**************************************************************  週刊「74歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」第9号   --農業・健康・食・図書・人物情報-- http://nazuna.com/tom/denshico.html 1999.8.26(木)発行      東京・ひばりケ丘  原田 勉 mailto:tom@nazuna.com *************************************発行部数890+35部********** <キーワード>   農業を中心として健康・食べ物・図書・人物・庶民の歴史を めぐる雑学情報を提供し、お互いの意見交換の場を作りましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <NHK教育番組からのお知らせ> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  きたる8月31日(火)夜10時から10時45分まで NHK教育TVでETV特集「メールマガジン・増殖する心の小宇宙」 という内容のドキュメンタリー番組が放送されます。 それに原田 勉が出演し、自殺問題特集を中心に 「74歳が送るメールマガジン『電子耕』」が紹介されます。 同時に8人のメルマガ発行者が登場し、発行者が何を目的に発信して いるかのアンケート結果も発表される予定です。  ぜひ、ご覧下さい。感想はメールでお願いします。 tom@nazuna.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <読者の声> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集人:8月19日の朝日新聞・東京都内版(第2東京面:発行部数 約100万部)に4段の記事が出ました。見出しだけ紹介します。 --- 「いま私は自ら耕す人。未知の分野で挑戦する」  74歳がメールマガジン 東久留米の原田さん(写真付き)  体験などを基にコラムや特集  若い人などの反響に驚き   (写真説明は次のとおり) 「個人発行の情報誌というのもなかなか面白い」と語る 原田勉さん=練馬区の農文協図書館で。 --- という記事のおかげで19日にはメールが10本電話が4本きました。 21日までに「電子耕」の読者が103人増えました。 記事に掲載された、 http://nazuna.com/tom/denshico.html へのアクセスも従来は20/日だったものが、19・20日それぞれ250、 21日も100に急増しました。  やはり、マスコミの力に驚き、東京都内に相当のメール利用者が おられること。女性で68歳という方もありました。  前からの読者の質問や<読者の声>も増えました。 ご意見の詳しいことは次号の<読者の声>特集でご紹介します。 毎日新聞・生活家庭欄担当 紀平編集委員から、 近々毎日新聞に『電子耕』を取り上げる予定とのことです。 (掲載されましたら『電子耕』号外でお知らせします。) 三村宏子:原田様の戦争体験讀まさせて頂きました。人間って極限状態 になると本性むきだしになるんですよね。哀れで悲しいことです。そして 人間の人間に対する仕打ちもどこの国でも行われている悲しい事実です。 同胞であるもの同士がむごい行為をする、軍隊ではよくあったことだと 聞きますが平和な今の世の中でも子供達同士のいじめ等があることを 聞いたりしますと人間は生まれながらにして残虐なものを持っているの ではないかと思ってしまいます。  そんなことを思いますと子供達の心の教育(特に家庭での)がどんな に大切かを、とっくに子育てを終えた今、痛切に感じています。  追伸:私の料理のホームページに訪問してくださり有り難うございました。 わたしがパソコンを始めてちょうど一年になります。それまではまったく 縁がなかったのですが高い買い物をするので絶対ものにしなければ、の 意気込みでなんとかここまでこぎ着けました。私よりお年を召して いらっしゃる原田さんが電子耕なるマガジンを出され、スゴイ方だなあ、 と思っております。これからのご活躍に期待しております。 http://www.meibutsu.co.jp/cook/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <「電子耕」原稿・投稿募集> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・ このメルマガは読者の意見交換を一つの目的にしています。 「キーワード」の趣旨にそった投稿を募集しています。 ・字数は一人1回500字から1000字くらい。メールで   送って下さい。