*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第32号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.5.11(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1320+60部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 <読者の声>「風」さんからonestoさんへ、斎藤富士雄さん、 <舌耕のネタ> 政治に望む庶民の声をEメールで <演劇・感想>『菜の花らぷそでい』を観て(鯨井陽子) <農文協図書館情報>インターネット蔵書検索と農文協図書館HPの刷新 <健康日記>近藤康男先生の脳梗塞と回復状況 <農業・図書情報>『食料主権』について(しんぶん赤旗) <図書情報>佐々木愛の書評『一滴の力水』を讀んで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声> ■4/28 「風」さんより、31号 onesuto さんのご意見について 31号 4/27 onestoさんのご意見について、 >それよりも米軍による東京大空襲、広島、長崎への原爆投下、その他都市へ の >無差別爆撃等は日本軍の大虐殺よりも、より悪質な行為ではないでしょうか。 これについては、他でもよく聞くご意見ですが、 はっきり言って、論争におけるルール違反だと思います。 なぜなら、この論法は、 「他人が人殺しをしたから、自分の強盗が正当化出来る」 と言う論理と同じだからです。 第二次世界大戦における日本の行動を正しいと主張したいなら、 別の根拠を言って下さい。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:「風」さんの意見に賛成です。「正当防衛」と言うのは自分の生 命が危険に陥ったとき、それを防ぐための行為です。一方的侵略で抵抗する市 民を殺すことを虐殺というのだと思います。  政府の公式見解は95年8月15日村山首相が「植民地支配と侵略は疑うべ くもない歴史の事実」と言いました。その後、今度の森首相は4月24日の衆 院予算委で「私は、日本が侵略戦争をしたかどうかということは、これは歴史 のなかでみんなが判断していくべきだと思っている」と答ています。みなさん はどうお考えですか。 ================================= ■5/4 斎藤富士雄さん:中国たまご事情 原田 勉様 (前略) 今年の北京は黄沙が特にひどく、街は昼でも薄暗く曇っていました。 柳絮もかすかに飛び始めたところでした。 私も原田先輩にならい「にわとりネットワーク仲間」でボチボチとお喋りを 始めました。 以下「中国たまご事情(その1)」です。 この四月に「VIV CHINA]が北京で開催されたので6年ぶりに 訪ねてみた。 中国語で書けば「国際集約化畜牧展覧会」となる。ここを見ていても 中国の改革、開放路線が間違いなく前へ進んでいることがわかる。 もう後戻りできないようだ、それどころか食料自給を国の柱として いた国がWTOに参加して世界から穀物を買おうとすらしている。 安くて質の良い労働力を武器として、かって日本がとった加工貿易と 同じ手法で稼ごうとしている、自国のものを輸出するためには相手の 得意とするものを買わねばならない、例えそれが食料であったとしても と言うことなのであろうか。 なんだか日本のとった手法そのものだ、穀物の買い手として巨大な 競争相手が出てきたと考えたほうが良い。 朝早くから街を歩き回ってみた、市場を出来る限り覗いてみた。 今、一般の北京市民が買える食品の値段をあちこちでメモしてみた。 現在の為替(中国一元=日本十三円)で換算 タマゴ (赤玉Lサイズ)               3−4円/kg 米〈精米)                    19−21円/kg もち米                      40−45円/kg 大豆                       50−53円/kg 豚肉                     130−180円/kg 牛肉                     300−350円/kg 鶏肉                     150−200円/kg 牛乳(紙パック1L)               60−70円 中国農業大学の張教授に大卒の初任給を聞いてみたところ、10,000円 から15,000円くらいの月給とのこと。(これは40年前の日本の大卒の 給料) さてこの物価は安いのか高いのかいちがいには言えない。 単純な比較は出来ないが、日本の15−20分の一の給料で少しでも豊かに なろうと懸命に働く人達がすぐ隣に十数億人いることを忘れてはいけない。 現に昨日の日経新聞は中国からの輸入額は1999年EUを追い抜き第二位 になったと報じている。  ---------------------------------------------------------------- ●コメント:中国がWTOに参加を急いでいることはわかっていましたが、輸 出貿易で利益を上げるため電子工業をはじめ繊維も衣料品もやがて世界最大の 輸出国になるでしょう。そのため農業が犠牲になり、農村は老人ばかりの過疎 地になることも予想されます。食糧輸入の最大国になるのは時間の問題です。  それが、日本にどういう影響をあたえるか。注目を続けなければならないで しょう。こんごもニュースを送ってください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ> 政治に望む庶民の声をEメールで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  朝日新聞社は、朝日「e-デモクラシー」を10日から開設し、今度の総選 挙まえにネットで政策論争をするという。自民、民主、公明、共産の4人の国 会議員が参加し進行役は田中直毅。