*****ここから『電子耕』**********************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第30号   --農業・健康・食・図書・人物情報--  http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.4.13(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com ********************************************発行部数1339+55部******** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史をめぐる雑学情報 を提供し、<読者の声>欄でお互いの意見交換の場を作りましょう。 --------------------------------------------------------------------- <本誌記事の無断転載を禁じます、教育目的の転載も承認を求めて下さい>  投稿メールは原則として<読者の声>に掲載します。都合の悪い方は「載せ ないで」と明記して下さい。ペンネームの無い方は姓だけで載せますので、ご 了承ください。内容は自己責任でお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 <読者の声>松石さん、吉田さん、依田さん、onestoさん、斉藤さん、YAS UTOMIさん、山下さん、 <舌耕のネタ> 無理をし過ぎてはいけない「指導者」 <ニュース>東京国際ブックフェア2000の開催迫る <農業・図書情報>農文協創立60周年記念について(略史) <農業・図書情報>『食料主権』についての感想(S・KOMIYA) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ --------------------------------------------------------------------- <ダブル・プレゼント、結果発表のお知らせ> --------------------------------------------------------------------- 1、青年劇場公演の『菜の花らぷそでい』チケット、ペアで2組(4人)進呈。  4月18日(火)18:30、新宿・紀伊国屋サザンシアターで開演。  1)旭川の吉田久恵さん。2)東京・西荻窪のYASUTOMIさん。 2、緊急提言『食料主権・暮らしの安全と安心のために』1人1冊:2組進呈。  1)東京・葛飾の依田さん。2)東京・五反田の山下さん。 以上の4人の方に4月11日に発送いたしました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声>ここはメール交換の場です。編集者はコメントしない場合もあり ますがこれは、メールを無視したわけでは無く、読者同士の交流にゆだねると いう意味ですからご了承下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声> ■3/31 松石さんより(29号を拝見して) お元気になられたようで、本当に嬉しく存じます。 毎号楽しみにしております。 皆様の投稿を読ませていただく事も楽しく、拙い私の意見に 同感!なんて言ってくださる方もあると思うと、同じ事を 考えておられる人があると思うだけでも励みっきがよくになります。 ところで、今日のご意見の中に「若し戦争に勝っていたら・・」 と書いておられるのを読み私はいろいろ考えさせられました。 お若い方のようですからあのようなご意見が出たのでしょうか? やっぱり戦争を体験しておられない方のようなので、もしも 勝っていたらという仮定が成り立つのでしょうか? もし、勝っていたらとしたらあの、非人道的な中国における 大虐殺などはどう正当化されたのでしょうか? どう言う形で景気がよくなりイヤな仕事を外国人にやらせて・・・ などと言う事が現在まで無事に過せたとは考えられません。 やせこけた国民がいくら必死になっても、食料も禄に得られず、国の ためと戦わせられた兵士達が玉砕と言う名で若い命を絶ったとて 相手の国は兵士は丸々と肥え武器もたっぷり与えられていたのです。 あの戦争に勝つていたら・・・なんて考えることは出来ません。 もし、勝って居たとしても侵略に侵略を重ねていたら到底今まで 他国が黙って見過ごしていたでしょうか? あの恐ろしさを体験した人々が居なくなったら狭い島国の領土を もっと広げたいとか、戦争はカッコいいなどと言う若者が無鉄砲に 戦争を引き起こすのでは・・・と可愛い孫達の行く末に、不安を 感じてしまいました。 取りこし苦労かもしれませんが・・・皆様はどのようにお考えか しりたいと思います。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:戦争を知らないことの恐ろしさは、松石さんのご意見の通りです。 