掲載するときのネームも添えて下さい。 mailto:tom@nazuna.com -------------------------------------------------------- 目 次 <舌耕のネタ> 老人力を考える <文化情報> ドキュメント   74歳翁?がテレビに出るまで <農業・図書情報> 新農業基本法について(熊沢喜久雄) <夏の健康食> ◎ 8月のしゅんの野菜          (9)冷や奴の変わり種 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <舌耕のネタ> 老人力を考える ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  まえに「百歳翁・近藤康男先生」のことを紹介した。 http://nazuna.com/tom/1999/1-19990701.html http://nazuna.com/tom/1999/2-19990708.html 今年の1月に満百歳になられた、ということが朝日・毎日新聞に 報道された。そのせいでテレビや新聞・雑誌のインタビューが今だ に続いている。  百歳でしかも今は世紀末である。1899年に生まれたから 丁度20世紀を生きたことになる。去る8月19日には先生の出身地 岡崎市の岡崎高校から『学友』特集<20世紀を記録する> のインタビューに応じて欲しいと言って来訪された。  青少年時代から最近の仕事まで、13項目の質問が寄せられた。 百歳であれば、卒業生できわめて希な存在である。  しかも元気で毎日農文協図書館に通勤しておられるのであれば、 訪問者もその老人力に脅威を感じられたのは当然であろう。 近藤康男先生は「3世紀を生きる」体験を話された。詳しくは、 HP「百歳翁の恵み」の伝記をご覧ください。 http://nazuna.com/100sai/  ところで八月十五日は敗戦記念日であった。テレビ・新聞などい ずれも戦争を振り返る特集を組んでいる。  世紀の変わり目でもあり、ガイドライン法、日の丸・君が代が 法制化され、ついでに盗聴法まで、国会で成立した。  これらの出来事に戦争の準備ではと「いやな感じ」をもったもの、 「危険性を感じた」ものが男女ともに老人に多い。  前回にも書いたが、54年前に20歳だったわれわれ老人の仲 間は新聞やテレビでも戦争のむごさ、軍隊の非情、満州や沖縄の 悲劇を語り継ごうとしている。  これも老人力の一つではなかろうか。  私は「8・15」を終戦とは言わない。あくまで敗戦である。 明治時代からの海外膨張政策の敗北である。とくに日清・日露戦 争の思わぬ勝利にうぬぼれて、アジア侵略を行ってきた50年め の敗戦である。この愚かしい政策は恥ずかしいことだ。繰り返し てはならない。 私は戦争の悲惨さを、身近な事実から後世に伝えていきたい。  それだけが私にできることだから。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <文化情報>ドキュメント:74歳翁?がテレビに出るまで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 7月2日「はじめまして、こちらはNHKの記者ですが、8月 の教育番組ETV10時から45分、「メルマガとはどんなメ ディアか」(仮題)という放送を計画しています。  そこで「まぐまぐ」の協力をえていますが、発行者は若い層から お年寄りまで数人を考えています。 原田様はその中で最高齢ということでぜひご協力をお願いします」 というメールが入った。  実は「まぐまぐ」にメルマガの発行申請をしたのは6月23日で あった。もちろん第1号の見本をつけるのが審査条件だったから、 「74歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」創刊号を添付。 6月20日に立ちあげたHPにも掲げておいた。 登録が済み weeky mag2 1999/06/28号(1,290,876部発行) の「新着情報」で発表された。 それから毎日のように購読申込が増え、7月1日創刊号は525部 となった。私の心づもりでは30人くらいがせいぜいだろうと思っ ていたので正直のところ驚いた。  「74歳」というのが効いたのか、数人の人から、メールや掲示板 に投稿があった。NHKからの取材依頼もそのひとつだった。  私はまだそんな年寄りとは思っていなかったが、息子が付けた タイトルが「74歳翁の・・」となった。  さきに立ち上げたHPの一つが「百歳翁の恵み(農業経済学者 近藤康男の3世紀)」だったことと、もう一つが「74歳の伝記 ライター原田勉」だったのを合成したものだった。  自分で「翁」という表現はだめだよ、と言って、「74歳が・・」 ということになった。  