問題を提起し、それに国会議員が意見を表 明。投稿は200字以内で意見を述べるというもの。 http://www.asahi.com/e-demo/index.html にどんどん意見をのべましょう。(5月4日の朝日新聞にくわしい)これは良 いことだと思う。韓国の総選挙では落選させたい議員を指名して大いに成果を あげたとという。私たちはいままでたいてい投票するだけで直接選挙にかかわ ることが少なすぎたと思う。  もっと身近かな問題で、自治体の介護について「住民は市の介護について施 策・実施・評価の全般について参画し、意見をのべる機会が保障される」とい う。つまり権利主体の市民の自覚を求めている。逆にいえば悪いサービスや地 域の荒廃は、地縁血縁の選挙ばかりやって正しいことを主張しない有権者の責 任であると言うわけだ。介護保険料の決め方にしても自治体によってずいぶん 差がある。どうしてこうなるのか情報公開を求めよう。どこの自治体でもホー ムページを開設している。自宅にいてもeメールでどんどん発言しましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <演劇・感想>『菜の花らぷそでい』を観て(鯨井陽子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.seinengekijo.co.jp/nanohana.htm  今の日本の現状をみていると、農業の将来はどうなるのかと、とても不安に なります。また、外食や出来合い食品に依存する若い人の食生活についても、 心配と疑問の目で眺めてています。  年々下がる自給率、洪水のように押し寄せる輸入食料と食品、充分自給でき る米までも輸入させられ、ついに遺伝子組み換え作物までしらない処で加工さ れ、いつの間にか体内に入ってしまっているという様に、不安の種は尽きませ ん。 住んでいる土地にできた旬のものを食べる一番いいことだ(即ち、身土不二) と古くからいわれているのに、そんなことばなどもう口にすることもできなく なってしまった・・と思っていました。ところが何と「身土不二」を取り入れ て、現代の食生活や農業にスポットを当てた演劇があるというではありません か。私は喜んで観て参りましたので、感想をのべさせていただきます。  みんなが真剣に考えなければならない、日本の農業や食物について、楽しく みせて、いろいろ気づかせ、考えさせ、問題提起もしている、実に時代に合っ たすばらしい試みだと感心いたしました。社会の様々な状況や問題を、わかり やすく知らせると言う点では、演劇にまさるものはないでしょうか。  唯、問題が多すぎて、どうしても表面的になってしまった面もあったかと思 います。まとめられた高橋さんには、心から敬意を表します。  なお、欲張ったことを言わせてもらえば、劇中で、危機的農業の話、食料自 給率、米輸入問題、ガット・ウルグアイ・ラウンド、遺伝子組み換え作物など の、どれかをとり上げて、登場人物で話する場面があれば、一段と身近かにか んじられ、分かりやすかったのではなかったかと思いました。  鉄人役の青木さんはなかなか存在感があり、妻役の上甲さんはとても自然な 好演技でした。元医者の後藤さんも渋く光っていましたし、モニカ・ホーガン さんのパーソナリティも、印象的で忘れられません。若い人の中には、やや固 い感じもありましたが、よくまとまっていて、新しい息吹が感じられました。  どうか、これからも、こういう楽しい社会派演劇を、あちこちでやった下さ る様に、期待しています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農文協図書館情報>インターネット蔵書検索と農文協図書館HPの刷新 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  農文協創立60周年を記念して農文協図書館は、インターネットによる蔵書 検索を6月から始めることになって、あわせてホームページも大幅に刷新する ことになった(開始決定は後日紹介します)。 1、わが国唯一の農林水産業専門図書館としての特徴をアピールする。 2、公開図書約4万点について、フリーワード検索と、分類番号による検索が できるようにする。但し、インターネットによる直接貸出は出来ない。 3、蔵書を分類番号別に一覧表示する。これによって、どんな図書がどこの棚 にあるか判るようにする。また「新着図書」、を紹介する。 4、画像を多用し、「最近の貸出ベストテン」、5年以上保存の雑誌35種に ついては、「農業関係雑誌紹介コーナー」を設け、表紙を写真で紹介する。 5、利用の手引き・問合わせ・地図・閲覧の案内部分は従来と同じ内容とする。 6、閉架式の保存資料と「個人文庫一欄表」で個人の略歴と文庫の概要を表示 する。そのうち「近藤康男文庫」と「山崎不二夫文庫」については、詳細を紹 介する。今後逐次、全文庫を紹介する予定である。 7、「写真でみる農業図書」コーナーを特設し、話題になるように計画的に追 加更新する。◎閉架書架にある「江戸時代の農書」、「戦後創刊の農業雑誌」、 「珍しい希少図書」などを写真・絵図で紹介する。 8、今回は農文協創立60周年を記念して、「『現代農業』の変遷」、「農文 協再建初期の図書」を写真付きで紹介する。 <問い合わせは下記へどうぞ> 財団法人農文協図書館  177-0054 東京都練馬区立野町15-45    03-3928-7440 fax03-3928-7442  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <健康日記>近藤康男先生の脳梗塞と回復状況 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  今年101歳になられた近藤康男農文協図書館理事長は3月13日に脳梗塞 の疑いで入院された。CT検査の結果小脳に出血あり、しばらく安静をという 診断であった。小脳出血は助かる見込みが大きい、ただし立って歩くことがで きなくなることが多い。