*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第31号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.4.27(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1321+56部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 <読者の声> onestoさん、鈴木さん、依田さん <舌耕のネタ> 戦争と平和「さよなら20世紀」 <演劇の感想> 吉田さん、 <農業・図書情報> 近藤康男編著『農文協六十年史』を読んで <農業・図書情報>『食料主権』についての感想(小泉さん) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声> ■4/15 onestoさん:松石さんへ、 松石様へ onesto と申します。 > もし、勝っていたらとしたらあの、非人道的な中国における > 大虐殺などはどう正当化されたのでしょうか?(4月13日号の松石様の文章 に一部) そもそも戦争とは戦闘員と戦闘員との戦い故、戦闘員(ここでは日本軍)は 非戦闘員(ここでは中国人)を攻撃できないのですが、非戦闘員(中国人)が 戦闘員(日本軍)を攻撃すれば戦闘員もそれに対応せねばならない。これが 貴殿の云った非人道的な虐殺行為の原因だと思います。 それよりも米軍による東京大空襲、広島、長崎への原爆投下、その他都市への 無差別爆撃等は日本軍の大虐殺よりも、より悪質な行為ではないでしょうか。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:次の鈴木さんのメールをぜひ讀んで下さい。 ================================= ■4/15 駒込の鈴木さん:鹿児島の西さんへ、 no.30 拝受有難うございました。 前回鹿児島の西さんに聞いて戴きたいことがありましたが、間に合いませんで した。あれも之もと思うのみで、如何にしたら、お解かり戴けるか思い悩んだ 末のことです。それほど戦争とはたいへんな事でした。 戦争末期、私は19歳で下級兵士として中国大陸で戦争に参加していました。 当時日本軍は中国大陸の半分以上を占拠してはいましたが、辛うじて確保して いるのは点(都市)と線(鉄道)でした。常にゲリラの脅かされました。空は完 全に制圧され、ついぞ日本の飛行機は見たことがありませんでした。行動は夜 のみ、日中動く者があれバリバリと機銃掃射です。何人も死にました。持たさ れた銃は明治時代の旧式銃、敵は数十発打てる自動小銃です。 後から知った事ですが、海では、無敵を誇つた我が艦隊は壊滅していたのです。 海を制する者は世界を制す、の喩えどうり、占拠した島々は次々と攻略され沖 縄の悲劇をうみました。それでもまだ懲りずに、軍の指導者は本土決戦を叫ん でいました。 女性達は悲壮な決意で、竹槍の練習に励みました。敵は自動小銃と火炎放射器 という強力な武器を持って、上陸して来ると言うことをしらされずに。 防火 訓練というのも在りました。竹の棒の先に荒縄を何本も括りつけ、はたきの親 玉のような物で火を消そうと猛訓練したものでした。今思うと噴飯物ですが、 財産を守る為懸命に頑張ったのですが、東京は一夜にして、壊滅、灰になりま した。 無限に近い物量、卓越した技術力、圧倒的な工業力に私達は神風と精神力で立 ち向うべく教育され戦争に駆り立てられたのです。 言論統制は厳しく、戦争反対はもちろん、批判するだけで、検挙投獄でした。 多くの平和を愛する人達が殺されました。国民は貝にならざるをえなかったの です。 軍の憲兵、警察の特高と言う特別の監視組織があり、意地悪く強権をもって国 民は見張られていたのです。 私達同年兵は、三分の一生きのこって、祖国へかえってきました。五十数年前 の事です。水平線に日本の陸地が見えてきた時の感激は昨日の事のように鮮烈 に蘇ります。 万万一戦争に勝っていたら。勿論今の民主主義はなく、庶民は軍部の奴隷につ ていたでせう。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:本当にそうです。日本は中国に対して宣戦布告もしないで侵略し たのです。戦争はお互いの国国にいつまでも被害を与えるのですね。 ================================= ■4/15 依田さん:戦争は人格を変える 「戦争は人格を変える」のお言葉、肝にめいじて 祖父のお酒につきあうようにします。 「食料主権」は、ゆっくり読ませていただきます。 ありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ> 戦争と平和「さよなら20世紀」写真展を観て ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先日JRえびす駅から5分の東京都写真美術館(5月26日まで開催)でや っている「さよなら20世紀・カメラがとらえた日本の100年」 http://www.tokyo-photo-museum.or.jp/ev/event42.htm http://www.mainichi.co.jp/life/culture/jigyo/event/art/14-1.html をみて来ました。