20世紀の戦争で勝った国ぐにが今どんなになっているか。良く調べて見まし ょう。苦い経験をしたひとはぜひ後世に伝えてください。若い人はもっと先輩 の意見を良く聞いて下さい。 ================================= ■4/1 「北の母」さんより、 いつも電子耕を楽しみに受信トレイを開けて見ています。 私は50をまもなく迎えようとしている3児の母です。 長男はこの春、社会人として希望の職場につきます。 今巣立ち行く我が子の姿に、幼かった日々のことが思い出されます。 子どもを持ってはじめて知った平和の大切さ、命を育む食べ物の大切さ。 幼い我が子の将来が幸せでありますようにと、地域活動や生協活動に一生懸命 でした。 自分より遠い所から幸せになることが結局、一番自分達が幸せになれるのでは ないか、そんな気がしたからです。 12年前、私達はいろいろ考えてそれまで住んでいた埼玉から北海道に引っ越 してきました。 引っ越してきて判ったことは、頭で考えていたことのようには北海道で暮らす ことは経済的に容易ではないと言う事でした。 何かしらの才能があるというのならまだしも、地元の中小企業のサラリーマン でやっていくことは飛行機の後輪と形容される北海道経済のもとでは実に大変 なものがあります。 それまで専業主婦に固執していた私も、家計を維持するために働くようになり ました。 多いときは4つの仕事を同時にもっていたこともあります。 それでも、家族が健康で社会の迷惑にならないことが何よりと考え自分達は幸 せであると思っています。 理不尽に命を奪われることが無いこと、明日も平和な朝が来ることに何の疑い も持たずに床に入れること、これ以上の幸せはない、そうも思っています。 この春ANAのバーゲン運賃で、4月18日から2泊3日の予定で 小6の娘を連れて、東京に遊びに行くことにしました。 今まで切り詰めた生活のなか自分が遊ぶことなど考えても出来なかったのです が、思い切って航空券を買ってしまいました。 もし、チケットをいただけるのなら娘と2人、思い出に残る一夜になるのでは と思います。とりとめもなく、長々と書いてしまいました。おゆるしください。 お体大切になさって、電子耕を長く続けてくださいますようお願い申し上げま す。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:北海道での暮らしを、また時々おしらせ下さい。今の世の中で何 が幸せなのか、を語り合いましょう。 ================================= ■4/1 依田さんより、 抽選というと、生まれてこのかた当選には縁の無い私ですが、 せっかく食に関心が出てきたところですので、これも御縁と思って 応募してみます。 今回の、「過去を忘れないものが、未来の・・・」を読んで、過去を きちんと勉強することのなかった私達に、生身の経験を自身の声で 語って下さる年配の方が、戦争を知らない世代のまわりに増えて 欲しいと思いました。 朝日新聞を読むと時々、自分史として残そうと頑張っていらっしゃる 方がおられますが、例えば私の祖父はそうではありません。 お酒を飲むと戦争の話しになり、自分がどんなに偉かったか、 どんなに大変な思いをしたかを語りはじめます。すると祖母は 嫌な顔をして、席をたつ。どんなに長く話し続けても、今までに 一度だって聞きたい事を言ってくれません。たった一度でいいから、 「戦争はいけないんだよ」という言葉を聞きたい。 けれど、ひょっとしたら祖父はこうやってお酒を飲んで、テンション 高く威張ってみて、何か気持ちのバランスをとっているのかな? とも想像してみます。 かたや、激しく泣きながら、昔日本軍がどんなに酷いことをした のか話してくれた、私と同世代の韓国人の友人。彼女との温度差に、 とても悩んだ時期もありました。同世代でこの差はなんだろう? 国が違うから?よく、韓国はいつまでも恨みを忘れず、教科書にも 何ページも植民地時代の事をかいているといわれますが、それにしても 私はあまりにも知らなさすぎると思いました。 若い方達が、多感な時期を過ごす学生時代にもっとアジアの歴史を学び、 生身の人間同士の触れ合いのなかで過去を知ることが出来れば、と思います。 日本の学校の教科書は、この先も変わらないかもしれないし、祖父は孫達に なにも話さないかもしれないけれど、大好きなお友達の国のことだからもっと 知りたいと思ってくれている子供に、これからも何も隠さず伝えていこうと 思っています。 電子耕の感想が、やたら長くなってしまい申し訳ありませんでした。 「電子耕」の中でもよく、過去の日本の歴史を考える言葉がさらっと出てくる のにと、つい祖父のことを思っていたものですから・・・。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:失礼ですがおじいさまの話は、心の中で、戦時中の本当に苦しか った、辛い話をしたくないためのお酒ではないでしょうか。