入院するときは本人も足がふらふらすると言われてい た。しかし幸いに10日で退院された。手足に別状がないのでしばらく自宅静 養された。その後4月17日に突然図書館にこられた。 「自動車ですか」ときくと「いやいつものようにバスと電車できた」と言われ てびっくりやら嬉しいやら。「おめでとうございます」となった。  しかし、医者も「無理は禁物」というので、いままで毎日の出勤を隔日にし て私と同じ月・水・金として頂いた。回復が伝えられ『農文協60年略史』を 刊行されるとその反響で、またお元気ならと原稿を依頼される。  その1が農林水産省図書館の初代館長であったから、巻頭の随想をと斎藤図 書館長が来館。期限なしならという約束で引き受けられた。  ところが5月の連休で完成、こちらでワープロ作業して送ることになった。 題して、 「戦中・戦後の農林統計調査の思い出」 内容は戦後GHQのライス使節団が、「劣悪な統計は国民をして見込みのない 戦争に突入せしめ、且つかかる統計は鬼火のように国民を導いて敗北T国家的 屈辱の沼地に深く突入せしめた」という。どの統計が劣悪であったかというこ とに対する批判である。近く『農林水産図書資料月報』の7月号くらいに載る のをお楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>『食料主権』について(しんぶん赤旗・「ほんだな」より) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  山崎農業研究所編『食料主権』 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_books.htm  暮らしの安全と安心のために食料の自給がどんなに大切か、そのために国や 地域、生産者や消費者は何をすべきか。農業研究者、技術者、ジャナリスト、 生産者、産直運動家など41人による緊急提言です。「食料主権」なくして一 国の独立はなく、世界の平和もない、国民の生命や健康、国土・環境の保全は 食料の自給政策によって達成される、消費者の毎日の選択と智恵が食料主権を まもる道だと説いています。(農文協発売 1429円) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <図書情報>佐々木愛の書評『一滴の力水』を讀んで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  劇団文化座の佐々木愛さんが、水上勉さんと不破哲三さんの対談を讀んでの 感想が5月1日メーデーの「しんぶん赤旗」に載っています。 「天安門事件に遭遇して心筋梗塞になった水上先生が、同じ病気になりながら 登山をしている人がいる、それは共産党の不破さんだと知って、病院のベット から不破さんのお宅に電話を入れる。・・・・”不破さんと私は同じ心筋梗塞 を煩った仲、心友なのです”といいながら意気投合して行くさまを男同士の友 情の美しさと想像して」羨んでいます。  内容は遊び上手の水上先生に乗せられて、不破さんから結構茶目気のある会 話を引き出している。インターネットのこと、沖縄の事、原発のことなどを不 破さんも普段着の解説をして讀み易い。  私も讀んだがこれからインターネットなどで民主主義が多くのひとのものな るという水上先生の意見に同感だった。いわゆる政治宣伝のために有名作家を 動員したものでないこと確かだった。(光文社・1200円) 『一滴の力水』 http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00012666 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■          劇団文化座 第111回公演 ■■■□   脚本 堀江安夫 演出 越光照文 出演 鈴木光枝、他 ■■□□     『春という黄昏、秋というトスカ』 ■□□□ 公演期間 6月21日(水)〜7月2日(日) 会場 文化座アトリエ □□□□    料金 一般 3500円 高校生以下 2000円(税別) □□□□          前売券発売中 http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_frame.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「75歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet SOHO なずなコム http://nazuna.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここまで読んでいただきありがとうございました。 ■ご意見・ご感想は、Eメール mailto:tom@nazuna.com または、電耕掲示板 http://www62.tcup.com/6201/tom.html? までお願いします。 『電子耕』は、2つのルートで配送しております。   『まぐまぐ(ID=14872)』 http://www.mag2.com/   『Macky !(ID=1283)』 http://macky.nifty.com/ SPECIAL THANKS to INTERNET JAH http://www.jah.ne.jp/ <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第32号    --農業・健康・食・図書・人物情報--  バックナンバー・購読申し込み/解除案内 http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.5.11(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com *********************発行部数1320+60部*****ここまで『電子耕』*******