済学科への進学を決めたのである。近藤康男の聞き書きを基に 梶井功と原田勉の編著による連載第1回「我ら何をなすべきか」より引用。 (くわしくは全農林発行の『農村と都市をむすぶ』7月号参照。 http://www.catnet.ne.jp/zennorin/noson/nouson.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業文化情報>イギリスたまご事情 タマゴと長寿 斎藤富士雄 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先日イギリスの養鶏仲間からミレニアムウィークエンドをやるからお前もカミ さんづれでやって来いとのお呼びがかかった、嫌がるカミさんを説得して出か けてみた。 連中とのバーベキュー大会で言葉はよくわからないがそこは同業者どうし悩み は同じでいろいろな話がでた。 「日本人は世界中で一番沢山タマゴを食べている(年間330個一人あたり)、 イギリスでは昔は270個であったが今は170個だ」 「イギリスで何故タマゴを食べなくなったかって?それはお医者がコレステロ ールがタマゴには多いので心臓病に悪いと言いつづけたからだ・・」 「タマゴの食べる量が減っても心臓病の発生率は変わらない・・」 「先週のThe Daily Telegragh(新聞)のトップ記事に日本人は世界で一番 タマゴを食べているのに心臓病の発生率では一番低いグループであり、世界一 の長寿国だと書いてあった」 いやいややたらと喧しい、そこで最後に私が言った、 「日本人は賢いからタマゴを食べれば長寿になることを知っているのだ」 とても痛快であった。 「玉子屋の手作りホームページ」 http://www.ikn.co.jp 卵の直販をやっています。私の東京農工大学の後輩で親しい友人です。ぜひご 利用下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <図書情報>「はれやか」インタービューに登場 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 7月20日発行の「はれやか」69号8月号のトップページ「はれやかイン タービュー」に「60歳からのあくせく自適」というタイトルでメールマガジ ン『電子耕』編集長原田 勉が紹介されています。 http://www.seikatsu.co.jp/hareyaka.html  同誌は郵便局で配布している有料の情報誌(定価160円)です。 http://www.seikatsu.co.jp/  生活の友社発行03ー3436ー4621 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・大学情報> 農工大日中友好会のホームページ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.jc-yuko.gr.jp/ ◎東京農工大学中国同窓会と日本の同窓生との文化・科学技術の相互交流と友 好を深めることを目的とする。そのため中国で行われる同窓会に代表団をおく り、また中国から来日する同窓生の歓迎・支援などを行う。 ◎東京農工大学同窓生ならびにその関係者を会員とし、入退会は自由とする。 本会の目的に賛同する団体は賛助会員とすることができる。 ◎会費は連絡通信費として1年2000円(学生は半額)とする。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報> 農文協図書館のホームページ更新 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/ 5月末にリニュアールしてから第1回の更新をしました。新着図書情報は5〜 6月分です。検索のミスも少なくなりました。江戸農書『農具便利論』上・中・ 下巻の絵図が8ページ増えました。教科書に出てくる稲麦の千歯扱きが初めて 本に出たのがこの絵です。そのほか石釣り船なども出て、江戸時代の農漁民が、 ずいぶん進んだ工夫をしていたことがわかります。一度覗いて見て下さい。 ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■         劇団文化座 第112回公演  ■■■□       作・演出 水上勉 出演 佐々木愛 ■■□□ 愛、掬えども掬えども、男と女の山峡に、悲の雪はふるふる ■□□□      『越後つついし親不知―ひとり芝居』 □□□□ 公演期間 10月15日(日)〜10月22日(日)会場 文化座アトリエ □□□□ 料金 5000円(税別)8月初旬前売開始 劇団にて先行予約受付中 http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_frame.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「75歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet SOHO なずなコム http://nazuna.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここまで読んでいただきありがとうございました。 ■ご意見・ご感想は、Eメール mailto:tom@nazuna.com または、電耕掲示板 http://www62.tcup.com/6201/tom.html? 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