戦争は人格を変え てしまう、加藤周一さんがテレビで話しておられたことを思い出しました。 ================================= ■4/1 onesto さんより、 食料の輸入依存度の高い日本の現状。 世界的な農作物不作に襲われた時の不安。 所が一方では米がとれすぎて減反している現状。 何か変な感じ。 米がとれすぎたら必要な国に輸出すれば良いのではないか。 北朝鮮への10万トンの援助(シャクにさわるが)も義理で買った 輸入米を出すそうな。 何故国際競争力に打ち勝つ米価にならないのか。 1960年代から日本の産業はリーゾナブルな価格、良い品質の 製品を作り世界市場を制覇してきたのに。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:食料輸入が多く、不作のときの不安、なのに減反とは?。これは WTO(アメリカなど食料輸出国の都合のよい)政策に日本政府が支配されて いるからです。北朝鮮への輸出も自由ではない。それもWTOが認めないから です。だからNGOは食料主権を主張しているのです。農産物は電機製品や自 動車のように素材と技術が優れていればできるものではありません。コメも牛 乳も人間だけでは作れません。自然の力と生物の力を借りてつくるものです。 食料で世界市場を制覇する国こそ、神に背くことになるのではないでしょうか。  ぜひ『食料主権』の本を読んで感想を聞かせてください。 ================================= ■4/1 愛鶏園の斉藤さんより、 「あくせく自適」 http://www.nazuna.com/tom/000321.html を読んで、 「あくせく自適」拝見しました、とても面白い言葉ですね。 ニワトリを飼う自営業ですので人生の区切りをあまり意識 したことはありませんでしたが、やはり60歳を超えるとさすがに のんびり屋の私でも残り時間を考えるようになりました。 お世話になります今回の北京行きも何かを見つける旅になりそう です。4月17日より一週間「VIV CHINA]で北京、その後上海 を回ってくる予定です。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:私のHPを読んでいただいて有り難うございました。北京に行か れたら宋先生にどうぞよろしくお伝えください。春とともに元気を回復しつつ あります。北京は春がなくて急に夏になると言われています。乾燥しています から、のどアメをお忘れなく、旅の安全を祈ります。 ================================= ■4/6 西荻窪・YASUTOMIさんより、 「菜の花らぷそでい」は楽しみです。佐賀の山下惣一さんの作品がどんな喜劇 になることやら。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:私も観劇します。あとで感想をお願いします。 ================================= ■4/6 五反田・山下さんより、 『食料主権』は輸入食品が多い不安を感じていましたので、ぜひ原田さんたち の仲間の方が書いておられるのを読んでみたいと思います。 ---------------------------------------------------------------- ●コメント:ゆっくり読んで、感想をお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ> 無理をし過ぎてはいけない「指導者」  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  小渕前首相を突然襲った「脳こうそく」についてテレビ・新聞でもくわしく 報道しているが、私たちも気をつけねばならないのは、その原因です。  私が脳出血で入院したとき、担当医師はCT検査の結果「大丈夫ですよ、近 ごろの脳出血では、大事に至らない。出血部分の血液が吸収されれば退院です」 と断言された。ふだんから減塩、降圧剤の服用で軽くすむ例が多いという。 「怖いのは脳こうそくです。糖尿病や心臓病からくる脳そく栓型のこうそくで す」という。隣のベットの老人がそうだった、まえに2週間入院して、退院し てから1週間目に再発。こんどは手足のまひと言葉が全然でなくなった。今度 は長いですよ、と言われた奥さんは泣いていた。  突然とか、偶然というが、それは嘘だ。事前になにか兆候があり、一過性だ と用心しないで、無理を重ねた結果だ。私もそうだったから言うのだが、しら ぬまに無理をしていた。自信を持ちすぎた。  小渕さんも無理をしていた。政権についたとき支持率32%で、6割が「期 待できない」という弱い政権という世論だった。それを野党勢力のきりくずし で自自公連立で史上まれにみる大与党になり、昨年の国会では当初自ら考えて もいなかった「通信傍受法や国旗・国歌法」などを成立させ、これから憲法問 題や次の総選挙を成功させようと、しているように見られた。  