入ってすぐ気がついたことは「昭和天皇誕生」という幼子の 写真です。 1901(明治34)年が生まれた年ですね。その翌年1902年は「八甲山 死の行軍」です。1904年は「日露戦争」です。「203高地のロシア軍の 遺体」「砲撃をうけるロシア戦艦」「乃木・ステッセル会見」とつづく戦争の 写真に圧倒されました。 「人類の歴史の中で、20世紀ほど激動に満ちた時代はありませんでした。日 本人にとって20世紀の前半50年は、日露戦争で始まり、第2次世界大戦で おわりました。文字どおり戦争の時代といえるでしょう。後半の50年は平和 が訪れ、国民は勤勉に働き、日本は経済大国になりました。しかし、その一方 で公害問題が各地で噴出し、たくさんの人々が被害にあい環境について真剣に 考え、取り組まなければならなくなりました。さらに近年は、コンピューター による情報革命は、私たちの生活形態まで変えようとしています。このように 歴史を振り返るとき写真は貴重な時代の「証人」となります。」  戦争を体験したことの無い若い人にはぜひ観て貰いたいし、戦中・戦後の体 験者にもぜひ思い出して、後々の世に伝えていただきたいと思います。そのこ とによって21世紀をいかに生きるか。考えていきたいと思いました。  なお、今後東京のあと、6月から徳島、山梨、茨城、神奈川、青森、大阪、 福岡展と続きます。 くわしいことは03-3280-0031の東京都写真美術館 http://www.tokyo-photo-museum.or.jp/ に問い合わせてください。カタログはCD付録付きで2500円でした。 毎日新聞のホームページ: http://www.mainichi.co.jp/life/culture/jigyo/event/art/14-2.html で割引券がもらえます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <演劇の感想>青年劇場公演の『菜の花らぷそでい』を観て ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.seinengekijo.co.jp/nanohana.htm  コメント:私は4月14日に前進座で拝見しました。農業関係者では大体常 識になっている内容でしたが、改めて芝居になると、「ほんとにこの通りだ。 と改めて日本農業の問題の深刻さがわかりました」それに、私たちはもっと、 消費者のみなさんに訴えないと思いました。  青年劇場のみなさん、ぜひ全国を巡業して、多くの方に見て貰って下さい。 4月18日(火)新宿・紀伊国屋サザンシアターで観られた次の方の報告は、 1)旭川の吉田久恵さん。2)東京・西荻窪のIさんからのお手紙は次の号で お知らせします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>近藤康男編著『農文協六十年略史』を読んで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  農文協創立60周年の催しが国際ブックフェアの会場でありました。そのと き百一歳になられた経済学者近藤康男編著『農文協六十年略史』を拝見しまし た。それがなんと700ページにもなる大著でした。編者まえがきによると、 「これまでの年史のスタイルを変えて、1970年から1999年の間に農文 協の運動に関する論説、雑誌に主張や記事などによってまとめている」と述べ、 とくに農文協がその運動領域を農の分野から医・食・農・想(教育・思想)の 分野に広げ、農を拠点に社会全体を変えるという運動に転換した1970年か ら始めたのが特徴であろう。以下簡略に目次の概要を紹介しよう。 序章 1970〜90年代の活動と21世紀の主要課題 第1章 近代化路線にまどわされるな 第2章 自覚された「自給の思想」 第3章 21世紀は生活者の時代 第4章 人生80年時代の農業・農村を考える 第5章 学校教育を拓く 第6章 情報革命の追求 第7章 出版流通の変革 第8章 地域協議会の到達点と新しい展開 第9章 中国との友好交流 終章 地域=市町村の変革をめざす文化運動 (まえがきのつづき)「およそ2年間にわたって農文協本部から資料の提供を 受け拡大読書機に頼って読むのが私の業務になった」といわれる如く、眼も耳 も不自由ななかで、これだけの分量を読み込み、その軽重を選択して各章ごと に編者の哲学的解題をつけられたことに驚くとともに敬意を表したい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>緊急提言『食料主権・暮らしの安全と安心のために』の   感想募集!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1)4/14 小泉さん:S.KOMIYAさんへ『食料主権』について 「食料主権」が、ご心配のような解釈(ナショナリズム的「食料主権」)で一 人歩きすることを、もっとも恐れました。