いままで私も映画製作を十数年やっていた経験から人さまだけに 被写体になっていただき、自分は出ないとは言えない。  NHKにOKのメールを送ると、早速取材に3人でくるという。 7月7日早朝、ひばりヶ丘団地の風景から私が庭の草花の手入れを する所を撮り、室内にはいる。  自宅では狭いのでテレビを受像機にしたSONYのwebtv http://webtv.co.jp/ を使っている。そこでメールの受信・発信をしているところ、第2号の 原稿をノートパソコンで準備しているところを撮影された。  デレクターの質問は、 1、メルマガを始めた動機、 2、誰に対して、何を伝えたいか、 3、パソコンを始めたのは何歳のときからか、 4、メルマガを始めての感想、  などなどでした。  自宅で朝飯をすまして、今度は勤め先での図書館の仕事やパソコン での送信の様子を撮影、インタビューをうけた。  その後も追加質問や資料の提供、メルマガの発行者へのアンケート もあった。出演者も多いのでどこまで放送されるか分からない。 結果ははどうなっているか、8月31日のETVでご覧頂く しかない。以上NHKの取材の顛末である。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報> 新農業基本法について(熊沢喜久雄) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  前に読者からの質問もありましたが、答が遅くなりました。 すでに、国会で充分な議論もなく法律が通過してしまいました。  まだまだ、いろいろな問題が残っています。  特に今回の基本法が元気がないのは、WTOがらみでアメリカ に気兼ねしているからだ、という声が多い。それらを含めて、 本誌編集同人の熊沢さんに寄稿してもらいました。  熊沢さんは東大では農芸化学の教授。作物栄養・肥料の研究 を続けられ、続いて東京農業大学でも後学の指導に当たられまし た。現在は東大名誉教授で山崎農業研究所の顧問でもあります。 ◆食料の自給率向上は栄養不足国を救う国際貢献の道  カロリーに換算した日本の自給率は1960年に79%あった のに、その後どんどん下がって、97年には41%しかない。 おもな原因はコメの消費が落ち込み、輸入にたよる畜産物や油脂 の消費がふえたことだ。  家畜の飼料であるトウモロコシなどの穀物は栄養不足国の主食 だ。それを横取りして輸入している。アメリカの穀物メジャーに 支配されている。それがアメリカがいう貿易自由化だ。WTOは その方向で進められている。  今度の新農業基本法では、それに遠慮しているから元気がない。 多くの学者が「食料の自給は国際平和の基礎」と言うのは、その ことだ。食料確保は独立国の責任と権利だ。   ◆日本型食生活で自給率の向上と健康を守る道  食生活の洋風化もアメリカの政策に従った結果だ。和風の食事が 健康に良いということは、アメリカでも中国でも言われている。  パンと肉食をすべてやめよとは言わないが、消費動向を健康的な 日本型食生活にもどす政策をとるべきだ。  われわれも昔の食生活にもどるべきだと思う。農薬を使わないとか 遺伝子組み替え作物は作らない、食べない、という農法で産直してい る農家もふえている。そうした農家を支援すべきだ。  畜産物でも、輸入飼料をあたえる加工型畜産ではなく、山地や草 原で放牧して乳牛や肉牛を飼っている農家もある。そうすれば生産 費も安くなり、充分やっていける。  消費者も脂身の多い霜降り肉などといわないで、日本型の食事に するとか、安全な国産の大豆や小麦を進んでとりいれれば、自給率 の向上にもつながる。   ◆市場原理中心ではなく、環境保全は農業が成り立つように  今度の基本法は「環境との調和」「自然循環機能」をうたい、 「農業の持続的な発展」をめざすといっている。 だが、そうであるなら市場原理の強調で、規模の拡大、効率化の 追及から農薬・化学肥料の大量使用の従来路線をかえるべきだ。  農業の持続的な発展とは、目先だけの単純な経済効率の追及だ けではダメで将来の資源維持など人類共通の未来を展望するという のが世界共通の理解だ。 私は農業の持続的発展・環境の保全のためには、農家の農業生産 が経営的に成り立つことが必要だ。ヨーロッパなどで環境保全的な 農業が成り立っているのは、それぞれの国がさまざまなてだてをとり 実際に農業経営がなりたっているからだ。  日本でも、農業の持つ自然の物質循環機能の利用は人間の関与・ 農業者の努力によって維持される。  今後減反の見直し、中山間地支援、株式会社の農地取得の一部 解禁など課題は多いが、年度内に策定される食料・農業・農村基本 計画に反映される具体策に注文をつけていくことが大切だ。  この夏の天候異変は日本の猛暑・大雨だけでなく、アメリカでも 農作物の不作が報じられている。  農業は工業生産のように市場原理で解決できるものでは無いこと を肝に銘ずべきであろう。  (おわり) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <農業・図書情報> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『21世紀農政の課題』=価値観の転換と農業・農村         山崎農業研究所編・農文協発売 2,500円 食料の自給率が低下する中で日本の農政はこれでよいのか、後 継者や環境問題を抱えた農業の将来をいかに方向づけるか。 学識経験者と在村の農業者をまじえた問題提起とシンポジウムで 応える。新農業基本法の批判もふくめ解説されている好著。 http://rural-2.ruralnet.or.jp/cgi-bin2/isbn.cgi?isbn=ISBN4-540-97170-0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <夏の健康食> ◎ 8月のしゅんの野菜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎ミョウガ、キュウリ、カボチャ、ナス、トマト、ピーマン、 シシトウガラシ、トウモロコシ、オクラ、サヤインゲン、 ○エダマメ、トウガン、シロウリ、コナス、レタス、根ショウガ、 葉ショウガ、モロキュウ、 (9)冷や奴の変わり種 効用:豆腐は植物たんぱく質としては最高の食べ物で、リノール 酸も多くコレステロール値を下げる働きもあります。  ビタミンB1、B2なども含んでいます。 イカの塩辛の変わり奴: 冷や奴の上に塩辛をのせて、その辛さで豆腐のうすあじを引き立てる。  辛子めんたいこやアミの塩辛、カツオの塩辛など、何でもよい。 しかし、そちらが主役になると豆腐の味が死んでしまうので、 バランスをとることが大切です。 ナシの梅肉あえ奴: ナシを千切りにして梅肉とみりんであえ、豆腐にのせる。 まわりから酢じょう油を少しかけておく。 ナシの歯ざわりと不思議な甘酸っぱさが魅力です。  梅カツオの奴: 梅肉をたたいて、削り節をまぜ、しょう油をたらし、 みりんでゆるめて奴豆腐の上にたっぷりかける。  冷や奴に土佐じょう油:買ってきたままの豆腐に生じょう油 でもよいが、かつお節の削りたてをしょう油で煮立てる土佐じょう油 を使うとなおうまいものです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <劇団文化座が新宿公演> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■ 劇団文化座109回公演  ●「パートナー」● ■■■□         これからの人生、 ■■□□    あなたはどのように生きていきますか? ■□□□      そして誰と生きていきますか? □□□□     出演 佐々木 愛  李 麗仙 ほか □□□□ 東京・1999年9月4日〜12日◆ 前売券発売中 □□□□ http://nazuna.com/bunkaza/partner1999.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  9月4〜12日東京・新宿の紀伊国屋ホールで 新作「パートナー」が上演される。佐々木愛と李麗仙の共演。  主人公は高校時代からの親友である51歳の女性2人。  離婚や会社の倒産という人生の転機をむかえ、共同で結婚仲介業 を始める・・。  佐々木が「どういう風に自分の死を完結するかを考える時期で もある。自分が今、どう生きているかを問われているようだ」と 言えば、  李も「いろいろ体験してきた中で見えてきたものもある。とに かく大いにケンカし、いい舞台にしたい」と語る。  作者の木場久美子は「団塊の世代、いわば女盛りに、もう一花 咲かせたい。と思っている女性は多い。そんな人たちへのエール にしたい」と語る。 ■「『電子耕』読みました」と付記して以下のアドレスにご予約いた だければ一般券が1割引になります。 mailto:bunkaza@anet.ne.jp -------次号予定------------------------------------------ 10号(9・2)敗戦・その時文化座は。<読者の声>特集 11号(9・9)ETVの反響。金鵄勲章・明治編 --------------------------------------------------------- ●協力をいただいているサイト紹介コーナー 「農文協ルーラルネット」 http://www.ruralnet.or.jp/ 「太陽コンサルタンツ」 http://www.taiyo-c.co.jp 「劇団文化座」 http://nazuna.com/bunkaza/ 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