ところが、自自公連立が評判が悪く、警察の不祥事など続発してストレスは 最高になっていただろう。休む暇もなく、強さを通していた。これは他人事で はない、過労死に近い。政治家が急病になればその被害は個人に留まらない。 会社や団体の指導者も同じだ。「強いばかりが男じゃないよ」無理のし過ぎは 与党の指導者も共同責任を感じて、世論をよく聞いてゆっくりやってもらいた い。  無理は禁物。高血圧、飲酒、喫煙の生活習慣を改めていく指導者を望む。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <ニュース>東京国際ブックフェア2000開催迫る ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  世界25カ国・地域より500の出版社が一堂の集まり展示する。招待券は 農文協や各出版社でもらえる(入場料1200円) 会期:4月20日(木)〜23日(日)10:00〜18:00 会場:東京ビッグサイト(東展示ホール) ・自然科学・人文・社会科学書フェア、・学習・教育・児童書、・マンガ・コ ミックフェア、電子出版・マルチメディアフェアなど出版社ごとの展示や公開 セミナーがある。 http://web.reedexpo.co.jp/tibf/index.html  農文協は自然科学書コーナーで{食と農で21世紀を拓く}展示コーナーを 設け、皆さんを招待する。ご希望の方は農文協図書館か農文協に連絡してくだ さい。招待券を送ります。  くわしくはルーラルネット http://www.ruralnet.or.jp/ http://www.ruralnet.or.jp/news/tibf2000/semina.htm をご覧ください。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>農文協創立60周年記念を考える(原田 勉) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  私がボランティアで月・水・金と通勤して農文協図書館の親団体の農文協が 創立60周年を迎えます。1940(昭和15)年に設立されたから当時を知 るものは誰もいない。私は1949年に入ったから、今年で51年目になる。 一番古いから、この機会にその略史の一部を紹介します。 「農文協の文化活動・略史」 インターネットの会員から「農山漁村文化協会というのは、何で文化協会な んですか」という質問がきた。農文協のルーラルネット (http://www.ruralnet.or.jp/)では「農業・食料・健康・環境」のデータベ ース、雑誌「現代農業」の発行、総合出版というのは判るが文化とは何か、と いう質問である。現在の農文協とつながらないのではと疑問を持たれたらしい。  60年前に創立されたとき、目的は農山漁村の文化向上をめざす協会という ことであった。当時娯楽のない農村に映画の移動映写班と演芸団を派遣し、こ れを慰楽文化事業として中心の仕事にしていた。出版物は創立者古瀬伝蔵が大 正11年から出していた「農政研究」を改題して「農村文化」として発行した。 合わせて国策宣伝、大政翼賛の団体として食料確保の面から戦争に協力してき た。会長は有馬頼寧(競馬で有馬記念というのがあるが、その発案者)。  1945年の敗戦によって役員のほとんどは戦争協力により公職追放、国か らの補助金も打ち切られた。残った職員は農村民主化のために組織を変革し再 建した。その時の柱が雑誌「農村文化」であり、全員が農村に入り、農民が自 立するための読書運動を展開して、今日の「現代農業」となった。全国に七つ の支部を置き、文化運動と出版物の普及組織を確立した。それを基礎にして出 版物による活動は「医・食・農・想」へと発展させ、現在はマルチメデイアを 含めた総合的な活動へと広がっている。 「農業書は『誰にもわかる肥料の知識』から変わった」  1946年1月から農業雑誌の復刊と創刊が急激に増えた。「農業朝日」を 始めとして新聞社や団体が新規の農業雑誌を発行し、中央だけでも二十数種に 達した。その中で「農村文化」は従来の文化啓蒙誌からの脱皮を考えていた。 とくに49年から、農村に直接入って雑誌を普及するようになり、農民から作 物や家畜の増産に役に立つものを分かりやすい表現で、と要求された。農地改 革後の農村では農事研究が盛んになり、農業の科学技術の本が求められていた のだ。農民の声にしたがい、実現したのは連載講座「肥料の上手な使い方」で あった。著者 浪江 虔(なみえ けん)はその前から「わかりやすい農業書つ くり」に苦心を重ねていた。専門農学者の原稿を書き直す加筆方式や編集者が 書いて専門家の校閲を得る校閲方式などである。難しい字句は農民の日常用語 に書き直すことは「農村文化」誌でもどんどんやっていた。例えば「害虫防除」 は「害虫の防ぎ方」、「蔬菜栽培」は「野菜の作り方」など。さらに言い替え、 たとえ話、作物や土を擬人法で表現、農民に学び農家の会話なども挿入する。 