編集委員会でも多くの論議がありま した。ですから。「はじめに」では、「食料主権」は「主権在民」が基本であ ると明記しました。また、お題名のような自給率向上のも疑問をもち、このく にのかたちとその中での食や農のあり方が基本であり、その結果としての食料 自給という提案をしております。危惧したように食料自給率の数値目標が目的 となり、その達成に動員さる生産者や消費者になりつつあります。基本論議を 避け、数値だけで評価する風潮が、暮らしやいのちに関わる食や農の領域まで 押し寄せてきています。理念無き自給論への問題提起が、「食料主権」です。 ご意見をお聞かせください。                                       「食料主権」編集委員の1人(小泉) ●コメント:山崎農研では『食料主権』への感想を募集しています。所報『耕』 85号に掲載予定です。ぜひ皆さんの<読者の声>を聞かせて下さい。 2)東京・五反田の山下さん:  私は鍼灸治療院を経営していますが、診療に食生活や養生のことで、相談に のることが多いので、この本はたいへん参考になります。鍼灸も中国の漢方の 原理で、医食同源ですからぜひ日本の農業生産物を基礎にした、自給食料が欲 しいですね。 3)東京・港区赤坂の大畑さん:  赤坂で歯科医院をやっていますが、歯は食生活と密接な関係があります。わ たしは患者さんに1週間のたべもの調査をしていますが、ある中学生のアンケ ートをしましたら、次のような答に驚きました。6月のある日です「朝食:ロ ールパンにいちごジャム2個、バター、むぎ茶。昼食:チキンライス、プリン、 ウーロン茶。夕食:スイカ、むぎ茶。」 外の日も1週間にご飯は2回くらい、あとはほとんどケーキやジュース、夕食 はむぎ茶にスイカというのです。  これでは歯もだめ、体もだめになってしまいます。私は「歯と食と健康」と いうパンフレットを作って患者さんに情報を提供しています。それに身土不二 などとり上げていますが、ときには患者さんから突っ込まれますから、『食料 主権』など難しい本も讀んで参考にしています。 4)東京・杉並の戸嶋さん:  わたしはフリーライターです。先日”月刊「毎日が発見」”の取材で原田さ んから『食料主権』の話を聞いて早速買い求め、読んでみたら私たち消費者が 知らないことが一杯載っていました。友人にも話したところ、もう2冊欲しい というので『世界の水田・日本の水田』も併せて追加注文しました。「21世 紀を迎え、子どもたちのためにも、もっと農業のことを知り、伝えていかねば ならない」と思いました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■          劇団文化座 第111回公演 ■■■□   脚本 堀江安夫 演出 越光照文 出演 鈴木光枝、他 ■■□□     『春という黄昏、秋というトスカ』 ■□□□ 公演期間 6月21日(水)〜7月2日(日) 会場 文化座アトリエ □□□□    料金 一般 3500円 高校生以下 2000円(税別) □□□□          前売券発売中 http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_frame.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「75歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet SOHO なずなコム http://nazuna.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここまで読んでいただきありがとうございました。 ■ご意見・ご感想は、Eメール mailto:tom@nazuna.com または、電耕掲示板 http://www62.tcup.com/6201/tom.html? までお願いします。 『電子耕』は、2つのルートで配送しております。   『まぐまぐ(ID=14872)』 http://www.mag2.com/   『Macky !(ID=1283)』 http://macky.nifty.com/ SPECIAL THANKS to INTERNET JAH http://www.jah.ne.jp/ <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第31号    --農業・健康・食・図書・人物情報--  バックナンバー・購読申し込み/解除案内 http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.4.27(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com *********************発行部数1321+56部*****ここまで『電子耕』*******