この方式で『誰にもわかる肥料の知識』が生まれた。私たちのお手本である。 時は食料増産時代、農民の欲求していた本ができたのだ。雑誌は好評、連載 は2年あまり続いて、単行本の要望もでてきた。ロングセラーになって10万 部が売れた。農民にとって「わかる農業の本ができたんだ」、出版社にとって 「農業の本も売れるものだ」ということが証明された。農文協では次々と農民 が讀みたくなるような、わかりやすい本が出版されてきた。当時、農林省では 農業改良普及事業を推進していて、そこでも教材として利用された。現在他社 でも一般的になっている具体的で長い書名の本や、わかりやすい表現の編集方 法の原点はここにあった。 「読書運動から地域形成運動へ」  農文協のもう一つの特徴は支部組織を持ち、直販と地域に根ざした活動をし ていることである。普通は営業というのに農文協では普及活動という。再建時 目指した「農家が科学の眼をもって生産に従事し、自立するための読書運動」 は地域の農家の主な担い手、時代の変化によって地域全体の保全と活用をめざ し、村人の自由・平等につながる地域形成運動へ発展してきた。それは毎日農 家や地域の団体を巡回し、常に「われら何をなすべきか」を年頭に活動してい る支部普及員が支えになっている。現在支部は北海道から沖縄まで七つの地方 に配置され、書店とも協力して総合的読書運動を推進している。 「電子編集・電子出版に対応」  近年、急速に発達し大衆化したコンピューターは「情報編集機」として農村 と都市をむすぶ生活者の必需品となってきた。そのニーズに応える情報提供を 開始した。 ◎ルーラルネット  http://www.ruralnet.or.jp/  農文協のホームページが大きく生まれ変わり、新刊案内だけでなく、個人、 グループ、団体、メーカーなどが多数が参加する情報の受信・発信をしている。 ◎ルーラル電子図書館:有料会員制のデータベース。 http://www.ruralnet.or.jp/lib/  13年分の「現代農業」、「食生活全集50巻」、「農業技術大系6編」、 「病害虫の診断と防除」など写真を含め記事・画像検索ができる。 ---------農文協の出版案内--------------------------------------------- <雑 誌> 月刊「現代農業」 http://www.ruralnet.or.jp/gn/ 農と食を中心に自然と調和した地域づくりをめざす総合雑誌。食べ物と健康、 暮らしと農業経営、各種作物の作り方、高齢者や女性でできる小力技術、産直 や加工品で村づくりなど情報満載。 増刊「現代農業」農村空間から都市への直接の働きかけの季刊雑誌。 「定年帰農」「田園住宅」などヒットを飛ばしている。 http://www.ruralnet.or.jp/kinou/ 季刊「食農教育」自然と人間をむすぶ「自然教育活動」を改題98年夏創刊、 学校と家庭・地域の連携、生きる力を育む総合学習の雑誌。 http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/ その他の雑誌:月刊「技術教室」隔月刊「保健室」季刊「生物科学」季刊「農 村文化運動」年2回「農業教育」年2回「地域活動情報」 <その他の図書>は省略。くわしくは「田舎の本屋さん」 http://www.ruralnet.or.jp/shop/index.html をご覧ください。 なお、近藤康男編著『農文協60年史』も刊行され、上記の東京ビッグサイ トの国際ブックフェア会場で頒布予定。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報>『食料主権』についての感想(S・KOMIYA) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  「食料主権」いただきました。ありがとう。  まだもちろん全部読んだわけではないが、コラムの松坂氏の文が気に入りま した。  ゆがんだナショナリズム的な、あるいは軍国主義的・侵略的な「食料自給論」 には 警戒が必要です。    これに関連して、次の文は、先日、笛木昭君に送ったメールです。 Fさんへ  『日本農業新聞』2000/02/22の社説に次のようなのが載りました。 タイトルは「自給率向上には国境措置も」というもので、「自給率50%」は農 家の声だ。目標達成には関税水準や輸入制限が欠かせないはずである。ところ が与党・自民 党の論議でも、基本政策審議会でも、「WTO農業交渉の結果 次第ということで」国 境措置を絡めた自給率論議はおこなわれていない。ウ ルグアイラウンド農業合意による農産物の総自由化は、農産物輸入に拍車をか けている。自由貿易一辺倒の政策を改め、国境措置を一定に保つことが必要だ。  ここまではまだいいとして、次のようなやや唐突な提案がなされています。 「戦後の食糧生産に成功した食糧確保臨時措置法による生産数量と供出数量を 各都道 府県に割り当てるやり方などを学べば、50%の実現は不可能ではない」 。  食糧確保臨時措置法とは何か。  戦後1946年勅令〈食糧緊急措置令〉をひきついで、1948年に制定された法律 で、供出の事前割当、作付統制、追加割り当て、農民の飯米にまで食い込む根 こそぎ供出 の制度である。こんなものを持ち出すのはどうか。  ここでは「食料自給度向上」が悪い意味で自己目的化されている。  農業の自主的民主的発展ではなく、「食糧確保」が自己目的化されている。  ご意見は? 2000/02/26 KOMIYA  ずっと前のことですが、深谷さんが「君、食糧自給なんて軍国主義のスロー ガンだぜ」といっていたのを思い出します。実際、日本軍国主義は朝鮮、台湾、 満州を植民 地とし、それを含めて日本帝国主義の「食糧自給」を形成し、侵 略戦争を可能にする 基礎の一つとしました。戦争が激化してくると、食糧確 保のために桑の木を切らせてサツマイモを植えさせました。  その反対に、このごろあまりいわれなくなったが、食糧確保のためにアジア 諸国と 仲良くすべきだという経団連あたりの発言もありました。これを私は 当時「大東亜共栄圏的食糧自給」と名づけました。    農業・農民の自主的民主的発展を基礎と考えない「自給論」には気をつけま しょう。 田代洋一氏の同名の著書(たしか日本経済評論社)もぜひ読まなくてはと思っ ていたところで、あわせてじっくり読むつもりです。  まずは御礼まで。 --------------------------- ◎コメント 毎日新聞4月11日朝刊「生活・家庭欄」に山崎農業研究所編 『食料主権』の紹介と青年劇場の「菜の花等ぷそでい」をからめて、現代の農 業・農村問題をとりあげています。 「これでいいのか日本の食 主張集めた本や疑問を描く演劇」 ぜひご覧下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●メール送付の際のご注意案内↓ http://nazuna.com/tom/denshico.html#mail ━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■          劇団文化座 第111回公演 ■■■□   脚本 堀江安夫 演出 越光照文 出演 鈴木光枝、他 ■■□□     『春という黄昏、秋というトスカ』 ■□□□ 公演期間 6月21日(水)〜7月2日(日) 会場 文化座アトリエ □□□□    料金 一般 3500円 高校生以下 2000円(税別) □□□□          前売開始 4月21日(金) http://bunkaza.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ ■山崎農研発行の書籍のご案内 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_books.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「山崎農業研究所」 http://www.taiyo-c.co.jp/yamazaki/yama_frame.htm 「劇団文化座」 http://bunkaza.com/ -------------------------------------------------- 「75歳の伝記ライター 原田 勉」ホームページ制作管理 internet SOHO なずなコム http://nazuna.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここまで読んでいただきありがとうございました。 ■ご意見・ご感想は、Eメール mailto:tom@nazuna.com または、電耕掲示板 http://www62.tcup.com/6201/tom.html? までお願いします。 『電子耕』は、2つのルートで配送しております。   『まぐまぐ(ID=14872)』 http://www.mag2.com/   『Macky !(ID=1283)』 http://macky.nifty.com/ SPECIAL THANKS to INTERNET JAH http://www.jah.ne.jp/ <本誌記事の無断転載を禁じます> ********************************************************************   隔週刊「75歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第30号    --農業・健康・食・図書・人物情報--  バックナンバー・購読申し込み/解除案内 http://nazuna.com/tom/denshico.html 2000.4.13(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com *********************発行部数1339+55部*****ここまで『電子耕』*******